タイのワットサムプランへたどり着くタクシーとバスでの行き方
タイ国内には、たくさんの観光スポットがあります。
しかし、毎回バンコクへ訪れている方は同じような観光スポットに行きがちです。
定番の観光スポットを一通り行き尽くしたあなたは、もっとディープで面白い体験を求めているんじゃないでしょうか?
そんな方におすすめな場所が、バンコクから1時間ほど離れた位置にあるワットサムプランという寺院です。
ワットサムプランは一般的な寺院ですが、思わず写真をたくさん撮りたくなるような面白みあふれた場所です。
そこで今回は、
ワットサムプランの行き方
ワットサムプランへ行く前にしておきたいこと
ワットサムプランの見どころ
についてご紹介します。
バンコクの外へ初めて行かれる方にも安心してもらえるよう、ワットサムプランのアクセスを丁寧に解説しています。
ワットサムプランの行き方
バンコク郊外のワットサムプランに自力で行くための交通手段は、タクシーかバスです。
人数や目的にあったアクセス方法は、次のとおりです。
【2人以上の方へ】バンコク中心地からタクシー
【1人の方へ】ワットサムプランに一番近い地下鉄からタクシー
【価格重視の方へ】ワットサムプラン一番近い地下鉄からバス
それぞれ詳しく解説します。
バンコク中心地からタクシー(2人以上におすすめ)
ワットサムプランへ2人以上で行くなら、ベストな交通ルートはバンコク中心街からタクシーに乗ることです。
バンコクの中心街からタクシーに乗ると、片道1時間で60kmほど走ります。
その際にかかる費用は、
片道約400バーツ(約1600円)
と、日本と比べれば破格の価格です。
ただし一人で行動される方には、割高に感じられるかもしれません。
地下鉄+タクシー(単独行動におすすめ)
ワットサムプランまで一人で行くなら、ベストな交通ルートは地下鉄のMRTで最寄駅まで移動した後、タクシーに乗ることです。
最寄駅といっても寺院までは約30km離れているので、タクシー利用は必須です。
かかる費用は、
バンコク中心地からの電車代 → 約40〜60バーツ(約160〜240円)
タクシー代 → 約200バーツ(約800円)
と、バンコク中心街からタクシーに乗った時の3分の2程度で済みます。
具体的な行き方は、MRTの最終地点ラックソン駅で降りた後、タクシーを利用します。
タクシーが止まっている場所は、ラックソン駅を降りたすぐそばのバス停付近です。
バス停辺りには入れ替わりでタクシーが停まっていますし、その辺りには流しタクシーも多いので待たずにすぐ拾えます。
バンコク郊外では、市内に比べタクシーの数が多くありませんが、心配しすぎることはありません。
実際に私がワットサムプランへ訪れた時は、休日のためか施設の駐車場でタクシーが何台か待機していました。
また、施設を出てすぐの大通りまで歩けば、タクシーを拾えそうな感じもありました。
もし帰りにタクシーを拾えるか不安であれば、タイの旅行者によく使われている配車アプリ「Grab」のダウンロードをおすすめします。
このアプリで現在地と目的地の指定をするとタクシーを呼ぶことができ、支払いまでアプリで完結できます。
「Grab」を使ってもそこまで割高ではなく、4人乗りのタクシーでメーター料金+25バーツ(約100円)です。
タクシーに乗る時は、運転手がメーターをおろすか必ず確認してください。
良心的なドライバーがいる一方で、言い値で払わせようと悪巧みをするドライバーもいます。
タクシーに乗ってからメーターを降ろしてないと気づいても対応してくれるか分からないので、乗る前に助手席の窓をノックして、メーターを使うか確認しましょう。
個人的な経験でいえば、無愛想なドライバーより笑顔のある人の方が悪質な傾向があります。
地下鉄+バス(価格重視の方へ)
価格重視の方は、バスを利用することでタクシーよりも断然交通費を抑えられます。
