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❣️………✍️🐧💦 〜メモ 📝 〜 _φ(・_・

白駒妃登美 LIVE講義「日本人が誇りにしたい5人の英雄」〜逆境を乗り越える歴史の旅〜|白駒妃登美
https://dpub.jp/events/13156278/104120


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【今、世界はどうなっている?】林千勝×水島総 第4回「ユダヤが駆使する世界的プロパガンダツール~映画、ノーベル賞、そして今やCO2」[桜R3/7/17] - YouTube


54:00 

トランプ大統領が安倍首相に、【水道民営化】【種子法廃止】【移民受け入れ】などのグローバル政策をやるように言ったって事。
TPPよりも厳しい条件の物品協定、FTAを安倍政権は飲まされた。
トランプは自分の国にはFirstと言っているが、他の国に対しては強烈なグローバリズムの締め付けをしている。
トランプは、ヒラリーに勝つために一部のグローバル系のユダヤ勢力の力が必要だった。だから4年間イスラエルを徹底的に応援した。

56:00  

欧米は中国国債をドンドン買っており、3年で2倍になった。中国国債の10%を、今、欧米の機関投資家が持っている。
金融機関のマネーも中国へ流れていく。日本の中国への直接投資も減っていない。
発表されただけでも、10年前は6000億円だったのが、現在は1兆4000億?近年2倍〜になっている。
具体的には、この1〜2年の状況で、Apple への一番の主要サプライヤーは、台湾から中国へシフトしている。

57:40 

 バイデン政権は、投資禁止の制裁リストから、中国のシャオミーを密かに除外している。
   シャオミーの大株主は、JPモルガン12%、シティバンク10%、HSBC(香港上海銀行) 27%、その他合計すると、
   グローバリズム勢力がシャオミーの株の57%を所有している。そ〜ゆ〜会社だからバイデン政権は制裁リストから外した。
   世界は1つ(NWO)、経済は相互依存のマネー主義。政治・軍事は(調整しながら)対立させて、儲かるように両建てで…。
   マネー主義にとって、台湾は、舞台装置として一番イイ、好都合。デジタル人民元も中共が独立独歩で勝手にやっている訳ではなく、
   すり合わせながら、調整しながらやっている。どっちに転んでもうまい汁を吸うように両天秤にかける。
   グローバリズム勢力はマネー主義で1つでも、絶えず「対立」を醸成して、儲ける。
   差があり過ぎるとソ連・中国のやる気が失せるので、追いつけそうな感じに調節している。
   グローバリズム勢力としては、中国共産党は存続させアメリカと競争できるように育てたい。
   しかし、飼い主に歯向かうような、突出し過ぎた習近平は危険なので、習近平を、もっと言う事を聞く他の奴に変えたい。
   中共がのびのびと南シナ海で暴れるようグローバリズム勢力が配慮しながら、緩急つけながら、アメリカの軍事費も増やしていく。
   グローバリズム勢力が、中国共産党がのびのびと軍拡ができるように配慮しているのは、今に限った事ではなく、ソ連の時代からアメリカは
   そのような政策をとっている。ソ連・中共を泳がしていた。長い歴史が証明している。一方的に共産中国を叩き潰したい…のではない。
   非常に残念な事だが、尖閣諸島の問題も、それらの俎上にある。俎上の魚…「まな板の鯉」状態の日本…という冷徹な現実を見る思いがする。
   日本の位置付けは、グローバリズム勢力図の真ん中で、【草刈場】となっている。

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(レビューより:)西先生が『いったいだれがカーチス・ルメイに勲章を与えたんだ?』とおっしゃっていたので書きます。カーチス・ルメイに勲章を与えようと推奨したのが小泉純一郎元総理の父、当時防衛庁長官だった小泉純也です。彼は朝鮮人の帰国事業、地上の楽園計画の初代会長です。彼は鹿児島の朝鮮部落の出で、小泉家の養子です。勲章は天皇陛下が手渡す事になっているが、昭和天皇はルメイに直接手渡すことはなかったそうです。

「小泉純也 カーチス・ルメイ」の検索結果 - Yahoo!検索
https://search.yahoo.co.jp/search?p=小泉純也+カーチス・ルメイ&fr=top_ga1_sa&ei=UTF-8&ts=11996&aq=-1&oq=&at=&ai=d2e3660e-538b-487b-9853-21d5a5de3aed

(左旋回のブログ)
イラク戦争を主導したアメリカのラムズフェルド元国防長官やアーミテージ元国務副長官に旭日大綬章授与。 - Everyone says I love you !
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/8906dd3d88a39cbf6568215edcdcb665

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サーティンキューさんはTwitterを使っています 「@81egg @syusutohaijo 飯山一郎とオウムの関係は田村珠芳著「大宇宙連合からの啓示」(徳間書店)という本のP111に【(オウム平田の出頭は)飯山一郎の本を出版するために1000万円をもたらされた 】と記述されてますね。飯山一郎の言論は中国&ロシア系だからアレだ膿~」 / Twitter
https://twitter.com/saatennkixyu/status/451124108604874752


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謀略・洗脳・支配
世界的企業のテロ対策のプロが明かす...
知ってはいけない「世界の裏側」(丸谷元人)


ノーベル平和賞を受賞したアウンサンスーチー氏。彼女は、軍事政権による軟禁・弾圧を受けながらも声をあげ続け、ミャンマーの民主化に大きく貢献したヒロインとも呼べる女性ですが、実は母国では”あまり好かれていない”ということを知っていましたか?ミャンマー政府が強く警戒する、長年イギリス暮らしを続けた彼女の亡き夫の本当の職業とは?...

象をも殺す威力の銃で、テロリストに頭を2発も撃たれながら奇跡的に生還。「1本のペンで世界は変えられる。」という感動的なスピーチでノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさん。 そんな彼女の背後には、実はプロの広告代理店、やり手のスピーチライターが付いていたことを知っていますか? 平和を訴える民主活動家を影で支援する欧米諸国の企みとは?...

