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昭和の名曲にみるシンセ・電子楽器の名機たち(その8

イエロー・マジック・オーケストラ「ビハインド・ザ・マスク」

70年代終盤シンセを活用した「ディスコミュージック」が世界的にブームとなりましたが、程なくして日本の「テクノポップ」というサブカルチャーの火付け役となる日本のアーティスト「Yellow Magic Orchestra」通称《YMO》が大ヒットしました。「ライディーン」「テクノポリス」などTVやラジオ、出先のお店の有線放送でひっきりなしに掛けられていたYMOの楽曲。その中でも世界のアーティストからも絶賛された「ビハインド・ザ・マスク」全てにおいて当時最先端技術を取り入れた楽曲ですが、特に印象的な電子楽器2つに注目したいと思います。

打楽器シンセ「Pollard Syndrum」

従来シンセサイザーは《鍵盤楽器》として使用される事がほとんどでありましたが、打楽器として誕生したのが《シンセドラム》でありました。私が小学生の時はピンクレディーが流行ってて名曲「サウスポー」の振り付けをよく真似たものですがwそのブレイク部分に「ぽぽぽぽーん!」と鳴り響くサウンドが印象的で「ディスコミュージック」の定番となりました。「YMO」のステージでも雷さまばりに多数設置しているのが印象的で、特に「Syndrum」は先駆けモデルであり、後を追うように各社からたくさん模倣品が登場しました。

ロボットの声!?「Roland VP-330」

シンセドラム同様に「ディスコミュージック」や「テクノポップ」を象徴するサウンドといえば「ヴォコーダー」であります。入力された声質をトレースし入力した楽器音を加工する仕組みであり、音痴でも正確なピッチで歌える画期的な装置なのですが、それが何ともいえない機械的な音でよくTVや映画のロボットが話すシーンなどに持ち入れられ、実際聴いた事もないのに《ロボットの声だ!》と認識したものです。「ビハインド・ザ・マスク」では日本メーカーローランドの発売前のプロトタイプの「VP-330」を使用し冷たい機械的な使い方でなく幻想的で温かみのあるサウンドが印象的です。

まとめ

当時の私はシンセもエレクトーンの違いもわからず、イエロー・マジック・オーケストラとYMOが同一という事も知らず、彼らは中国人と思っていたのは私だけでないはずwしかし、シンセサイザーを一般的に認知させたのはYMOのおかげであった事は過言ではありません。特に「ビハインド・ザ・マスク」は世界的にも愛された曲で様々なアーティストがカバーした事はいうまでもありませんね。^^

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