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駐日台湾代表「起飛了!機場工作人員冒雨裝貨,辛苦了」 ✨台湾✨が好きなので、ぶっちゃけ…とても複雑な気分です「日本が💉ワクチン💉を台湾に供与…🐧💦」

「起飛了!機場工作人員冒雨裝貨,辛苦了。(いま離陸! 空港スタッフは雨の中、荷物を積みこんでいました。ご苦労様でした)」


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下記の記事を読むと、とても複雑な気分になります。喜んで良いのやら、悲しんで良いのやら…。でも台湾の人が喜んでくれるなら良いのか…?🐧? 万が一にも、ワクチン接種以降、台湾で中共コロナ感染発症者が増えませんように…🙏🐧💦と、願うばかりです。

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https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=149&post=201541&unitname=ニュース-政治&postname=外交部、日本からのワクチン提供に「心から感謝」

謝長廷代表が雨に打たれながら深々と頭を下げて日航機を見送った理由

 6月4日、日本から台湾に124万回分のワクチンが無償提供された。中央通信社は「ワクチンを載せた日本航空809便は午前11時に成田空港を出発。午後1時58分(いずれも台湾時間)に桃園空港に到着した」と報じた。

 日本は必ず台湾にワクチンを提供するだろうと思い、期待していたが、これほど早く届けられとは思ってもみなかった。寝耳に水の感があった。

 さらに驚かされたのは、駐日台湾代表の謝長廷代表がこの809便を成田空港で見送っていたことだ。それも、離陸する809便に雨合羽を着た謝長廷代表が雨に打たれながら深々と頭を下げていた。この写真に釘付けとなり、込み上げてくるものがあった。

 謝代表は自らのフェイスブックに中文と日文で「起飛了!機場工作人員冒雨裝貨,辛苦了。(いま離陸! 空港スタッフは雨の中、荷物を積みこんでいました。ご苦労様でした)」と書き出し、「1年前の4月21日、私はこの場所で中華
航空が台湾から運んできたマスクを迎えました」と振り返りつつ、「這次謝謝日本。這124萬劑的疫苗對台灣可以説是及時雨,非常感謝。(今回、日本からのこの124万回分のワクチンのご提供は、台湾にとり、まさに恵みの雨です。深く感謝申し上げます)」とつづっている。

 日本からのワクチン提供に感謝の念を表する象徴的な写真と一文だ。

◆謝長廷代表フェイスブック:6月4日
 https://www.facebook.com/frankcthsiehfans/posts/10158209910441430

 蔡英文総統もフェイスブックで「自由と民主主義という同じ価値観を共有するパートナーからの迅速な支援に感謝する」と表明し、中央感染症指揮センターの陳時中・指揮官も記者会見で「日本が厚い義理人情を示してくれた。とても感謝している」と述べている。「台北101」の壁面には、日本語で「台日の絆と感謝」などの日本語や中文メッセージが浮かび上がった。

 いささかこそばゆい感じがしないでもないが、日本が誇らしく思えてくる台湾側の丁重の上にも丁重な対応だった。

 それにしても、昨日の本誌で述べたように、日本側も台湾側も口は堅かった。中央通信社が伝える、台湾側の安全保障高官が明かしたという「10日間の静かな作戦」を読んで得心がいった。

 台湾側は、蔡英文総統が謝長廷代表からワクチン提供の発端となった5月24日夜の米国臨時代理大使のジョセフ・M・ヤング氏と日本の薗浦健太郎・元首相補佐官を代表公邸に招いて会食しつつ意見交換した内容の報告を受けるや「『内密に、全力で目標達成』を最高原則として、即座に安全保障や外交部門に総動員を指示」し、「『航空機に載せられるまでは事実関係を認めない』という立場を堅持し、口を閉ざした」という。

 謝長廷代表が成田空港まで行き、ワクチンが日航機に積み込まれることを確認し、そのJL809便に深々と頭を下げて見送った気持がありありと伝わって来る裏事情だ。「起飛了!」の一言に万感の思いがこもっている。

 この記事には出ていないが、産経新聞は、安倍晋三・前総理から直接聞いた話として「先月28日、産経新聞などが政府が台湾へのワクチン提供を検討していると報じたのを受け、蔡氏が安倍氏に電話をかけ、台湾へのワクチン支援について謝意を示した」と伝えている。

 蔡総統自ら安倍前総理に電話をかけてきたという。これもまた台湾側の必死さがよくよく伝わってくるエピソードではないだろうか。

 逆に、日本のニュースでは報道されなかったようだが、中央通信社の「10日間の静かな作戦」記事は「安全保障部門の高官によれば、ある日本側の関係者からは『現時点ではこれだけしかなく、申し訳ない』との言葉をかけられた」というエピソードを伝えている。日本が6月4日時点で提供したアストラゼネカ製ワクチン124万回分は、日本のストックのすべてだったという。