これはこの講演録に収録されている、知ってはいけない「世界の裏側」の真実のほんの一部に過ぎません… その他にも、

アメリカ大統領が好んで使った、議会の承認がいらない殺人マシーンの正体 (ただし、制度がとても低いのが難点で、パキスタンではこの方法で1000人もの民間人、207人の子供が犠牲になりました…)
世界最高の福祉国家を作り上げたリビアのカダフィ大佐。結局、「大量破壊兵器」なるものは見つからなかったイラクのサダム・フセインは、、なぜあそこまで追い詰められ、殺されるハメになったのか? その裏には、米国が大戦争をしても守らなければらない“あるもの”がありました…
なぜ、人道支援団体の行く先々で、石油などの豊富な地下資源が見つかるのか? 「国境なき医師団」創設者の黒すぎるコネクションとは?
突然の事故死を遂げたアメリカ人美人ジャーナリストの謎。 事件の2日前、シリアで人道支援団体の輸送トラックを取材した彼女が見てしまったものとは?...
「9.11同時多発テロ」を暗示する映画が、数年前から複数流れていたのは偶然なのか? ナチスドイツから続く、映画と戦争プロパガンダの関係とは?
「オウム真理教と殺人ウイルス」アフリカ某所であるウイルスを探し回ったオウム真理教… 人工的に作り出された生物兵器の正体とは?
極秘の「病原菌開発プロジェクト」に携わっていたイギリス人博士の死。 13人もの医師が「どう考えても自殺ではない」と訴えたあまりに不審な事件… 現場から消えた秘密の告白ノートを持ち去ったのはいったい誰なのか?
なかなか進展しない「北方領土」問題の謎。 なぜ、返還が決まりそうになっては毎回頓挫するのか? その背景には、ほとんどの日本人が知らない米国との密約がありました…
日韓外交最大の火種「竹島問題」を作り出した犯人。そもそも米国占領下の領土を、なぜ韓国が勝手に占領できたのか?
ミサイル、核爆弾、独裁者… 北朝鮮は本当に不気味で恐ろしい国なのか? 実は豊富な地下資源...欧米各国がこぞって投資し、観光に出かける… 日本人だけが知らされていない北朝鮮の本当の姿とは?
「TPPで牛丼が1杯100円になる」「パンやお菓子が安くなる」 そんなメディアの報道で歓迎ムードになった「TPP」の本当の狙いを知っていますか? 医療費がアメリカ並みに、ある日突然突きつけられる巨額の賠償金、抜けたくても永久に抜けられない条項、、日本を永久に隷属化しようとしたTPP条約の恐るべき内容とは?
「CIAの正体」カッコいい“スパイ”のイメージは過去のもの? ピュリッツァー賞受賞の有名ジャーナリストが暴露した「人間狩りと暗殺しか経験していない」 知られざるCIAの正体とは?...

などなど、ニュースで流れている表面的な話の裏側にある”カネの流れ”や、利害関係を1つ1つ丁寧に読み解いていくことで、我々が信じさせられていたのとは全く真逆の、その真実の姿が次々と浮かび上がります。
この講演録を見終わった後には、あなたのニュースを見る目は完全に変わっていることでしょう。日本で、世界で起きている事の”裏側”を知ることで、権力者の思惑や本音が手に取るようにわかり、本当のところはどうなんだ? ということに気づく事ができるでしょう。

実際に、世界的企業のテロ対策ユニットの主要メンバーとして、世界中の危険地帯で、テロ・紛争・誘拐など、数々の事件に対峙してきた丸谷 元人氏の分析では、日本には、日本のために情報を報道するメディアはほとんどないそうです。

彼らはアメリカの主要メディアを翻訳して伝えるだけで、同じような内容しか流しません。これは、情報操作する権力者の側からすれば、とても好都合です。大衆には、一方的な側面しか知られないわけですから…

よって、もしあなたが何の知識や疑問も持たずに映画やテレビ、新聞などのメディアを見ているだけだとしたら、事実の根本を知らないまま、真実を隠され、考える能力を奪われ、いつまでたってもこの世界で起きている本当のことを知ることができないままでしょう…


世界の裏側をお見せします...
年率5%超の経済成長、豊富な資源、観光立国...
日本では報道されない北朝鮮の真の姿


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【 多くの献金資金はパチンコ業界による献金より政治絡みで産み出されている 】
朝銀破綻で日本政府がいれた公的資金は1兆3543億円、野中弘の一声で決まりましたが、朝鮮総連の裏金庫番と言われていた具次龍氏の総献金額は3500億円であった。
具氏の事務所が龍伸興業ビル、そこの2階に菅直人後援会が献金した「市民の党」の事務所がある。が、龍伸興業はパレリワイヤル永田町にも事務所があり、、金丸事務所と同じマンションであり、金丸事務所からは例の無刻印の金の延べ棒も出ている。
朝鮮総連ビルの競売妨害事件では、鹿児島最福寺が真っ先に競り落としたが、
安部首相も小泉さんも胡麻行にいっている。北朝鮮と深い繋がりがあるお寺だ。
競売妨害した緒方重威は詐欺で有罪になったが、元公安調査庁の長官で、、共犯の満井忠男は元国会議員で清和会会長・三塚博の元秘書だ。
パチンコ業界による献金より多くの献金資金は、政治絡みで産み出されている。

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 1.「プーチンの信奉者:習近平」 クリミアは最高のお手本...
中国が沖縄を併合する最善策とは?

:
それでは、ここから先生に、中国が沖縄を併合するという恐るべき可能性につ いて、どのように考えたらいいのか教えていただけますでしょうか?
:
はい。2014年3月に、世界がびっくりすることが起こりました。 というのは、ロシアがウクライナからクリミアを奪っちゃった。しかもさくっ と。
軍事力なしでということですね。 これって、ヨーロッパというかすごく遠くで起こったことなんで、「まあ関係 ないよね」と思ってる人、いると思うんですけど。
:
大半そうじゃないかと思いますね。
:
ですよね。緊張感ないっていうか。 でも実を言うと、ロシアの手法を使えば、中国が戦わずして沖縄を奪うことも 可能なわけですよね。
そういうこと言うと、「ああこれは北野さん、ネトウヨだ」「陰謀論者だ」「ト ンデモだ」「あおらないでよ」というふうに言われるんですけど、そんなこと ないんですよね。
根拠があって言ってます。

