スタートゥインクルプリキュア / スタートゥインクル、しちゃいます!

一気見したのでリアタイ組とは印象が違うと思われる。

作画

全体的に割と難しいデザインをしている中、全話通して安定していたのが好感触。

雰囲気

宇宙を探索するという雰囲気は良くできている。広い宇宙を感じさせる描写が息切れすることなく終盤までちゃんと続くので、こうした一貫性はうまい。

マイナスになりうる要素としてはとにかく「暗い」の一言に尽きる。雰囲気的なキラキラさとは正反対に、キャラクターがことごとくコンプレックス持ちでそれが終盤まで解決されない(なんなら終盤でも解決してるとは言いがたい)ために非常に暗い。特に宇宙人キャラでありいかにも話を引っかき回しそうなララがおそらくプリキュアでもダントツの根暗で、話の中心になると曇っている。なんでこんなに暗くしたんだろう……

プリキュアにはありがちと言えばありがちだがキャラクターの出番格差も深刻。えれなが割と出番が多い一方、まどかはあまり出てこない。どちらかというとムードーメーカーのユニやひかるの出番も後半になるほど減っていくので、ますます雰囲気が陰鬱になる。プルンスは癒やし。

一気見すると気持ちがどんどん暗くなっていくのオススメしない。

お話

序盤は割とのびのびしていた尺が後半1クールで巻きまくるのでプリキュアの話作りは難しいのだなぁと感じる。そして後半1クールはやっぱり暗い。

ノットレイダー組の悲しい過去……もかなり唐突だし、やってることもシャレにならないことが多いので心変わりに乗りにくい。

ラスボスもいきなり正体が明らかになっていきなり世界を滅ぼしていきなり改心するのでなんと言うかついていけない。「驚かそう」が先行しすぎて話作りを怠っている印象。

上にも書いたのだが、メインキャラクターのコンプレックスに触れながら特にそれが解決されるわけではないのでリアルと言えばリアルなのだがモヤモヤする。メインになる1話だけでやろうとするのではなく徐々に軟化させたらもうちょっと見やすかったのでは。

その中で宇宙描写や宇宙人との交流に関する描写は一貫しているので安心できる。後進星地球の魅力を高めよう!みたいな流れだけはスルーされちゃったかな。

まとめ

良くも悪くもプリキュアらしいので入門にオススメ。

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