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AI教育推進機構のイベントがありました

AI教育推進機構とは、学校や社会において人工知能を活用できるすべての市民向けの高品質な教育を提案・提供することを目的とする非営利団体です。
私も理事を務めており、先週土曜日に学習院大学で設立記念イベントがあり、参加してきました。

まずは上林先生より当団体の目的や趣旨を説明いただきました。

その後、私も参加してパネルディスカッション。AIを活用する時代を前提に、これからの学校教育はどうあるべきかを議論しました。

その他にも面白いパネルディスカッションがありました。

1日、とても勉強になりました。

しかし、私が大学教育の現場でも「きちんと叱ってほしい」と依頼したところ、「今、大学では叱ることは一切できない。受け取る方が(これはパワハラだ)と言えばそれが通ってしまう」との発言があり、驚きました。
さらに驚いたのはそれを受けて別の方から「AIに叱ってもらったらどうか」とあったことです。叱るのは人の仕事であり、叱るときにもきちんと生徒と向き合って教師が言うことが大事だと思いますね(まさに人間力です)。

基調講演も、パイ型人材の育成が大事というところまでは賛成ですが、そのパイの軸を決めるために、「自分のこれまでの経歴を生成AIに入力し、自分はどういう人間かを出してもらいましょう。さらに、生成AIにこれから自分は何を学んでいけばよいかを出力してもらいましょう」という趣旨でした。
自分がどういう人間かは自分が悩んで答えを出すものです。どうしてもわからなければ先輩や先生に聞けばよいのです。人との関係性は人の成長にとって重要なことですが、それもせずに生成AIとの対話で大事なことを決めるのはどうでしょうか。
「自分が次に何を学ぶか」も、まずは自分がどうなりたいか・何をしたいのかというパッションが先にあって、そこから学ぶことは決まっていくはずです。
それもなく、生成AIに聞いてもこれまでの延長戦でアドバイスが出るだけです。

どうも生成AIの利用箇所が違うのではと思います。
どんなところでも生成AIは一応回答を出してきますが、本来人がやるべきところまで利用するのはおかしいと思います(参考にするレベルであればいいですが)。

テクニック的なところでは生成AIをどんどん使えばいいと思いますが、大学教育でも「人間力」という基礎はとても重要で、これは人にしか教えられないと思います。

以上ですが、みなさんからもコメントあればよろしくお願いします。




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