【7研アドカレDay4】薫の夏、夏のビードロ☆シンフォニー説
注意!!この記事中には作品『かげきしょうじょ!!』のスピンオフ『薫の夏』のネタバレが含まれています!!
はじめに
この記事は去年に引き続き京大ナナ研さんが主催してくださっている「7研連合アドカレ企画2022」の4日目の記事です。3日目の記事は同じく京大の岬サニーゴ大先生でした。ナナシスに関係ない話をしてくれて助かりました。
さてみなさんこんにちは。月曜日が自分の担当分だと思って土日で記事書けるじゃんと思ってたら担当は日曜の方だと土曜朝に気づき、急いで記事を書いている一ノ瀬です。
今回の記事では、斉木久美子大先生による漫画及びそれをもとにしたアニメ作品である『かげきしょうじょ!!』中のサイドストーリーである『薫の夏』についてご紹介したいと思います。
ここで、みなさんはこう思うかもしれません。「これ、ビードロ関係なくない?」と。安心してください、この記事を読んだ後にあなたはきっと僕が言いたいことが理解できるはずです。
『かげきしょうじょ!!』の概要
かげきしょうじょ!!とは、簡単に言うと宝塚のような、女性だけで構成された歌劇団への入団を目指す少女たちの物語です。作品中の歌劇団である紅華歌劇団に入る前の予科学校が本作品の舞台となっています。
予科学校へと入れるのは15歳から18歳までの才能溢れる少女たちだけであり、その間であれば一度落ちたとしても再度入学試験を受けることができます。入れる年齢は一意には定まっていないため、同じ学年であっても異なる年齢の生徒たちがいます。
さて、『かげきしょうじょ!!』は基本的に予科学校へ入学した後の少女たちにスポットをあてた作品でありますが、単行本であれば各巻末に登場人物一人ひとりにスポットした話が掲載されています。
その中の1つである『薫の夏』を本日は紹介したいと思います。漫画で言うと3巻、アニメでは第8話です。
星野薫という女、そしてそのスピンオフ
星野薫を一言で説明するとなれば、「彼女はサラブレッドである」と評するのが最適であると僕は思います。彼女の母親、祖母ともに本作品中の歌劇団である紅華歌劇団のスターであり、星野薫の周囲もそうなるよう彼女に期待していました。想像ですが、彼女にとってそれは相当なプレッシャーであったと察せます。
しかし、彼女の説明に同時にもう一言付け加えるとすれば、彼女はそれ以上に努力家であります。周囲からの期待に応えようとした彼女は、紅華歌劇団予科学校に入学するために努力を重ねます。
そんな星野薫が18歳のとき、つまり紅華歌劇団を受験できる最後のチャンスである夏がこの番外編の始まりです。
星野薫の地元神奈川では、甲子園の予選が絶賛開催中でありました。高校球児である辻陸斗は、毎年県大会の決勝まで行く強豪校のベンチウォーマー。しかし、そんな彼の兄はプロ野球選手であり、辻陸斗は兄に劣等感を感じています。周りの人間も口を開けば兄の話ばかり、そんなときに彼が出会ったのが星野薫です。(ここで百合厨は読むのをやめる。)
親戚と比べられる星野薫と辻陸斗。この2人が出会ったのは偶然でしょうか。お互いの境遇に親近感を覚え、そして同じ兵庫県にある高い目標を目指す2人、しかし、その2人にも決定的なすれ違いが生じます。
あるとき、2人はいつも会っていたバス停ではなくお祭りの中で会います。辻陸斗は彼が野球をしている理由を外的要因によるものだと言いますが、星野薫は「紅華を目指すのは環境のせいでも周りの期待からでもなく、あくまで自分の意志である」と言い、そのまま2人は喧嘩別れをしてしまいます。
最終的に辻陸斗が代打として出場したおかげで甲子園地区地区大会は優勝し、星野薫も晴れて紅華歌劇学校へと入学します。
最後に、2人が会った海と富士山の見えるバス停に誰か宛のラブレターが貼られているところで話は終わります。
『薫の夏』と『夏のビードロ☆シンフォニー』の意外!?な共通点
あらすじを読んだだけでは理解できたと思いますが、ここからは両方の作品に存在する共通点を挙げて本記事のタイトルで掲げている説を補強したいと思います。
橋
ミュージカルには銀橋という概念があり、これを渡るということはミュージカル役者としてキャリアをスタートすることであります。ビードロの歌詞の中で
というものがあるのですが、これ多分銀橋のことを言っていると思います。これはつまり、「紅華歌劇団の一員になる」という星野薫さんの夢のことを指していると思います。
夏
ビードロも『薫の夏』も夏です。『薫の夏』でも夏祭りや甲子園、海、日焼けなど、夏を季語とも言える要素がちりばめられ、夏という季節が強調されています。
夏祭り
前述した通り、『薫の夏』はお祭りの場面が描かれます。ビードロの歌詞の中でも、
という描写がでてきます。まさに『薫の夏』ですね。
声優が同じ
星野薫とチャチャさんの声優は同じ大地葉さんです。
灼けた背中
辻君の背中は灼けています。
バス停
バス停がどちらにも重要な描写でした。
アスファルト
どちらにもアスファルトが出てきます。
たまに心配性な私たち
僕も結構心配性です。
エクスクラメーションの数
『かげきしょうじょ!!』についているエクスクラメーションマークと、ビードロの最後についている「Hold me!!」についているエクスクラメーションマークの数が同じ。
かげきしょうじょ!!を見ろ
双子編と先輩編も見ろ。
というかそんなにビードロに似てないなあって書いてる途中で思い始めてきたのですが、もう時間がないのでこれで貫き通します。
逆に、『薫の夏』はビードロのifストーリーと言えるかもしれませんし、ビードロは『薫の夏』の異なる姿だったかもしれません。
おわりに
以上で本日の記事は終了ですが、明日のアドカレは京都大学のgakkaakaさんです。もし彼がどんな記事を書いたとしても、自らの車にgakkaacarと名付け、自分の家をgakkaa家と呼ぶ彼のギャグセンが明日炸裂すること間違いなしです。それでは、またあしたっ!
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