好きな人を好きでいられなくなりそう

初めて推しを推すことの意味が見いだせなくなった

こんなに応援できて心から幸せを願えるのは彼しかいないと思ってた
だけどそれがわからなくなった

この前初めて彼に会いに行ける機会が与えられた
嬉しかったし泣いた、「会う」ことが叶う日が来るなんて思ってなかったから

会いに行った

それはもう画面で見てるそのままの彼だった
彼の優しさに感動した
彼の謙虚さに圧倒された
彼の神対応に泣いた
彼が向けてくれた目線が忘れられなかった

出会えてよかった、応援できて幸せだと本気で思った
私にとって彼は「推し」という単語ひとつで片付けられないほど
人として尊敬して大好きでしかたがなかった

だけどそんな気持ちに一瞬にしてヒビが入るなんて思ってもみなかった

彼に会ってからしばらく経って思い出を忘れないように文字に起こした
いわゆるレポだ
これに加えて溢れて止まらない愛を書き加えて公開した

しばらく経ってから「内容が似てる」と指摘を受けることがあった
最初に思ったのは「は?体験なんだから似るもなにもなくない?」だった
体験したことなのにどうやって真似して書くんだよという考えしか出てこなかった

話を聞くと構成が似ている、表現が似ている….と
ああそうか、確かに構成は似てるなとは思った
だけどさ「フォーマットってだいたい決まってない!?」
と言い返したいところだったけどとりあえず引き下がった

表現も何回読み返しても一緒だとは思えなかったし
内容すら被ってる部分はほとんどなかった
(ネットで検査かけても類似度0%だった)

だけど私は「文章を真似した奴」というレッテルが貼られた

主観や思い込みって怖いなと心から思った
もちろん私にも非があると思うけど、心底ショックだった

そこから彼が見れなくなった
見たいとも思えなくなった、あんなに好きなはずなのに

彼は関係してないのに、彼にまで私の想いだけじゃなく
私自身を否定されてるような気がしてしまって見れなくなった

これをいわゆる「推し疲れ」っていうのかな

正直これまでを振り返ってみると異常だった部分はあるかもしれない
彼中心で生活が回っていた
彼の発する言葉、見せる表情に一喜一憂していた
彼に会うためならいくら使っていいと思ってた
リアコではないけどできれば少しでも多く彼のことを知りたいし理解したかった

一度立ち止まって考える良い機会だったのかもしれない

できれば今まで通り彼を好きでいたいし応援したいけど
これまで通り純粋な気持ちでいられる自信がない
どうしてもこのことが頭をよぎってしまうから
しかも本当に大好きなはずの彼を遠ざけようとしてしまってる
自分にもかなり絶望というか失望してる

私自分が思っている以上にこの出来事がショックだったみたい

だけどそんな時にある人にかけられた
「オタクなんて図々しい人だらけなんだから….(省略)」って言葉が
すごく響いた

そうかオタクって図々しいんだ
確かに「彼に否定された気がする」とか考えてる私も十分すぎるほど図々しい

私にとって彼は大きな存在でも
彼にとって私は1ミリにもなれなくて
言ってしまえば別に居なくてもいい存在なのだ

だけど、だからこそやっぱり応援し続けたいと思ってしまう

誰かを好きでいるって簡単なことじゃないと思った
言葉って難しいと思った
それと同時に広い意味で良い勉強にもなったと思う

とてつもなくショックだったのに、「良い勉強」と捉えてしまう時点で
私はまだ図々しいオタクなのかもしれない

これを忘れることは難しいけどここに書き綴ったことで
一旦心から解放(成仏)したい



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