あなたってまじめネ

タイトルにある言葉を言ったことがある人はどれくらい居るだろうか。
恥ずかしいことに僕も言ってしまったことがある。

「真面目ーまじめーマジメ」

この言葉は現代においてあまりいい意味で使っている人はいないのではないかと最近感じる。
どこか少し不真面目でふざけている人のほうがかっこいいというか人生においてはいいと考える人が殆どであろう。
真面目な人が損をすることはよくある。
ここで考えておきたいことは、まじめとはなにかということである。
Googleでその意味を調べてみるともとは真面目(しんめんぼく)と読み、本来の姿やありさま、そこから転じて真価を表す語とされている。
そしてよく使われる真面目(まじめ)はこれまたGoogleによると、本気であること、うそや冗談でないこと、そして
まごころを込めること、誠実であることとでてきた。

僕は幼い頃から後者の意味での真面目という言葉を浴びせられてきた。その言葉がとても嫌いだった。
僕はまったく真面目に生きている自覚はなかったし、僕のしていることは僕にとってごく普通のことばかりであったからである。基本的に考えてから行動することが多かったし、みんなが嫌がることでもなにか意味を見つけ出したり自分には必要なことだと考えて行っていたと思う。
だから別に真面目ちゃんや優等生を演じているわけでもなかった。
でも、まじめという言葉はそんな僕の考えや行動をすべて否定していた。
その言葉を僕に投げかけた人たちはおそらく、今振り返ってみて主観的に考えてみると、愚直、素直、疑わない、バカ真面目などといった意味で使っていたのだと思う。
自分が無駄だと思うこと、やりたくないことをきちんとやっている人をどこか馬鹿にしながら、どこか優越感に浸りながら、自分はこいつと違ってまじめじゃなくてかっこいい、というような感情を交えながらぼくに「まじめだね」
という言葉を使っていたのだと思う。


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