倍速で見れる作品
最近、映画やアニメを倍速や飛ばしながら見る人が増えているそうです。
他人が倍速で見ることはいいのですが、
作品がその人たちに合わせている様に感じるのが残念です。
僕が思うに最近の作品は説明しすぎです。
倍速で見れる代わりに中身が2分の1以上に薄まっています。
代表的なのは異世界転生系でしょうか、
全てを説明しまうのでリアリティや考察が生まれていません。
例えば誰もいない部屋に入った時、
グラスの中に氷が入っていれば直前まで部屋に人がいたことが分かります。
主人公がそれに気づいて音楽が不協和音になれば緊張感が増します。
こういったことは言葉で説明しなくても表現できるのですが、最近の作品は「さっきまで誰かいたみたいだ」と主人公が説明してしまいます。
現実ではそんな独り言はしないのでリアリティは失われ、考察の余地も減っていきます。
考察の余地が少ない作品は寿命が短いので、
大量制作、大量消費の時代になってしまいました。
鬼滅の刃の興行収入が記録を作りましたが、
10年後も見られるのはジブリでしょう。
エヴァンゲリオンがいまだに人気があるのは考察の余地があるからです。
意味不明なラストがあったから今も考察され、続編が作られるのです。
制作側は倍速や飛ばし見でも内容が分かるように作品を作ると、内容を簡単にせざるを得ないでしょう。
視聴者もネットフリックスやアマゾンプライムで、
日本と海外の作品を見放題で見れる時代です。
それにドラマやアニメは友達と話す話題としてよく使われるので、多くの作品を見る人の事情もわかります。
誰が悪いという訳ではないけれど、
僕は最近の作品の説明し過ぎに違和感を感じるし、
考察の余地を残してくれる作品の方が好きです。
最近の日本作品は僕にとってつまらない作品ばかりなので、韓国の作品が人気になるのもうなずけます。
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