まず最初に、何を知らなきゃいけないかと言うと、「中国は沖縄を狙ってる」っ てことを自覚しないといけないんですよ。証拠があります。
これ「軍事派遣編」でもちょっと触れたんですが、この話をしないと緊張感が 出てこないんで、させていただきますが。
いつもの話なんですけど。 2012年11月に、中国はロシアと韓国に「反日統一共同戦線を作りましょう」 と提案しましたと。それは「どこに証拠があるの?」っていう話で。
2012年11月15日に、「ロシアの声」ってあるんですけど、今「スプートニ ク」っていうんですけどね。
:
「スプートニクニュース」って。
:
そうそう。 そこに「反日統一共同戦線を呼びかける中国」 という記事が載りました。 それで、その「ロシアの声」の記事は削除され ちゃったんですね。
でも、私はそういう日が来るであろうことを見 越して、ちゃんとコピーを取っておきました。
私の公式ホームページを開くと、フロントペー ジで下にいくとメルマガの紹介があるんですよ ね。
そこの下にいくと新刊の『日本の生き筋』っていうのの紹介があって、さらに 下にいくと『中国に勝つ日本の大戦略』っていう私の本の紹介があるんですけ ど、そこのところをクリックすると、この「反日統一共同戦線を呼びかける中 国」っていうののコピー、コピーといってもオリジナルそのものの丸々コピー しただけの。

:
画面そのままですよね。
:
それを見ることできるんで、「北野は陰謀論者でとんでもだ」と思った方は、 思わない方も、必ずそれに目を通してほしいということです。 何が書いてあるか。一部抜粋しますけれども。
「中国の著名な専門家は、中国と同様、日本と領土問題を抱えるロシアと韓国 に対し、反日統一共同戦線を組むことを呼びかけた。この共同戦線は日本の指 導部に対し、第2次世界大戦の結果を認め、近隣諸国の領土要求を退けさせる ことを目的としている。」と。
中国がロシアと韓国に「反日統一共同戦線、作ろうぜ」と言ったんですね。 で、「何のためにそんなの作るの?」というと、「領土要求を退けさせるため さ」ということですね。
何が書いてあるかというと、 「郭(ゴ)氏は対日同盟を組んでいた米国、ソ連、英国、中国が採択した一連 の国際的な宣言では、第2次世界大戦後、敗戦国日本の領土は北海道、本州、 四国、九州4島に限定されており、こうした理由で日本は南クリル諸島。」、 北方領土ですね。
「トクト(竹島)、釣魚諸島(尖閣諸島)のみならず」ここ重要ですね「沖縄 をも要求してはならないとの考えを示した。」 だから、「日本には第2次世界大戦後、沖縄の領有権ないんだぜ」って書いて あるんですよ。って言ってるんですね。
:
こう述べる郭(ゴ)氏は、中国、ロシア、韓国による反日統一共同戦線の創設 を提案している。日本に第2次世界大戦の結果を認めさせ、近隣諸国への領土 要求を退ける必要性を認識させるために、この戦線には」ここ超重要「米国も 引き入れねばならない。」ですね。
中国、ロシア、韓国で反日統一共同戦線作るんですが、そこには米国も入って もらいましょうと。 だから反日統一共同戦線っていうのは、「アメリカ、中国、ロシア、韓国で作っ て日本をぶちのめせ、破滅させよう」という話なんですよ。

:
はい。この郭(ゴ)氏っていう人物は、中国外務省付属国際問題研究所の副所
長というポストにいた人なんですね。
:
そうですね。中国っていうのは、独裁国家なんで、ああだこうだってないんで すよ。
ロシアもないんですけどね。
ロシアは、例えばクリミアを併合しました。
クリミア併合してないっていう意見はあるんですけど、社会から抹殺されるん ですよ。
中国も同じで、「反日統一共同戦線を作りましょう」と言ったら。 私の本には出てるんですよ、習近平もそのこと知ってるっていう証拠、あるん ですよ。
知ってるというか主導している、ってことですよね。
:
個人の見解とかそういう話では全くないということなわけですね。
:
そんなんじゃなくて、国としてやってるってことですね。 中国の国として、日本をアメリカ、ロシア、韓国と組んでぶっつぶそうと。 それで「どうすんの?」と。
ロシアには「日本、北方領土うるさくない?うるさいから諦めさせようぜ、俺
も協力するよ」と。
韓国には「竹島のことでうるさくない?」と。 「じゃ、俺たち協力して領土要求を退けさせようよ」とは言いつつロシアは北 方領土もう70年間も実効支配してて、韓国も竹島ずっと実効支配してて、中国 だけは尖閣、沖縄を実効支配してないんで、一番得するのは中国なんですよ ね。

:
そうですね。むしろ中国だけかもしれませんね。
:
中国だけが得して、しかも沖縄っていう、ものすごい大きな獲物を狙ってる。 ほかのロシアと韓国は、まあ何て言うんですかね、今現状維持で、中国だけは 沖縄を持ってっちゃおうという話なんですよね。
こういうことがあるってことを、私はもう7年言い続けてるんですが、なかなか 拡散されていかないですね。
:
なぜなんでしょうか?
:
どうなんでしょうね。私は分かんないですけど。
それはともかく、そうなると中国というのは軍事力を使って尖閣をまずゲット して、沖縄をゲットするっていうラインも、もちろんあると思うんですよ。 アメリカ軍が去れば。
そうなんですが、中国っていうと、実は軍事力でいくよりも、謀略とか工作と か、孫子の教えによると、戦わずに勝つのがベストなわけですよね。
:
最上策であると。
:
「どういうふうにくるのかな」っていうふうに予測すると、ロシア方式「ロシ アがクリミアを併合した方式でくるんじゃないか」っていうことで、「ロシア がどうやってクリミアを併合したのか」っていう事実っていうか、詳細を知っ とかないといけないですね。

:
そうですね。
:
ていうのは、日本だと「ロシアは2014年3月18日、軍事力を背景にクリミア 半島を併合した。終わり」みたいな。 そんなに簡単に、まあそうなんでしょうね。
:
はい、そうですね。 その程度の認識の方も少なくないと思います。
:
でもちょっとディテールを知ってほしいと思います。 まず2014年2月に、ウクライナで革命が起こりました。 その当時のウクライナの大統領はヤヌコーヴィチさんといって、親ロシアの方 でした。
で、革命が起こったんで、彼はロシアに逃げちゃいましたと。
そして、新しく政権に就いた人たちは親欧米。 アメリカのかいらい政権と言ってもいいと思うんですけど、彼らが何を言い始 めたかっていうとクリミアにはセヴァストーポ リという、ロシア黒海艦隊があるんですよね。
ロシア黒海艦隊があって非常に重要だと。
そこが戦略の拠点なんですが、これをウクライ ナの新政府は追い出して「ここにロシアの宿敵 である29カ国からなる、NATO軍を入れます よ」と言ってたんですよね。