かかる費用は、
バンコク中心地からの電車代 → 約40〜60バーツ(約160〜240円)
バス代 → 約24バーツ(約96円)
と、同じ場所からタクシーに乗った時の3分の1程度で済みます。
具体的な行き方は、以下のとおりです。
バンコク市内からMRTラックソン駅まで移動
地下鉄の2番出口を出て、すぐそばにあるバス停へ移動
84番の黄色いバスを待つ
ただ、バスの運行間隔は、30分〜1時間と長めです。
また、いくらバスの運賃が安くても、観光という限られた時間に見合ってるとは言いがたいです。
現地でタイ語や英語を使ってしっかりコミュニケーションをとれる方以外は、移動時間が短く、目的地に確実に着くタクシーをおすすめします。
84番の黄色いバスは、同じ番号と色でもワットサムプラン方向へ向かわない路線があり、外国人にはハードルが高いです。
どこへ向かうのかは中の人に聞いてみないと分かりません。
バンコク市内であれば行き先を間違えても気軽に降りられますが、市外へ行くバスはバンコクを出るとなかなか降りられなくなるので、バスが来たからといってすぐに乗り込まずに、ワットサムプランへ行くか運転手にまず確認してください。
とはいえ間違ったバスに乗っても、乗客のもとにお金を徴収しに回る車掌さんが目的地を聞いてくれるので、早めに気づけると思います。
ほかにバスのデメリットとして、排気ガスが充満したバンコクの道端に長くとどまっていると、日本人の肺はやられやすいです。
バスの運行状況は、通常ならGoogleMapやタイの観光客に向けた「VIA Bus」というバスアプリが便利ですが、ワットサムプラン行きのバス情報はありません。
現地でバス情報を何度検索しても見つけられないとなると気持ちが焦ってしまうので、ワットサムプランの情報は出ないものと頭の片隅に入れておいてください。
ワットサムプランのアクセスに役立つアイテム
タイの方々にとって、ワットサムプランの知名度はそこまで高くないようです。
バスやタクシーのドライバーでも寺院の名前と建物が一致してない印象です。
目的地をスムーズに伝えるためには、以下の4つを準備しておきましょう。
ワットサムプランの写真
翻訳アプリ【MicrosoftTranslate】
ワットサムプランのタイ語表記「วัดสามพราน」
ワットサムプランの住所「92ตำบลสามพรานอำเภอสามพรานนครปฐม73110」
1.と2.について詳しく説明します。
ワットサムプランの写真
写真は、絶対にあった方がいいです。
私の場合は、バスやタクシーの運転手にタイ語表記でワットサムプランと書かれた文字を見せましたが、なかなか理解してもらえず、周りの人にあれこれ聞いてピンと来た様子でした。
場所を知らないのではなく名前が分からない様子だったので、写真を見せればすぐに理解してもらえたと感じます。
翻訳アプリ
タイ語や英語に自信のない方は、翻訳アプリを使うことで解決できます。
おすすめは、【MicrosoftTranslate】という翻訳アプリです。
こちらがしゃべる言葉がタイ語や英語などの外国語に変換され、リアルタイムで現地の方とやりとりできます。
このアプリがあれば、タクシーやバスでのコミュニケーションがスムーズになるので、ぜひダウンロードしておいてください。
ワットサムプランでのマナー
ワットサムプランは、写真スポットではなく一般の宗教施設のため、礼儀をわきまえた行動をとりましょう。
仏教の信徒でなくても、以下の3つのマナーを守るようにしてください。
露出度の高い服を避ける
建物内では靴を脱ぐ
寄付をする
それぞれ詳しく説明します。
過度な露出禁止
タイの寺院では、肩や足などの肌を過度に見せる服装は禁止されています。
真夏のどんなに暑い日でも、ミニスカートやお腹が出ている格好はやめましょう。
