キッチンカーが企業とコラボ営業をする場合、定款やマイルールなど最低限の書面化は大事だってことに気づいた

こんにちは。COTORIDOです。
突然だけどとある曜日の固定営業場所が1つなくなります。

「(車屋の)常連のお客様から、外にキッチンカーの客がいて店内に入りづらいから行かなかった」

という電話が営業日中に入った”らしい”です。この電話、私は未確認です。

とある曜日はもともと車屋の集客が悪く(俺も4ヶ月間、外で来客数をみてきたけど車屋のお客様は1~3組くるかこないか)、さらにそこに弊店の存在が邪魔になっている可能性があるかもしれないので来月からこないでくれないかという一方的な話でした。「駐車場を無料で貸してるのにお客さんを店内に呼んでくれないのはどうかな」とも言われました。


ここで時を戻そう。
2021年12月。この出店先は車屋側からInstagramで提案されたものです。

実際に社長にお会いしてヒアリングして
・認知してもらうためにキッチンカーを呼びたい
・駐車場は好きに使ってもらっていい
・路上駐車も大家さんから許可を得てるから
・土日はそこそこだけど月曜の集客が悪いのでなんとかしたい

と。
企業様からの案件は通常だと出張料を頂戴する形で話をすすめるのですが、会ってみて社長もいい人だし店長もいい人だし、Win-Winの関係が作れそうなので
・お互い出張料&駐車場代は0円で、月曜は集客が悪いので売れるかどうかもわからないのでお互い様子見をしながらやってみましょう
ということで合意して、すごいゆるい感じで営業が始まりました。なんでもいいよ自由にやっちゃっていいよと社長も店長も言ってくれたので。これだけ優しくされたのでこっちも恩返ししなきゃ!とフンスフンスしながら色々と試行錯誤しました。



それから4ヶ月が経過し、お互いが営業していく上で色々わかってきました。
・とある曜日は本当にお客様がこない。いない。トラックはバンバンとおる。
・工場地帯、運送業地帯に甘いものの出店は絶望的に合ってない

まわりのかたたちはお昼ごはんを求めてて、甘いものを食べてる余裕も時間もなさそう。

別の曜日に出店しているランチメインのご飯系キッチンカーは好調な様子で4ヶ月たった今では毎週30組ほど来店されるそうです。
”30組くらい来店する→その人達が店内に入る→店内の雑貨を買ってく”
という一連の流れが他の曜日だとできているけど月曜日の弊店だけできてないらしい。

とてもよくわかります。俺も3回目の営業でこの立地にクレープは無理だって理解してましたけど、車屋からの依頼が「注目を集めたい」「お店の認知がされたい」だったので「お客様が全然こないけど道路を走ってる車はみんな注目してくれるし店長も社長もいい人だからあっちから退いてと提案されるまで月曜はここでのんびり営業しよう」と考えて行動してました。
店長も最初は「走ってる車が注目してくれる」と喜んでました。


「お客さんこなくて大変だけど、他の曜日のキッチンカーは工場からお昼ごはんで買いに来るお客さんがちらほらきてるから、COTORIDOさんも頑張って」
といわれ、よーし頑張ろー!って地域にポスティングもしたりしました。それでもお客様は全く増えません。本当に弊店と相性の悪い立地でした。一つ勉強になりました。


それから2ヶ月くらいして、少しずつだけどSNS上で車屋から邪険に扱われるようになりました。
企業とキッチンカーのコラボ営業って「今日はキッチンカーがきます!」的な投稿をInstagramで行ったりお互いのInstagramの投稿をTwitterでいう「RT」みたいなことをしてWEBで集客を行うのですがそれも段々なくなり…(他のキッチンカーの営業ではちゃんと行われます)。
「もうこないでほしい」という告知をされた当日は「Instagramで告知なし」。
その他にも告知4時間前に「店長がふらっとやってきてキッチンカーで配ってたキッチンカー店頭に設置してるフライヤーを『他で使うから回収します』とボソッと一方的に言われて全部回収された(この間2秒ほど)」。こういう対応をされると、4時間後に社長からの「常連から入りづらいという電話があった」という切り口の会話が信じられなくなります。本日、最初から「来月からこないでほしい」と伝える予定だったのでは?と感じました。