「こんなところにNATO軍が来られたら、ロシアは困る」ということで、プー チンは激怒して「じゃあ取っちゃえ」って話になったんです。
「じゃあ取っちゃえ」って話になったんですが、その報告を受けたロシア人は 95%くらいでしょうか、「クリミア併合、万歳」っていうふうに拍手喝采して お祭り騒ぎになったんですよ。
それで、私だけ1人ぽつんと「ちょっと、この後制裁来ますよ」って言って。
松岡洋右さんが国際連盟を脱退し、横浜港に戻ってきたときに日本国民が「英 雄が帰ってきた、万歳」っていうふうに拍手喝采して、でも「その後大変なこ とになるんじゃないの?」とは誰も考えなかったっていう光景が映像で浮かん だんですよね。これ、冗談じゃなくて本当にそう思いました。
それで、「どうしてロシア国民は、ロシアがクリミアをさくっと併合したこと に対して圧倒的に支持しているのか」っていう話。理由がそれほどあるわけで す。
1番に「クリミアというのはもともとロシアのものだった」っていうことです ね。
それはどういうことかっていうと、1783年まではオスマントルコが持ってま した。で、エカチェリーナ2世っていう、漫画にもなったもともとドイツ人 の、何て言うんですかね、女王様って言うんですか?
:
女帝、はい。
:
女帝エカチェリーナですね。 それがトルコと戦争して勝って、クリミアを奪ったんですね。 奪ったっていうか、そういうのは普通にあったことなんで、まあ良いと。
それで、1783年から1954年までロシアのものでした。 振り返ってみると1917年にロシア革命が起こってます。 ということは、ロシアもウクライナもソ連の一部、同じ国の一部になってます ね。

それで、1954年に何が起こったかっていうと、1953年にスターリンという男 が死にました。 彼が書記長になったのは1922年で、死んだのが1953年ということで、31年間 も書記長だった男が死んだ。 まあソ連の神が死んだと。次の人はけっこう大変ですよね。
:
そうですね。
:
次なったのが、フルシチョフ。 フルシチョフさんは、スターリンの跡を継いだ人なんで、非常に政権基盤がま だ弱かったと。彼ウクライナ出身なんですね。
左:フルシチョフ、右:スターリン(出典元:Wikipedia)
それで、「このままでは俺の政権は揺るいじゃうなあ」と思った彼はどうした かというと、自分の出身地であるウクライナのエリートたちの支持が欲しく て、クリミアをロシアの管轄だったのをウクライナの管轄に移しちゃったんで すね。

:
はい。
:
その時って、ロシア人の内心は「勝手にフルシチョフの一存でこんなことされ たけど」と。 だけど、そのときに反対とかでデモすると、殺されちゃったりシベリア送りに されちゃったりするんで、黙ってたわけですね。
:
そうですね。大っぴらにはできないということですね。
:
あともう1つは、同じ国っていうのがありますね。 ロシアもウクライナも、ソ連という一部なんで、言ってみれば「東京の管轄 だったのが、埼玉の管轄になった」みたいな感じで、ショックは受けたけれど も、そんなに大騒ぎしなかった、ってことですね。
ところが、1991年12月にソ連が崩壊しました。 で、その後クリミアがどうなったかというとウクライナ領になったんですね。 ウクライナ領になったんですが、これに対して「不満だった」ってプーチンが 言ってるんですよ。
プーチンは、クリミア併合のその日に、2014年3月18日の演説で何言ってるか というと、「クリミアが突然別の国になることになったのだ。そのときロシア 人はクリミアは単に盗まれたのではなく、強奪されたのだと感じた」とプーチ ンが言った。怖いですね。
「数百万のロシア人が同じ国に寝ていたのに、外国で目覚め」、要するにウク
ライナで目覚めたということですよね。
:
そうですね。

:
「1時間のうちに、全ソ連共和国で民族的な少数派になっていた」ということ ですね。「世界で最も分割された民族にロシア人はなっていた」と。
というのはどういうことかっていうと、ソ連がこうあるじゃないですか、15共 和国あるんですけど、ロシア人はこの、ほかの14共和国に散らばってたんです ね。
それが独立ばんばんしちゃって、ロシア人は少数民族に転落しちゃったって言 うんですよね。
:
「クリミア人同様、私も最近良く耳にするのは、91年にクリミアがまるで1袋 のじゃがいものように、手から手へと渡されたということだった。ロシアとは 一体何なのか。そうした屈辱について頭を伏せておとなしく、じっと我慢して いた」と。プーチンの顔を思い浮かべながら、怖いですね。
ということで、もともとロシアのものだったんだから、ということでプーチン がさくっとクリミア併合した時に、「偉いぞ」ってことなんですよね。 でもこれってありえないですけど、安倍さんがすっと北方領土を取り戻して、 ロシアが何も言えなかったら、「おお、やったぞ」ってことになりますかね。
:
そうですね。可能性はありますね。
:
いや、ない。
:
評価をされる意味で。それを実行する可能性はなさそうですけど。
:
現実ありえないですね。じゃあプーチンが怒って攻めてきますね。

:
はい。
:
2番目の理由。 クリミア半島の住民の6割は、ロシア系ってウクライナの民族主義者から虐待 される危険があったってことですね。
で、ウクライナの革命って、何か日本ではヤヌコーヴィチの汚職に激怒した民 衆がデモをして平和的に成し遂げられたというふうにプロパガンダされてるん ですけど、実は右派セクターという過激集団、右翼がいて、それが武力を使っ て政権ゲットしたんです、実を言うと。だから、武装クーデターみたいなもん だったんです。
その右派セクターっていうのは、ウクライナの民族主義者たちで、反ロシアな わけですよね。で、そのロシア人の弾圧を始めたというように、実際ある程度 あったと思うんですけど、その当時は非常にロシアのニュースでしょっちゅう 流されてたと。そうなるとどうなるか。クリミアっていうのは6割がロシア系 なわけですよね。
:
「右派セクターが来たら、ロシア系住民を大虐殺するんじゃないか」っていう 観測っていうんですかね、予測が出てきて、そうなると「ロシア系住民、救わ なきゃいけないよね」っていうような世論になってきた。 世論になってきたっていうよりは、世論を作ったんですよね。
:
はい。「同胞が危機にある」というプロパガンダかもしれないですね。
:
半々でしょうね。実際、あったのかもしんないですね。 これについてプーチンは何て言っているか。 「しかしウクライナの一連の出来事の背景には別の目的があった。すなわち彼 らは国家転覆を準備したのであり、権力奪取を計画した。しかもそれだけにと どまろうとはしなかった。テロや殺人、略奪を始めた」、まあ人殺し始めた と。