 100万とか200万、あるいは120万とか切のいい数ではなく、どうして124万回分という中途半端な数なのだろうといささか疑問に思っていたが、その疑問もこの記事を読んで氷解した。

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日本のワクチン提供「10日間の静かな作戦」 台湾の安全保障高官が明かす
【中央通信社:2021年6月4日】
https://japan.cna.com.tw/news/apol/202106040008.aspx

 (台北中央社)日本が台湾に無償提供した新型コロナウイルスワクチンは4日午後、桃園国際空港に到着した。台湾の安全保障部門の高官は4日、ワクチン寄贈が実現するまでの「10日間の静かな作戦」の内幕を明らかにした。この計画は
蔡英文(さいえいぶん)政権の「最高機密」と位置付けられ、法律面の交渉から地域情勢の把握まで、台日双方の協力と米国の静かな後押しによって「不可能な任務」を成し遂げた。

 ワクチン寄贈計画は5月24日、謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)が米国のヤング駐日臨時代理大使と安倍晋三政権下で首相補佐官を務めた薗浦健太郎氏を公邸に招いて開いた懇親会に始まる。その席では新型コロナに関する問題が話し合われ、薗浦氏から「日本のアストラゼネカワクチン台湾に提供可能だ」との提言があった。ヤング氏もこの意見に賛同し、「台日米」3者間においてひとまずの合意が得られた。その後には煩雑な法律と政治上の問題の処理が待ち構えていた。

 蔡総統は謝氏から報告を受けると、「内密に、全力で目標達成」を最高原則として、即座に安全保障や外交部門に総動員を指示した。長年にわたり対日関係を築いてきた頼清徳(らいせいとく)副総統はすぐさまルートを通じて日本の重要人物に連絡を取り、日本からの支援に期待を示し、好意的な反応を得た。総統就任前から米国や日本との関係を安定的に築いていた蔡総統は自ら、古くからの友人らに国際電話を掛けて意見交換を行った。得られた反応はどれも全く同じで「日本は東日本大震災時の台湾からの援助、そして昨年のマスク提供にずっと感謝していて、この恩はもちろん心に留めている。必ず力を尽くし、早急に台湾へのワクチン提供を実現させる」というものだった。

 菅義偉政権の重要メンバーの見解や役割についても駐日代表処を通じて即座に把握した。首相官邸や各省庁の官僚が人道支援や恩返しの気持ちから、残業をしてまで短時間でこの困難な任務を達成しようとしていたことは、台湾側を温かい気持ちにさせた。

 中国外務省の趙立堅報道官は先月下旬、この計画について「目的は達成できない」と台湾側をけん制したが、日本国内で台湾を応援する声は高まり、国会議員や大臣までもが台湾を支持する立場を相次いで表明した。蔡政権は「ワクチンの
乱」に陥りながらも「内密」を最高原則として、3日夜にNHKの関連報道が出てもなお、総統府も中央感染症指揮センターも「航空機に載せられるまでは事実関係を認めない」という立場を堅持し、口を閉ざしたままだった。このワクチンを無事に台湾に到着させることが最も重要という考えで一致していた。

▽ 日本、あるだけのアストラゼネカ製ワクチンを台湾に

 今回日本から届いたワクチンはアストラゼネカ製124万回分。これは日本が現時点で保有しているアストラゼネカ製ワクチンの全数だったとみられている。安全保障部門の高官によれば、ある日本側の関係者からは「現時点ではこれだけしかなく、申し訳ない」との言葉をかけられたという。

 この高官は、今回の交渉の過程において、日本側の温かさに台湾は深く感動し、深く感謝していると話した。

(?貴香/編集:名切千絵)

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台湾へのワクチン供与について  茂木 敏充・外務大臣

 日本が台湾にワクチン124万回分を支援した6月4日午前、茂木敏充・外務大臣は外務省会見室において記者会見し、冒頭「台湾へのワクチン供与」と「日豪『2+2』」について説明した。下記に外務省ホームページから「台湾へのワクチン供与」会見と、それに関する記者との質疑応答をご紹介したい。

◆茂木外務大臣会見記録:令和3年6月4日(金曜日)10時37分 於:本省会見室
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken24_000052.html#

(1)台湾へのワクチン供与

【茂木外務大臣】

 私(大臣)の方から、まず2件報告をさせていただきます。

 一つは、台湾へのワクチンの提供についてでありますが、我が国はこれまでCOVAXファシリティ等の国際枠組みを通じたワクチン支援を行ってきました。

 これまでも様々な国・地域からワクチン提供依頼がありましたが、今般、台湾側からの依頼について調整が整い、我が国で製造しましたアストラゼネカ社製のワクチン124万回分を、無償で台湾側の窓口機関であります台湾日本関係協会を通じて、台湾の人々にお届けすることになりました。