弊店が車屋から立ち退くのは全然オッケーです。「ランチ系のキッチンカーを呼ぶといい流れが作れるから、悪いけどCOTORIDOさん一回お休みして、ランチ系を月曜にいれてみてもいいですか?」と言ってくれたら「そうですよね!薄々感づいてました!wwwwwしゃーないっす!また何か機会がありましたら力になりますよ!」って言えますし実際そのとおりです。ここはランチならお客様が20組ほどこられるらしいのでランチ系キッチンカーは相性が良いと思います。弊店営業時はだいたい常連様が5~10組くらいですね。そのうち1/3か1/4が店内へ。俺が外で見てる限り、車屋オンリーのお客様は1~3組です。弊店はこの立地での営業が完全にLOSEだったのでいつでも立ち退く準備はできてました。

なので退くのは全然ウエルカムなのです。車屋のためにも退く覚悟はいつだってできてました。だけどその切り口が

「COTORIDOさんが外で営業してるとクレープの客が長居して回転率が下がって常連が入りづらいという電話が入った」
「駐車場代をもらってるわけじゃないのであまり長い時間駐車場をクレープの客が使うのはちょっと」
「もっと店内に誘導して店内の商品を買わせてほしい」

と言われて一方的に契約を切る行為(来月からこないで)をされたので、この対応は会社・組織としてどうなの?と思ったので今後このような対応をされないためにもNoteに投稿します。人間としてとても偏差値の低い行動だと思います。

「カクカクシカジカ、こんなかんじでデータとりましたが数字があがらないので今後どうしますか?お互いなにか対策がうてればいいですね」なんて提案・相談があってもよかったのではないかなと思います。車屋からしたらそんな提案をせずにCOTORIDOをどかして他のランチ系キッチンカーを誘致したほうが手っ取り早く集客ができそうだし、すでにCOTORIDOがどいたあとに出店するキッチンカーを募集してました。オムライス屋さんが入るらしいです。

当然だけど俺は接客でお客様を店内に通してるし、身内だって呼んで車屋店内で雑貨の購入してますし店内でジュースも購入して飲んでます。GoogleMyビジネスに★5の口コミ投稿してくれたお客様もいます。ここに来店してくれた俺のフォロワーは全員俺からの誘導を受けてるハズです。他の地域で車屋さんのフライヤーを配る宣伝もしてます。
ちなみに車屋さんからクレープに流れてきたお客様は過去4ヶ月間で2人です。2組ではなく2人です。車屋の身内が弊店に来店したことは0です。

クレープを焼いてる待ち時間に店内に誘導もしてますが、弊店は努力もあって注文をうけてから焼き上がるまで、クレープの提供時間が120秒前後です。注文を受けて「では焼き上がるまで店内でお待ち下さい」と駐車場を歩かせて店内に入って一息つくころに1本目が焼き上がります。商品提供まで10分くらいかかるキッチンカーなら店内を物色して小物を購入する機会も生まれるかもしれませんが。



―――常連様がやってきて、商品を購入し、店主と雑談をして帰る。
もしかしてこの流れは車屋業界では異例なのでしょうか?
他のキッチンカーはランチ目的でお客様が来店するので商品を受け取ってすぐ帰るのはわかります。
お客様にできたてのクレープを提供して「その場で食べないでください。長居すると迷惑なんで早く帰って下さい。おかわりも厳禁です。」と俺は口が裂けても言えないです。
飲食業界と車業界で接客に対する文化の違いならしょうがないのです。この場合は私の世間知らずが招いた結果です。


今後はお客様を接客する自分を守るために、定款は用意したほうがいいなと強く感じました。

定款
第 1 章
総則
(商号)
第 1 条 当組織は、COTORIDOと称する。
(目的)
第 2 条 当組織は、次の事業を行うことを目的とする。
(1)弊店のクレープはめちゃめちゃ美味いのでその場ですぐに食べてもらうことを前提に焼く。そのためお客様が多少その場にとどまることもある。おかわりの注文も承る。
(2)店主は基本的に外にいて接客を行う。道行く人に元気よくこんにちはと挨拶をする。店頭でお客様への挨拶を良しとしない場合、前もって連絡をすること。

第 3 条 当組織は、キッチンカーで営業を行う。


月曜がまるまる空くので今後の新しい出会いに期待しながら、明日も元気にクレープ営業頑張ります。

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