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美術展プロデュース

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海外・国内美術展プロデュースの経験、進行中案件、ウラ話など
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#モネ

アメリカ印象派展開催中“隠れ睡蓮“を探せ!

東京・上野の東京都美術館で絶賛開催中の「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」。 おかげさまで連日たくさんのお客様にご来場頂いています。本展プロデュースに関わる者として、心より感謝申し上げます!本日は本展のメインビジュアルの一つ、モネの《睡蓮》の、ちょっとツウなお話第2弾(第1弾は、文末をご参照ください) ▶「《睡蓮》を観るとその日の天気がわかる」多作家で数多くの睡蓮を描いたモネですが、本作では、タイトルの睡蓮は画面の左隅に描かれています。画面中央はぽっかり空いて

アメリカ印象派展 開幕です!

▶︎ベタな印象派の展覧会ではありません!「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」本日、東京都美術館で開幕しました!初日からたくさんのお客様にご来場いただき、心から感謝いたします! 一般的に印象派といえばフランス印象派。その誕生から150年という記念の年に、印象派がもたらした、まさに「革命」と言うべき変革とアメリカを始めとする印象派の世界的な広がりを紹介する企画です。 ▶︎初めて出会う画家の作品に癒される ご来場いただいたお客様から「とにかく明るく、美しい!」「

アメリカ印象派展制作中!⑤世界で初めて美術館が購入したモネの〈睡蓮〉

来年(2024年)1月から開催されるアメリカ印象派の展覧会「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」。ポスタービジュアルの一つ、クロード・モネの《睡蓮》は、ウスター美術館が世界で初めて美術館として購入した〈睡蓮〉です。この作品には画家の“チャレンジ”、そして美術館にとっても “チャレンジ”がありました。 ▶モネのチャレンジモネは1883年、43歳の時にパリ近郊のジヴェルニーに居を構え、以降1926年に86歳で没するまで、人生の半分をこの地で過ごし制作を続けます。

アメリカ印象派展制作中!①2024年1月開幕!

▶ウスターってどこ? アメリカ・マサチューセッツ州ウスター・・・と言ってもピンとくる人は少ないかもしれません。スペルも Worcester、なかなか読めません。。。ボストンから車で西へ70km。人口21万人(2023年現在)の中規模都市で、マサチューセッツ州ではボストンに次ぐ第2の都市です。 街の名前の由来はイギリスのウスターシャー州・ウスター。そう、食卓でお馴染みのウスターソース発祥の地です。 ウスターは1776年7月、マサチューセッツ州内で初めて(ボストンより早く)