「民族主義者、ネオナチ、ロシア嫌いの人たち、ユダヤ人排斥者が転覆の主要 な実行者だった。彼らは今現在もウクライナにはっきりいるのだ。いわゆる、 新政権は言語政策を見直す法案を提出し、少数民族の権利を制限した」と。 これはどういうことかっていうと、要するにロシアってのはウクライナの少数 民族に転落しちゃったわけですね。そうすると、ウクライナ語とロシア語があ るじゃないですか。
それで、今まではその共存してたのが、「新政権はロシア語禁止しましょう」 って、そういう方向に向かってるってことですね。 だから「それは、ロシア人迫害だ」って。
:
はい。
:
続きは、「反乱に参加した人によって弾圧や懲罰的な脅威もすぐ起きた。もち ろんその最初の標的となったのが、ロシア語を話す人が多いクリミアだった。 それに関連して、クリミアとセヴァストーポリの住民は、キエフで起きたこと をさせないように、ロシアに自分たちの人権と人生を守るよう要請した。」 と。
これはどういうことかっていうと、要するにクリミア共和国には、自治共和国 政府というのがあるんで、それが「プーチンさん助けてくださいよと要請し た」と言ってるんですよね。
「要請しろ」って言ったのかもしんないし、とにかく要請したということで、 ロシア国民は「それはちょっとロシア人が殺されようとしてるんだから、助け なきゃだめだよね」っていうふうに思ったわけなんですよね。
それで、ロシア系住民を救ったプーチンは英雄になったと。 これが2つ目。
:
3つ目。
これが最も大きな論拠なんですが、住民投票が行われた。 これ忘れちゃってる人もいると思うんですけど、実は住民投票あったんです よ。

:
ああ、そうですね。
:
これ『毎日新聞』2014年3月17日を読みますと、「クリミア住民投票、ロシ ア編入96.77%が賛成 ロイター通信は17日、ウクライナ南部クリミア自治共 和国で16日投開票されたロシア連邦への編入を問う人民投票について、開票率 100%で96.77%は編入に賛成だと報じた。地元選管幹部の発言をロシア国営 テレビが放映した。この結果を受け、議会は独立を宣言した上でロシアの編入 を要請することが確実な情勢だ」と。
これは要するにどういうことかというと、「ロシアが併合したんじゃない、ク リミアの人たちが住民投票した結果、圧倒的多数でロシアに編入されることを 望んだんだから、俺たちは悪くない」という、そういう話ですよ。
これが最大の根拠とされてるんですが、これはどういうことかっていうと、国 連憲章に2つの矛盾する問題というか原則があって、1つは「民族自決の原 則」っていうのがあるんですけど、要するに、「日本人は、日本人の未来を自 分で決定できる」という話なんですよね。 でもそうなると、「少数民族が固まって住んでたらどうなるの」って話なんで すよ。
:
そうですね。
:
ちなみに、セルビアにコソボっていうのがあるんですけど、コソボはアルバニ ア系が多くて90%くらいいて、同じように議会が決めて独立宣言しちゃったん ですよね。
それって「民族自決の原則」じゃないですか。
「民族自決の原則」で、しかも欧米がコソボっていうのを独立国家として承認 しちゃったんですよね。 じゃあ、「理論的にはコソボが民族自決でオッケーなら、クリミアだってオッ ケーじゃないの?」っていうのがロシアの論理ですよね。

:
プーチンの論理構成はそうなわけですよね。
:
そうですね。でも、もう1つ国連憲章には「領土保全の原則」ってのがあるん ですよね。 主権国家の領土っていうのは、そんなに勝手に変えちゃいけないんですよ。
:
住民投票でオッケーだっていうんであれば、例えば、私は松本市の出身なんで すけど、「松本市で住民投票して独立しますって言ったら独立していい の?」っていう話なんですよ。 でも、「領土保全の原則」からすると、それはダメなんですよね。
だから、欧米はクリミアの併合は「領土保全の原則」に違反してるということ で、「ウクライナの領土なんだから、そんなに勝手にロシアが住民投票をオー ガナイズしてそれで勝ったからっつって、勝手に併合しちゃダメでしょ」って 「領土保全の原則」で反対してるんですけど、でもプーチンから言わせると、 「あんたたちそんなこと言ってるけど、コソボは独立認めてんじゃない」って いうような、要するにこれ、どういうことかっていうと、どっちもどっちって いう話なんですよ。
:
もう、どちらかというと、自国または自陣営に有利なものをお互いに選択して
るだけですよね。
:
そうですね。 だから、これは国際法を利用してる、要するに現実主義、ってことですよね。 どっちが正しいのかなんて、一概には言えない、と。


2.「米国・投票権・非暴力」 中国の侵攻を無力化する3つの鍵
:
これまでの話はロシアの話で、それが一体沖縄と中国の何の関わりがあるんで すかっていう話なんですが、ここから教訓を引き出すと、クリミアとは関係な いんですけど、どうやって中国が沖縄を併合するのかが見えてきます。
まず、絶対しないといけないのは、アメリカ軍が邪魔なんで、アメリカ軍を追 い出さないといけないですね。アメリカ軍が出てくと、中国はすーっと入って くるっていうのは、軍事覇権編でもいっぱい例を挙げたんですが、ここでは1 つ復習っていうか、例を挙げると、1992年に米軍がフィリピンのスービック海 軍基地、クラーク空軍基地から撤退したと。
それから3年後、フィリピンが実効支配する南沙諸島のミスチーフ環礁に中国が 勝手に軍事施設を建設し、フィリピンはいろいろ抵抗したんですが、どうしよ うもなくて、今ではどうなっているかというと、3,000メートル級の滑走路が 作られて海軍基地になる予定だっつうんですよね。
だから、アメリカ軍がいるところでは中国はおとなしくしてるんですが、アメ リカ軍がいなくなるとすーっと入ってきて奪って、抗議しても「いやいや、こ れはもともと私たちの領土ですから」なんて言って、居座っちゃうんですね。
だから、今はアメリカ軍が沖縄にいるからいいんですが、沖縄軍がいなくなっ たら、翌日くらいに尖閣に来て、居座って、「これはもともと私たちの領土で すから。不法占拠したのを取り戻してるだけです」なんて言って、尖閣取っ ちゃうわけですね。
で、尖閣で止まりゃいいです。
良くないですけど、尖閣で止まらずに彼らは必ず沖縄に来て、「もともと沖縄 だって中国の領土なんですから」と言って取っちゃうってことなんですね。 だから、米軍を追い出す必要があると。
それで、その沖縄で今、一生懸命「米軍追い出せ運動」が行われていると。 それを一番喜んでるのはもちろん習近平ということですよ。

