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お能を観ました……

能面作りをされている知人が開催されている能楽を観に豊中不動尊に行きました。
日が落ちた本堂の石畳に能舞台が設置され、舞台脇に薪が焚かれ、
いよいよ始まります。
まず初めに前座として小学生の謡、仕舞がありました。
この夏に伝統文化教室で豊中市内の小学生が謡、仕舞のお稽古の成果のお披露目です。
声も良く出ていて、舞も姿勢正しく皆それぞれとても上手でした。子供達にとって良い経験だったと思います。
次は、今から始まる島熊山薪能『巻絹』のあらすじ解説があり、丁寧な説明でよく理解できました。
巻絹とは巻いた絹の反物でとりわけ質の良いものが献上品とされていました。帝が熊野大社に奉納せよとの勅令が出され、全国から奉納される巻絹を受け取りますが、都の使者が途中で音無天神にお参りし、梅の香りに惹かれ
和歌の一首を収めていたので納品が遅れてしまいました。
勅使に遅れた事を責められ、縛り上げられてしまします。
そこへ、音無天神の霊が乗り移った巫女が現れ、使者が手向けた和歌によって苦しみが和らげたと告げ、使者に詠ませた上の句に巫女の下の句をつけた事で、遅れた理由が証明され使者は解放されました。
巫女は和歌の徳を褒めたたえながら、神楽を舞います。
使者、勅使、巫女がたんたんと登場し、幽玄の世界をつくります。
何か別世界に引き込まれていくような気がしました。

秋の夜長に伝統あるこのような舞台を観れた事に感謝です。




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