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リベンジ岩手 小岩井農場の売店

高校卒業したあと、中学からの親友とはじめて一緒に遠くの長い旅行にいったのは岩手県でした。なぜ岩手県を選んだのかも覚えておりません。
理由は忘れてしまいましたが、断片的に場所場所の風景が残っていて、そのなかには岩手に行ったなら外したくない所となった夕暮れの静寂な宮沢賢治館記念館の庭なども写真として頭のなかに残っています。再び訪れた時、記憶とはかなり違う庭となっていましたが、それでも何処かに記憶の写真とすり合わせ、懐かしさを思い出しています。とても長い旅、岩手盛岡から宮城まで海岸沿いを列車で下った事を覚えています。

11月中旬に岩手に行ってきました。
何度も訪れているところですが、今回は旅の目的のひとつとしてどうしても外せない切ない感覚を払拭するため、お買い物だけのためにお財布に現金をたくさんいれて訪れた所がありました。岩手県小岩井農場の売店。

小岩井農場の売店に行きました。そしてバター、チーズ、乳製品を爆買いしました。欲しいものを躊躇なく買った!
今の時代、カードで、通販でいくらでも買えるじゃない? 盛岡駅にアンテナショップあるじゃない?
いえいえ、深い理由があったのです。

親友との懐かしい思い出のなか、2つだけ写真ではなく忘れられぬ体験があります。全部当時の貧乏旅行の私達にとっては高価なる物に関する思い出。

1つは、浄土ヶ浜の旅館に泊まった朝、洗面所は共同の所の旅館だけは覚えているのですが、その広い洗面所で顔を洗い、眼鏡からコンタクトレンズにしようと思いながらつい忘れ、そしてコンタクトレンズを置いてきてしまった事。眼鏡で十分遊べましたので帰宅してから気づいた次第。
当時のコンタクトレンズ、それも両目、ケースも洗浄液も。
洗面所での顔を洗っていた時の水の音まで思い出され、しばらく眼鏡で通していました。

もう1つは、小岩井農場。とても広くとても楽しく牛と緑と青空の記憶のなかに、見た事のないパッケージのバターやチーズが並んでいて。
でも貧乏旅行の私達には高価で買えず、まして宅配など考えられず、爽やかな初夏の草の香りとバター並ぶ冷蔵庫だけがずっとやはり流れるように思い出されておりました。

今回、ひとつリベンジできました。行きました。買いました!
それも現金で、冷蔵のバターチーズ乳製品を梱包してもらい宅配にて。
それでも宅配含めて合計8千円弱。
隣接するレストランにて大地の恵みランチ2000円弱。牛乳にステーキにオムライスにビーフシチューやチーズやサラダパンにバターなどなど。

思い残すことはありません。
そしてただいま我が家の冷蔵庫には小岩井農場印の乳製品がお行儀よく並んでおり、扉を開けてはニヤニヤニヤニヤ。本当にこの印のバター、いつか絶対買いにいくぞと、その数十年後のリベンジ、写真見ているだけでも幸せです。でもこの瓶のバターは1個のみ購入してきたのです。
1個のみ。この1個が買えなかった。思い出のリベンジ。

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ちなみに浄土ヶ浜。この宿泊した旅館の名前は憶えておりませんが、まだ宿泊リベンジはしておりませんので、暖かくなったらリベンジしたいなと思っています。
ちなみに岩手は本当に不思議なご縁がずっとつながっています。
どうして親友と高校卒業後の記念旅行に岩手を選んだのか今度聞いてみようかなとも思いますが、きっと彼女も覚えていないでしょう。
宿泊した旅館の名も覚えていませんし、すっかり生きてきたなかで忘れてもいた所なのですが、飼っていた犬をきっかけにかけがえのない人と知り合い、その彼女とは同年生まれの同じ名、震災を機に心あたたまる人と知り合いその方とは同月同日生まれの同じ姓。
その他、不思議なつながりのご縁のある方々に巡り合いとてもお世話になっています。
はやくコロナ収束し、今度はゆっくり時間をかけた観光として何も気兼ねなく旅する事ができることを願って、好きだわ、岩手。また行きたいです。


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