:
そういうことなんですね。 で、実際にクリミアから得るべき教訓として中国が沖縄に同様の手段をどのよ うに適応する可能性があるんでしょうか?
:
はい。クリミア併合のポイントは住民投票なんですよ。 住民投票で勝っちゃえば、とりあえず「領土保全の原則」「民族自決の原則」っ て両方あるんですけど、「民族自決の原則」で例えばコソボなんかは独立して るんで、そういうこともできるってことですね。
1つ目は住民投票をさせるってことなんですけど。 「沖縄と日本は違う民族ですよ。違う国ですよ。もともと琉球国は1429年から 1879年まで存在して、1609年以降は薩摩藩の扶養国になった。で、1879年 に沖縄県が設置された」ということで、独立国だったことがあったんで、独立 運動が起こってもおかしくない。
これ、私10年くらい前に、「沖縄で独立運動があるよ」って聞いたときに冗談 だと思ったんですよ。 ところが、今になったら結構何か有力な人たちが、沖縄の独立をプロパガン ダって言うんですかね、宣伝してるんですよね。差別されてると。
:
そうですね。 何か、間違いなく言えるのは、ここ数年で沖縄独立論とか琉球独立論っていう 言葉が、マスメディアに大っぴらに出るようにはなりましたね。
:
そうですね。 で、こんなこと言うと、沖縄の読者さんから「いえいえ、私たちは独立なんか したくありません」って言うんですけど、でも確実に新聞とかにも載るように なってるんで、10年前と比べたら沖縄独立論というのは力を増してきた、これ 間違いない。
沖縄独立でじゃあ住民投票するわけですよ。 住民投票して、「沖縄、独立賛成」ってなったら、中国のものでもないし、日 本のものでもないし、「沖縄独立国家になるんじゃないか」っていうふうに思う人もいると思うんですけど、沖縄が独立して沖縄国、あるいは琉球国になっ たとしても、実はそれ、中国うれしいんですよね。
何でそうかっていうと、例えばジョージアにアプハジア、南オセチアってあっ て、2008年8月のロシアグルジア戦争があって、その後にロシアはアプハジア と南オセチアを独立国家として国家承認したんですよね。
「じゃあ、この2カ国は、ロシアに国家承認されて真の独立国家になったんで すか?」というとそうじゃなくて、やっぱり力がないんで、グルジアから守っ てもらわないといけないっていうのもあって、ロシアの属国になってるんです よ。
だから中国も沖縄が独立したら、中国が「日本から守ってあげますよ」ってい う口実で沖縄国を属国化して、結局中国のものにしちゃう。
:
はい。保護領みたいな。
:
そうですね。保護領で済めばいいですけど、占領しちゃう可能性だってありま
すよね。
:
はい。
:
もう1つ。 それは沖縄県民の皆さんが住民投票して独立しちゃうっていうシナリオなんで すけど、もう1つは、沖縄にどんどん中国人を送って。
沖縄の人口は145万人なんで、中国人は14億とかいるっていうんで、145万人 くらい送ったって何てことないんですね。
それで、沖縄の過半数を中国系住民にしちゃって、住民投票をする。 そして住民投票していったん独立して、クリミアみたいに。

中国の編入を中国系沖縄県民が望みます、っていうことで、やってしまうと。 これって、ほんとにとんでもに聞こえると思うんですけど、実を言うと住民投 票には外国人が参加できるっていう自治体も増えてるんですよね。
それはどこかって調べてみたんですけど、
北海道稚内市、北海道北広島市、北海道苫小牧市、北海道増毛町、北海道遠軽 町、北海道美幌町、北海道北見市、青森県山陽小野田市、岩手県宮古市、岩手 県奥州市、岩手県滝沢市、岩手県西和賀町、宮城県柴田町、埼玉県美里町、埼 玉県鳩山町、東京都三鷹市、東京都小金井市、東京都杉並区、千葉県我孫子市、 神奈川県川崎市、神奈川県逗子市、神奈川県大和市、長野県小諸市、新潟県上 越市、静岡県静岡市、静岡県掛川市、愛知県高浜市、三重県名張市、石川県宝 達志水町、福井県越前市、滋賀県野洲市、滋賀県愛荘町、大阪府北和田市、大 阪府豊中市、大阪府大東市、鳥取県栄町、鳥取県日吉津村、広島県広島市、広 島県大竹市、山口県山陽小野田市
ですかね、ということで、住民投票には外国人がもう参加できることが多いん ですよ。 ということは、沖縄に中国人がばんばん入っていって、過半数を占めてしまっ て。 しかももともと沖縄は独立を望む沖縄の人もいるんで、要するに住民投票をし て勝ってしまって、「沖縄は今日から独立です」って独立宣言するじゃないで すか。
そうすると、日本政府はどう動くでしょうかというと、私どう動くか、自衛隊
が行くのか、警察が行くのかはっきり分かんないですけど、自衛隊が行ったと
するじゃないですか。
:
はい。
:
するとどういうことが起こるかというと、プーチンがやったように、「今自衛 隊にわが中国国民が殺されようとしている。それを救わなければならない」と 言ったら、中国国民はもちろん「やれやれ!」ってことになって、大軍を派遣 して沖縄を占領して「われわれは悪の日本国からあなたたちを守る正義の軍隊 である」っていうことで。
解放軍が入ってきて、日本から沖縄県民を解放し、そして併合しちゃうと。