最悪入場を断られることもありますし、そうでなくてもたくさんの地元の方々から白い目で見られます。
一方で男性の服装は比較的自由な印象で、短パン姿の地元の方が多かったです。
建物内では靴を脱ぐ
タイの寺院では、建物の中に入る時には靴を脱ぐならわしがあります。
寺院の中で靴を脱ぐ理由はいくつかの意味がありますが、その一つは神聖な場所に入る準備をするためです。
建物の外と中を現実と精神的な世界の境界と考えて、外の世界での欲を捨てて謙虚な心で中に入るために靴を脱ぐのです。
建物内は信者にとって神聖な場所であることを意識して、必ず靴を脱いで上がりましょう。
寄付をする
施設の方に寄付を求められたら、できるだけ快く応じましょう。
ワットサムプランには、白い衣装を着た尼のような女性たちがいたるところにいます。
この女性たちはメーチーと呼ばれ、自主的に仏教を学んでいる位置付けの人たちです。
メーチーは笑顔で親しげに人々に話しかけてきますが、目的は寄付です。時にはしつこく迫られることもあるようです。
ワットサムプランの入館料は無料ですが、施設の運営には管理費や維持費がかかります。
施設を楽しませてもらったお礼として寄付するとよいでしょう。
金額の目安は、20〜30バーツ(約80〜120円)あれば十分です。
もしどうしても寄付したくない場合は、メーチーの近くを通る際に家族連れや団体の後ろに続くと、前の方々の対応に追われ相手にされにくいです。
ワットサムプランの魅力
ワットサムプランは、川と緑豊かな自然の中にビビットなカラーの置物が点在する、現実離れした空間です。
「これ、どういう意図で作ったの?」「アニメのパクリ?」とツッコミたくなったり、冒険心をくすぐるおもしろオブジェがたくさんあります。
ジュースやアイスなどちょっとした出店や一休みできるベンチもたくさんあります。
川辺には多くの地元の方が休まれており、憩いの場所にもなっているようです。
施設自体は1時間半あればぐるっと回れるようなコンパクトなつくりですが、じっくり見るなら2〜3時間は見ておいてください。
一番のみどころは大きな龍の塔
ワットサムプランといえば、何といっても緑色の龍が巻きついたピンクの塔です。
施設の周辺には大きな建物がないので、遠目で見ても圧倒的な存在感があります。
塔に巻きついた龍はただの飾りではなく、その中の胎内を歩いて17階建ての頂上まで上れます。外観よりは緩やかな坂ですが、途中で休憩する場所がなく、ひたすら頂上まで歩き続けることになります。
体長300mの胎内を歩くことは、体力に自信のない女性でも上れますが、ややハードです。
また、建物内ではアスファルトの地面を歩きますが、アスファルトの出っ張りが足の甲に突き刺さって、強力な足ツボマッサージ並みに痛いです。
施設内で靴を履くことはできませんが、せめて靴下は持参してください。ないよりはマシです。
ただし靴下で歩くとアスファルトのさらっとした部分で足が滑りやすくなってしまうので、滑り止めつき靴下をおすすめします。
ちなみに、現地の方は子どもから大人まで裸足で軽々歩くどころか、走っている人もいました。
10分ほどかけて頂上に着くと、アスファルト特有の匂いから清々しい空気へと変わります。
街を全方位から見渡せ、バンコクの高層ビルまで見える景色に、疲れが吹き飛びます。
てっぺんにある龍のお顔も間近で見られるので、頂上まで上った達成感がありますよ。
基本情報
ワットサムプランの基本情報は、以下のとおりです。
営業時間
月~木 : 9:00–17:30
金 : 9:00–17:00
土日 : 6:00–17:30
住所
หมู่ที่792/8ตำบลสามพรานอำเภอสามพรานนครปฐม73110
入場料
なし
滞在時間の目安
1時間30分程度
公式サイト
WEB
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