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居合道をゆく 握り①

居合道を進み始めて1年半ほど経ちましたが、居合に関する情報はネット上には少ないなと思っています。もちろん色々と書籍はでていてそれを紐解けば情報はあるし、師匠や先輩方からのアドバイスなどはあるのですが、ネットには見当たらない。

居合道を進んでいるひとが少ないので、まあ、当然といえば当然なのですが、ネットが発達した現代ではちょっとそれは無いなあと。それなら自分が入手した情報を残そうと勢いで書いています。他にも書いている方はいるでしょうけどね、多くの人が書いた方がいいでしょう。それがネット社会。

ちなみに私は英信流なので、それベースで書きます。

前置きはこのぐらいにして、まず最初は刀の握り方について書いてみたいと思います。道具を使う武術なので握り方は重要ですね。

居合も他の武術やスポーツの例に漏れず、脱力から一瞬で力を入れるのが大事だったりします。なので、脱力状態の握り方と斬る時の握り方を行き来しています。

脱力状態の握り方、といっても、脱力状態なので軽くつかんでいるという程度です。小指の先と親指と人差し指の間の肉の2点で支えます。小指の先を引っ掛け、親指と人差し指の付け根の方で軽く柄を挟む感じです。薬指と中指全部、親指と人差し指の先はフリーです。指の並ぶ順番は、小指の方から、小指、薬指、中指、親指、人差し指となります。この順番はずっと変わりません。

斬る時の握り方への移行は、脱力状態の握り方から小指、薬指、中指の順番に一気に締めていきます。力をいれるのはせいぜいこの3本までで、親指は軽く締める程度、人差し指は曲げますが柄に当たる程度で締めません。親指は刀が刃筋に対して横にぶれないため、人差し指は刃の方向に刀がずれていかないためのストッパーぐらいの認識です。

斬る時の握り方になった瞬間、刀の速度が最大になって、相手に当たるタイミングとなります。斬り方と敵の位置によってタイミングはまちまちですが、当たる瞬間の握りの形は同じです。その握りのまま、斬っていきます。

斬る時の握りの話をしてきましたが、おそらく突きのときも同じだと思います。ただ、あまり自分の中でよくわかっていないので、わかったらまたあとで書いてみたいと思います。

ということで握りについて書いてみました。握り一つとってもこのように細かい動きがたくさんあって、おそらく私が認識していない動きもあって、ほんと居合って奥が深いなと思うのですが、そこが魅力なのですよね。誰かを斬るなんてことはもちろん無いのですが、この正しい動きを探求していくのと身体操作を極めていくのはとても楽しいと感じています。割と探せば近くにあるかもなので、興味を持たれた方は門を叩いてみるのもよいのではないでしょうか。

それではまた。

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