こういうシナリオはすごいファンタジーに思うんですけど、でもそれってロシ アがクリミアに対してやったことと同じなんで、やっちゃう可能性あるってこ とですね。
結局、「もし日本が軍事力を使ってわが中国系中国人民を虐殺しようとするな ら、核の使用も辞さないであろう」とか言われたらどうしようもないですよ ね、はっきり言えば。
:
そうですね。 自国民の保護のためにということで、軍事介入をしてくるということは十分に 考えられるっていうことですね。
:
そうですね。
:
はい。そうした最悪のシナリオを防ぐためにどうすればいいのでしょうか?
:
一番簡単なのは、要するに日米同盟を今までのように強固に保ちつつ、米軍に 沖縄にいてもらう。 これが最も楽で最も良い、沖縄県民の皆さんもいろいろ負担があると思うんで すけども、中国が日本国の領土に関して文句を言ってんのは、尖閣、そして沖 縄なだけなわけですよね。
:
はい。
:
要するに、中国が日本を狙うとすれば、まず尖閣から入ってきます。 そして、沖縄を通過して日本に来ますっていう順番なんで、前線なわけです よ。
そこに米軍がいなきゃいけないのは当然で、申し訳ないですけど。

もし、ロシアがめちゃくちゃ脅威で北海道狙ってるってなったら、もちろん米 軍は北海道に来るわけじゃないですか。 だから、沖縄にいるってやっぱり意味があるわけですよね。 そこをちょっと理解してもらわないといけないってことですね。
もう1つは、どうやってやったらいいのか、ちょっと私は分かんないんですけ ど、要するに中国人を沖縄に入れない。 入れると後々住民投票する可能性がある、ってことですね。
:
これはもう、定住人口としていれてはいけないということですね。
:
そうですね。 パーセンテージで10%以上はダメとか、そんなふうにしないとダメだと思いま すね。
:
なかなか難しそうですけどね。 確かに、手段としてやらなければいけないことであって。
:
やらないといけないってことです。 ほかの北海道とか本州、九州、四国で中国人が多くなっても独立っていうのは なかなかないと思うんですけど、沖縄に関しては現実味があるってことです ね。
まず、中国が「日本には沖縄の領有権ないんだよ」って言ってるわけですか ら。で、最後は沖縄独立運動に対抗するために、「中国脅威論」を拡散する。 「中国脅威論」、論って言いますけど、事実なんで、これは事実をどんどん伝 えないといけないところですよね。

:
特に今、繰り返しお伝えいただいているように、「沖縄の領有権を国家として 認めない」と言ってるということはもっと知られないと危ないですよね。
:
そうですね。 やっぱりアメリカ憎しで、中国のことは完全にスルーされてるんですよね。 でも、アメリカがいなくなったら、確実に中国来ますよ。
来たら、中国はチベット人を120万人殺してますし、いまだにそのウイグル人 を100万人以上も強制収容所にぶち込んで、洗脳してる、虐待してる、強制労 働させてるっていうじゃないですか。
それ、国連が言ってるんですからね。そんな国に沖縄が支配されたら、今より もっとひどくなるっていうのは確実ってことですよね。
:
そうですね。
:
ということで、結論を言うと中国が沖縄を狙っているのは明白ですね。
クリミアの例でも分かるように、軍事力を使わなくても沖縄を併合することは
できると。
というわけで、十分警戒が必要ってことですね。
:
われわれは、そういう手段で現実に世界で起こったことを、われわれの身に同
様のことが起きる可能性があるということをしっかりと認識する必要があると
いうことになるわけですね。
:
そうですね。

:
はい。どうも、ありがとうございました。
:
ありがとうございました。

レポートを最後までお読みいただきありがとうございます。
普段、日本のTV・新聞を見ていては決して出てこない世界情勢の真実を... 日 本やアメリカだけでなく、ロシア・ヨーロッパ・中国といった複数の国のメディ アから得られる情報を繋ぎ合わせることで、今、世界で起きていることがより クリアに見えてくる... そんな心地良い体験を味わっていただけたなら、とても 嬉しいです。
ちなみに、あなたが今回手に入れたレポートは、「クリミア“無血”併合に学ぶ 沖縄の未来」という、特別講演録の内容をもとに作成されたもので す。

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(三橋貴明氏情報より)

2020/07/05
チャイナマネーの牙城:香港の行末
『香港の利権確保?香港の市民の命は関係ない?英銀HSBCホールディングスは中国共産党を支持イギリスの権力中枢と中国の怪しい蜜月関係』
『「中国のドル箱」はどうなる?米国の制裁は?』

香港は中国本土からの自治をもはや維持していないと米国が判断したことは、香港の輸出業者や企業に著しい影響をもたらす可能性がある。最も差し迫った脅威は、香港が特別な地位を喪失するとみられることだ。米国は1992年制定の「香港政策法」に基づき、香港を貿易上、中国から切り離していた。そうした状況が変われば、香港はもはやセンシティブな米国の技術を輸入することができなくなる恐れがあるほか、輸出品には中国に対して発動されているのと同じ関税が課されるかもしれない。

さらに中国にとって香港は、チャイナマネーの牙城:いわばドルを生み出す錬金術の場でもあった。中国の銀行は海外事業の大半を、香港から主に米ドル建てで行っている。上海は中国の資本規制の影響を受けており、香港の代役はそう簡単には見つからない。中国の銀行がドル建てで取引を行う能力を脅かされれば、中国が海外で手掛ける事業向けに資金を調達することが困難になる。そうなれば、主にドル建てで行われている中国の巨大経済圏構想「一帯一路」のインフラ開発に障害をもたらす。
また、借金まみれの不動産開発業者など、中国経済において最も金融的にぜい弱な部分に圧力をかけることにもなる。

さらに、人民元の国際取引の7割以上は香港で行われている。米国は、香港への国家安全法適用に抗議して、米国による特恵廃止の意向を表明した。これにより、香港の持つ金融機能が大幅に制約されるのである。もし米国が、香港においてドルの使用を停止したら一体どうなるだろうか?中国は、香港金融市場をフル活用してドルを調達してきた。この隠れた現実が、中国の外貨準備高を3兆ドルと世界最高水準に押し上げている背景である。中国は、この高い外貨準備高を自慢の種にして発展途上国を畏怖させてきた。ただこのマジックは、香港金融市場の地位低下で失うリスクが高まる。「一帯一路」プロジェクトも、ドルの資金調達に問題が起これば立ち消えになってしまう。中国に帰属する自由都市・香港は、長らく西側の自由主義社会と中華式全体主義社会をつなぐ回廊の役割を果たしていた。多くの金と人が香港を通じて行き来している。その香港をつぶすということは、中国は西側社会との決別を決心したということなのか?ただ、そんな状況の中、香港にある英銀HSBCホールディングスは、中国共産党の支持を表明した。英銀HSBCホールディングスは、世界トップ10に入るイギリスの銀行であり、西欧諸国側であるにも関わらず、一体なぜか?
そこには、アヘン戦争から続く、イギリスと中国の怪しい蜜月関係の存在があったのです….

