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クレジットカード、作りました

 大学3年生になり、初めてクレジットカードを作りました。当時のクレカに持っていた印象は“借金カード”なので、作ったものの使うことに抵抗がありました。

 当時はインターネットの普及期で、それに合わせて自動契約機が登場し、消費者金融のカードがバンバン作れてしまう時代でした。むじんくんとかお自動さんの中で手続きして暫く待っていると、ペロッと機械からカードが出て来ます。当初はこれとクレカを同列に捉えていました。(もちろん後にクレカの仕組みをしっかり勉強しましたが。)

 では、なぜクレジットカードを作ったのかというと、将来、多くの店で使える様になるのではないかと思っていたからです。
 特に根拠はなかったのですが、ネットの普及と共にクレカ決済データや金融機関同士の送金データが瞬時に伝わる世の中に変わっていく感覚があったことと、アメリカではクレジットカードを持つことで、その人の信用度が分かるという事を知ったからでした。(クレヒスという単語は社会人になってから知りました。)

 将来、住宅ローンを組むかもしれないという漫然とした思いもあり、

今、やりたいことを実現できる程のお金は持ってはいない
けれど、適切な方法でお金を調達すれば、貯金に掛かる時間分、早く叶えることが出来る
借金を持つことで、単純なお金の流れの出し入れだけなく、流れを制御することを身につける様になる

 このような考えに至り、まずはクレジットカードと上手に付き合っていくことが学びのスタートだと感じていました。だから、自分に下記のルールを課して、その範囲内で使うことにしました。

リボルビング払いをしない
キャッシングもしない
ショッピング枠の拡大には応じるが、キャッシング枠の拡大は応じない

 この3つです。本当はリボルビング払いも経験すべきところだったのですが、利率が高くて、授業料としては払いすぎかな~と思っていました。
 もちろん学生カードですので与信枠など知れたものですが、これが少しずつ大きくなっていくのも楽しみのひとつと考え、カードを育てることにしました。

 ちなみに、一番最初にクレジットカードで買ったモノはしっかりと覚えています。

 「電話代 10円」です。

 当時、新電電と呼ばれた電話会社の内、日本テレコム(現ソフトバンク)の公衆電話で通話した…というもの。JRの駅近くに設置されていた紫色の公衆電話にはクレジットカードのスキャナが付いていました。

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 以降、1ヶ月間クレジットカードを使わなかったら、翌月半ばに封書に入った請求額10円の請求書がきちんと届きました。

 「おおっ、しっかり請求が来ている!」

 この話、酒の肴にしています。


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