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何故ビンテージシンセサウンドに魅かれるのか?(その6)

夢の自動演奏システム「AMDEK CMU-800」

念願のポリシンセ「KORG PolySix」を手に入れバンド活動に励むもののローランドのデモで目のあたりにした「自動演奏」の憧れは募るばかりでした。程なくして画期的な商品が登場しました!「AMDEK(Roland DG) CMU-800」これはパソコンに取り付けるドラムを含めた音源とシーケンスソフトのパッケージで、MIDI以前の規格「CV/GATE」方式のモノシンセも制御できる夢の装置が、パソコンあわせ総額20万円以内で発売されたのです!「コンピュータを勉強したい」と半ば親を騙し導入しました!

MIDI前のシーケンサーは「数学」あっけなく挫折

当時のパソコンは今のようなマウス操作はできず「命令分を文字入力」のコマンド操作。「CMU-800」の打ち込み、再生などの操作も同じで、リアルタイム入力もなければ鍵盤すらも繋げない。例えば“ド”の8分音符ならば「CV:36、STEP:16」“レ”の16分音符ならば「CV:38、STEP:8」と全て「数値入力」なのです。そもそも音楽は独学で譜面は得意でなく、奏でたい音階とリズムを数値に置き換え入力がどれだけ大変な事か。音楽というよりは「苦行」にも等しく半年もせず挫折しました。

今日のひとこと

当時のパソコンは「グラフィックインターフェイス」でなく操作が難しく、更に打ち込みは「数字」と予想以上に敷居が高く挫折しました。サウンドはファミコン的(チップチューン)でチープですが味があります。今思うと「石の上にも三年」もうちょっと根気強く続けるべきだったと後悔しております。(;´∀`)


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