心の秘密基地
わたしが子どもの頃につくった秘密基地は、映画に出てくるような、自分の好きが詰まった空間とかではなかったし、誰かと一緒に作った友情の証の場所でもなかったけれど、間違いなくわたしの安全地帯だった。
2本の雪柳の間にある小さな空間。
春・夏になると葉を茂らせる大きなその木は、子どもの体を、外の世界から隠してくれた。
2本の木の間の小さな隙間にすっぽりと収まって、お菓子を食べるだけで、学校で起こった嫌なことも、親とケンカした後の悔しい気持ちも、少しだけ落ち着いた。
大人になった今、住んでいる家はわたしにとっての安全地帯だけれど、心の秘密基地がほしくて、ここに綴ろうと決めました。日記でも良いのかもしれないと思ったりもしたけれど、日記は自分だけのだから気持ちに鍵をかけれるけれど、わたしの秘密基地、今の気持ちを、もしかしたら誰かと共有できるかもしれないので、ここで。
誰かと心の秘密基地の共有ができたらうれしいです。
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