虚空教典を読んで

※なるべく具体的な内容には触れないようにしてますが未読の方はご注意を

推しのエッセイが発売されたぞ~~~~!!!!!
読んだときの感想ただただ書き連ねているだけなので読みやすさなんて何も考えてない文章ですが、一オタクの鮮度のいいピチピチの感想ということでそこはご勘弁を。


全体的に

※メタネタあり
Twitter(Xとは認めん)でもつぶやいたけれど、読む前ぶっちゃけ怯えてたというか怖かった。
剣持の好きな部分は色々あるけどその中で中身が透けてない(いわゆる前世や中の人が割れてない)ところ、というのが自分の中で割と大部分を占めていたから。本人から酒とか成人してるんだろうな要素も全然出てこなくて、ほんとずーっと高校生の質感。

リスナーというか表で見えるところでは「永遠の16歳の男子高校生」概念を貫き続けるところ、コンテンツとしての姿を貫き通すところが好きだからこそ、「この本を読んでそうじゃないところが出てきたらどうしよう」という気持ちがあった。
なので読み終えた後、初めて知った部分も今まで知っていた部分も含め「剣持刀也100パーセント」という感じですごく安心したというのが一番の感想かもしれない。

あとは、私が推し活するときの考えは「こっちが勝手に好きになったから推しはオタクのこと気にせず好きなことしててくれ。こっちはそれを見て勝手に応援するから」という感じなので、剣持の活動の在り方というかスタンスがいい感じにかみ合ってて推してて気が楽なのも私が彼を推す一つの理由かもしれないと今回この本を読んで思えたのが収穫かも。

16歳であるということ

先ほど「永遠の16歳の男子高校生」概念が好きと書いたが、好きすぎて上記ツイートのように16歳を繰り返すタイプなのか、時が止まってて16歳なのかとか一生考えていた。
これに関してはハピトリ歌みたで後者の形で自分の中での解釈バトルが閉幕したけれど、今回虚空教典を読んで16歳から「進めない」じゃなくて「進まない」本人のかたい意志のもと16歳を選び続けるんだなと明確に答えが出たのが良かったなと思った。

そして個人的には16歳という年齢が子どもと大人の境目のめちゃくちゃ絶妙な年齢だと思っているので16歳を選んでくれた推しに感謝。

(でもまあ私は単純なオタクなのでエイプリルフールのあれやこれやとかで20歳の姿とか出てきた日にはむせび泣きながら拝みたおしつつスクショし続けるんだとは思う)


VTuberのこれから

「バーチャルの過去と未来」で書いていた内容、特に現在の業界について触れていた部分は私も思っていた部分だったので実際にその業界に身を置いている本人からもそれが言及されていて「やっぱそうだよなあ…」と思った。

私がVTuberの存在をちゃんと知り始めたのは丁度大学生、特に就活の頃で「大学生みんな似たような恰好じゃねえか!」「就活みんな同じようなスーツ着て、テンプレ通りの面接練習してなんなんだよ!」と周囲と同じであることに嫌気がさしていた中で神様、動物、人間と種族も見た目なんでもありでみんな好き勝手やってる姿をみて心惹かれたところがある。
私がどうしても初期の頃のライバーたちに惹かれるのも、こういう理由なのかな…と思ったりした。

また、今回対談したメンバー全員、初期の頃にデビューした面々だったわけだけどみんな「こういうことしたい」とまだまだやりたいことがあるっていうのが自分の中でのめちゃくちゃ救いというか、この人たちがやりたいことやって会社にいてくれているうちはなんかまだ大丈夫なのかもな…と思った。

父との対談

もしかしたらこの本で一番楽しみにしていたかもしれない。
本文中だとどっちの父と剣持どちらの発言かわかるように「」の上に名前が書いていたけど、それを隠したらどっちの発言だろう?となるくらい雰囲気似てるわ漫才みたいにボケとツッコミするわで読んでてめちゃくちゃ笑った。

個人的には剣持親子の距離感すごくうらやましいな…と思った。
私は親とめちゃくちゃ仲がいいわけでもなければ悪くもないけど、過干渉なところ(親からすると一人娘だし、いつまでも小さい頃の時の印象が抜けないというのもあるのかもしれないけど)とか、親の更年期と私の思春期反抗期が丁度重なってバチバチに喧嘩したりとかがしんどくて就職を機に一人暮らしという形で逃げてしまった。
なので剣持親子みたいに互いに信頼していたら、家族とはいえ個々の人間だという意識でいられたら、もう少し違ったかたちで今も家族と接することができてたのかもしれないなと思った。

終わりに

一番最初に初めて知った部分も今まで知っていた部分も含め「剣持刀也100パーセント」と記載した。
この本を読んでもいわゆる中の人要素的なところは見えてこないし、プライベートもほとんど謎のままだ。
でも今まで見えていたコンテンツとしての剣持刀也の背景が見えるというか肉付けされていくような感じがして、アニメとかゲームの設定集の年代表とか好きなものとかの欄を嘗め回すように見るタイプのオタクとしては大満足だった。

また、個人的にVtuberってアーカイブとか見れば簡単に過去の活動を追うことができるのに、ボタン一つでアーカイブは消えるし引退すればもうバーチャル世界からは消える(現実世界でいうところの死みたいな)すごい儚い存在だと思っているので、今回こういう書籍という目に見える質量のあるかたちで本人の言葉が詰まったものが残ったのがめちゃくちゃ嬉しい。

きっと今後も隅から隅まで嘗め回すように読むし、本人は執筆大変だったと言ってるので気軽に2冊目出して!とは言えないけれどいつか2冊目がでた暁にはこの虚空教典と内容を見比べてニヤニヤしようと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?