 アストラゼネカ社を含め、ワクチン提供の実現に協力いただいた関係者に敬意を表します。

 このワクチン、本日昼前には日本から出荷をされまして、日本時間の16時前、現地時間で15時前に、台湾に到着する予定であります。

 我が国としては、今回のワクチン供与が、台湾における新型コロナの感染拡大の防止に寄与することを期待をいたしております。

 ワクチン支援に関しましては、一昨日、6月2日のCOVAXワクチン・サミットにおきまして、菅総理から、我が国は、今後更に8億ドルをCOVAXファシリティに追加拠出することを表明しました。ワクチン・サミットでは本年度末までに目標と
していた、83億ドルを大きく超える額を確保することができ、日本のリーダーシップを含め大きな成果を上げることができたと考えております。

 資金調達と並びまして、変異株の拡大やワクチン供給の遅れといった厳しい現状を踏まえ、環境が整えば、しかるべき時期に、我が国で製造するワクチンを3,000万回分を目途として、COVAXファシリティなどを通じて、各国・地域に対して
供与していく考えも、総理の方から表明されたところであります。

 また私(大臣)からは、日本の技術や強みを生かし、各国の接種現場までワクチンを届ける「ラスト・ワン・マイル支援」の考え方を強調し、COVAXファシリティとの協働、これを呼びかけたところであります。

 我が国としては、新型コロナの一日も早い収束に向けて、引き続き、国際社会の要請や各国の支援ニーズを踏まえ、ワクチンについてはCOVAXを始めとする多国間の枠組みを通じた支援を基本としつつ、バイや国際機関と連携して様々な支援、
これを実施していく考えであります。

 引き続き、こういったCOVAXの取組、更には「ラスト・ワン・マイル支援」ということで、ワクチンの分野でも日本として、しっかりとリーダーシップを発揮していきたい、こんなふうに考えております。

                   ◇     ◇     ◇

【テレビ朝日 佐藤記者】
 台湾へのワクチン供給に関してお伺いします。日本は国際枠組みを主導してきた立場ですけれども、今回のワクチンの現物供給について、直接支援という形にまず踏み切った理由について教えてください。

【茂木外務大臣】
 このワクチンについては、COVAXを通じて各国が資金を拠出して、COVAXにおいてワクチンを調達・分配する、こういう機能を元々持ったわけでありますが、最近になって現物での、こういったCOVAXであったりとか国際機関への供与、更に
は二国間、バイでの供与というのも重要性が指摘をされるようになってきました。

 日本として、国民全員に向けてワクチンを2回接種すると、その分のワクチンの確保ができました。それを上回る量については、COVAX等を中心にしながら、国際的な枠組みでも提供を現物として、していきたいと思いますが、同時に各国
のニーズ等を踏まえた場合に、バイでの協力とか、他の国際機関を通じた協力、こういったことも行っていきたい。

 台湾の場合、昨年来、非常に感染状況、コントロールというか低い状態で抑え込んできましたが、ここにきて感染の拡大が見られると、一方でワクチンについては、7月以降は台湾での生産体制が整ってきますが、当面、この現状において非常にワクチンの調達が厳しい状況にあるという中で、日本として支援を行ったと。

 これは10年前の東日本大震災の際も、台湾の方々から、いち早く多くの義援金を送ってもらい、それは日本の人々にとっても、鮮明な記憶として残っているんじゃないかなと。そういった台湾との重要なパートナーシップであったりとか友情、こういったものも踏まえて、今回の提供ということになります。

【朝日新聞 佐藤記者】
 今の台湾へのワクチン提供に関連してお伺いしますが、成田空港に弊社も取材に行っておるんですけれども、台湾へ提供する便、11時45分成田空港発のJAL便でよろしいのかどうかというのは、確認お願いできますでしょうか。

【茂木外務大臣】
 はい、結構です。

【NHK 山本記者】
 台湾のワクチンの話に戻るんですけれども、今後、台湾側から追加供給の依頼などがあった場合には、更なる供給が想定されているのかということと、台湾以外の国・地域への供給について、現時点で具体的に検討されていることがあれば教えてください。

【茂木外務大臣】
 基本は、まずは日本国内での接種、これに必要な量をきちんと確保し、それを回る分については、国際的な協力と、こういったことも行っていきたいと考えております。

 例えば、6月時点で、どれくらいの上回る量が出てくるかとか、それぞれの月によって変わってまいります。総理が3,000万回と言ったときに、環境が整って然るべき時期にと、いうことでありまして、まさにそういった形で、6月であったり、7月以降の、海外に提供できる量、こういったものも踏まえながら、また、各国での感染の状況であったりとか、ワクチンのニーズ、更には日本との関係、様々な要素を考えながら、今後判断していきたいと思っております。

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