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変革の中心で起こる拒絶反応にいかに向き合えるか

1.要点

昨晩、TVで見た、お話です。ソニー出身のエリート若手サラリーマンが島根県の隠岐島に単身で移り住み、高校を改革する物語です。
実話です。
意識の高い人は実は誰しも落ちってしまう「しくじり」が物語のスタート地点にあります。そして這い上がった、という"サクセス"まで盛り込まえていて本当に勉強になる"エピソード"でした。私も油断してたら、というか実際は「しくじっている」ので、自分の備忘録としてもここに書き留めておきたいと思います。(押し売りですみません)

要点は、ざっくり申し上げると以下です。

詳しくは、上記Tweetの中のリンクを読んでいただければと思いますが、私なりのサマリと感想を以下にとりまとめていきます。

2.エピソードサマリ(物語の概要)

主人公は岩本さんという青年です。
若い頃に世界を旅して、その経験を基に本を出版したらバカ売れして、
その印税で発展途上国に学校を建設した。

という伝説を語るべく、隠岐島(島根県)からの依頼で講演を行った岩本さん。
当時、ソニーのエリートサラリーマンです。
それを聞いた町役場の課長さんが、岩本さんに頼む。
「うちの高校はここままじゃ廃校になる。
島で唯一の高校が潰れたら、いよいよ町はだめになってしまう。
君、うちに来て、高校を改革してくれないか!」

エリートサラリーマンという肩書を捨てる、給料が激減するという状況の中
使命感だけで、東京から隠岐島に行くこと決意する岩本さん。

そして、いざ島に辿り着き、最初の年、改革を呼びかけた。
仮説はあった。地域まるごと学校構想だ。
島の環境をいかした職業体験を通じた生きた教育を展開していこうというもの。

町のいろんな会合や飲み会等に参加。
高校の教師達にも呼びかけて回る。

しかし、誰も耳を傾けてくれない。
しまいには、いきなり熱く語ってしまい、
「よそもんに何がわかるんか!」と頭をぶっ叩かれる始末。

誰からも危機感すら感じとれない・・・

それもそのはず、いきなり来た若者が、いきなり危機感をあおり、
改革を!といっても、「なんやねんお前は!?」となる・・・確かにそうだ。
しかも、岩本さんは当時、ビジネスの最前線、そして超一流企業のソニーのサラリーマンだったけわけだから、日常会話は横文字が普通で、話すスピードも全然違かったのだろう。
島の人たちは聞いたこともないようなビジネス用語を連呼していた。
イノベーション、セレンディピティ、ファシリテーション等など。
"岩本難解語録"と揶揄されていたらしい。

「こいつなにいっとんのじゃ?」というテンションの島民。
誰も賛同者がいない中で、なんとか地域に溶けこもうとあの手この手を使った。
何も改革が進まない中、3年間が過ぎたころにようやく転機が訪れ
改革の一歩を進み始めることになる。
地域に溶け込んできたこと、諦めなかったことで、徐々に島民にも
危機感と共感がわきはじめていた。
そして、徐々に小さな取り組みをはじめていき、
最終的には、地域ぐるみで高校の魅力を作り上げ、
クリエイティブな学び方を創造し、結果を出した。
廃校寸前の時はクラスが1クラスまでになっていた状況を島外からの留学高校生を集めるまでに至り、今やクラスは2つになった。

というエピソードです。

3.感想

信念を決して諦めずに貫き通す。
単なる"拘り"ではなく、信念を最後まで諦めなかった。
本当に挫けそうなことは幾度となくあったと思います。
TVでは放送しきない部分がたくさんあったのだろうと思います。
普通3年間も無視され続けたら、流石になんのために来たんやろうか
と思って、東京に戻ると思います。しかし、最後まで諦めなかった。
何が何でも諦めずに、働きかける。このパワーなくして
事は何も成せないんだなと、そう思いました。
ただ、なぜ岩本さんがそこまでして、縁も縁もないことの島で、
そこまでして、改革をやり遂げようと思ったのか。
その原動力がなんだったのかは、非常に気になるところです。

もう一点、私が感じたことは、本当に初歩的なことなのですが、
経営・ビジネス的な用語(横文字)は使っちゃだめだなと改めて思いました。

専門分野では日常的なレベルのことや、
勉強したことをついつい新鮮な素材のまま提供してしまいがちです。

しかし、そうではなくて、ちゃんと料理して素材の味をいかしつつ、
食べやすい大きさに切って、味付けをして、美味しく提供しないと
誰も食べてくれないんってことなんでしょう・・・。
日本で本場のインドカレーよりも、ココ壱くらいがちょうど良いし、
本当にそのままを持ってきても、知らない人には全く伝わらないという
ことを肝に銘じておかないといけないと思いました。

初歩的なことなのですが、本当に勉強になりました。

全っ然、なかなかできないことなんですが、
これができるとできないとで、雲泥の差がつくと思います。

難しい理論や横文字とか、概念とか
そういうのは、知らないだけで怪しく感じるし、胡散臭いとか、拒否反応を誘発してしまいがちです。いかに相手の世界観の中で
語りかけることができるかが、重要なのではないかと思います。

今、人として当たり前のことしか、書いていないような気がしますが、
本当に案外、これ、陥りがちなことだと思うのです。


押し売りで、かつ、人のフンドシで相撲をとっちゃってますが、
読書感想文的な感じでみなさんとシェアできると幸いに思います。
どうしても、皆さんに共有したかったので、長文になっちゃいましたけど、
どうぞ、お召し上がりください。

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