PS:チャイナ帝国の解剖『大英帝国とチャイナハンズ編』
今香港を巡る争いの中、イギリスと中国の関係から紐解いていくと今の世界情勢が面白いように分かってきます。
日本のメディアが報じる情報だけだと、単なる香港VS中国との構図ですが、実は裏側では、もっと米英も加わり、様々な戦いや思惑情報戦が起きています。
講義1 「香港デモの真の意味」
香港市民はなぜデモを引き起こしたのか?
講義2 「香港デモは米英vs中国の代理戦争?」
メディアが報じないデモ隊の矛盾する行動
講義3 「私たちが知らない崩壊前夜の中国」
中国は権力闘争と大失業時代により終焉を迎えるのか?
講義4 「ついに明らかになった中国の国家的犯罪」
英国裁判所が下した中国の国家的犯罪の真相とは
講義5 「世界の行方を占うペンス副大統領の演説」
米中首脳会談を経て分かる世界の行く末、
今世界で一体、何が起きようとしているのか?
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2020/0704
香港を巡る英中の怪しい蜜月関係
『香港の利権確保?香港の市民の命は関係ない?英銀HSBCホールディングスは中国共産党を支持。イギリスの権力中枢と中国の怪しい蜜月関係』
香港には基本法と呼ばれる、香港の憲法に相当する法律がある。英国統治下から中国に返還されたときにつくられた法律で、香港の「一国二制度」を担保するものだ。
この基本法には、香港の自由と民主を守り、そして将来的には中国の民主化を期待する、英国の思惑を反映した内容が含まれている。
しかし、香港政府に国家を制定する能力がない、とみた習近平政権は、2020年5月28日に、香港から自由の意思を奪う、国家安全法を成立させることにした。
同法は「売国、国家分裂、扇動反乱、政権の転覆および転覆を扇動するあらゆる行為、国家機密の窃取および漏えい、国外勢力による浸透・破壊・転覆・分裂活動を、防止・制止・処罰する」(第15条)としている。

中国では2015年に施工され、施行直後に、中国本土で人権派弁護士や活動家ら数百人を一斉に拘束した「7・9事件」が発生。そのなかには国家政権転覆罪で実刑判決を受けた弁護士もいる。民主や自由を求める活動が弾圧され、出版やインターネットなど言論への規制も強まった。この法律により、香港での言論の自由や政府に対する抗議行動などが押さえつけられ、中国共産党が扇動的とみなした発言や行動を犯罪とし、香港国民を牢獄に突き落とせるようになる。つまり、国家安全法は、香港を拠点に中国の民主化を企む勢力を一網打尽にできる。

本来、一国二制度下でありえないこと。しかも、香港立法会を無視して強制的に成立させた…一国二制度を堂々と無視したわけだ。英国との約束の一国二制度50年維持の縛りから、中国が勝手に香港のこうした反中分子を取り締まることは本来許されない。勝手な行動をすれば世界中から批判バッシングの嵐になるにも関わらず…また、新型コロナウイルスで世界中が中国を非難し、中国に敵対心が芽生えているにも関わらず…世界中が損害賠償請求を求めようとしているにも関わらず…去年、香港で起きたデモで世界中が中国を避難したにも関わらず…
一体なぜ、習近平率いる中国共産党は、そんな行動を取ろうとするのか・・・?そこには、イギリスの権力中枢と中国の怪しい蜜月関係が存在していたのでだった….

PS:『大英帝国とチャイナハンズ』編
今起きている、民主主義 香港 VS 共産主義 中国との対立構造からイギリスの関係性などを歴史を踏まえて見ていくと、日本のメディアが報じていない、世界の対立構造や世界の流れ、今世界で何が起きようとしているのか?が見えてくるようになる。
表向きは香港と中国の戦いに見えて、その裏側では、様々な利権問題を巡って攻防が起きています。
その部分を理解して世の中を見ていくことで権力者たちが何をしようとしているのか?何を奪おうとしているのか?など面白いように見えてきます。
ぜひその為にも、チャイナ帝国の解剖『大英帝国とチャイナハンズ』編を受講してみてください。
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(2020/07/04)この度、新しいレポート記事が完成しました!!『香港の利権確保?香港の市民の命は関係ない?英銀HSBCホールディングスは中国共産党を支持イギリスの権力中枢と中国の怪しい蜜月関係』
香港には基本法と呼ばれる、香港の憲法に相当する法律がある。英国統治下から中国に返還されたときにつくられた法律で、香港の「一国二制度」を担保するものだ。この基本法には、香港の自由と民主を守り、そして将来的には中国の民主化を期待する、英国の思惑を反映した内容が含まれている。しかし、香港政府に国家を制定する能力がない、とみた習近平政権は、2020年5月28日に、香港から自由の意思を奪う、国家安全法を成立させることにした。同法は「売国、国家分裂、扇動反乱、政権の転覆および転覆を扇動するあらゆる行為、国家機密の窃取および漏えい、国外勢力による浸透・破壊・転覆・分裂活動を、防止・制止・処罰する」(第15条)としている。中国では2015年に施工され、施行直後に、中国本土で人権派弁護士や活動家ら数百人を一斉に拘束した「7・9事件」が発生。そのなかには国家政権転覆罪で実刑判決を受けた弁護士もいる。民主や自由を求める活動が弾圧され、出版やインターネットなど言論への規制も強まった。この法律により、香港での言論の自由や政府に対する抗議行動などが押さえつけられ、中国共産党が扇動的とみなした発言や行動を犯罪とし、香港国民を牢獄に突き落とせるようになる。

つまり、国家安全法は、香港を拠点に中国の民主化を企む勢力を一網打尽にできる。本来、一国二制度下でありえないこと。しかも、香港立法会を無視して強制的に成立させた…一国二制度を堂々と無視したわけだ。

英国との約束の一国二制度50年維持の縛りから、中国が勝手に香港のこうした反中分子を取り締まることは本来許されない。勝手な行動をすれば世界中から批判バッシングの嵐になるにも関わらず…また、新型コロナウイルスで世界中が中国を
非難し、中国に敵対心が芽生えているにも関わらず…世界中が損害賠償請求を求めようとしているにも関わらず…去年、香港で起きたデモで世界中が中国を避難したにも関わらず… 一体なぜ、習近平率いる中国共産党は、そんな行動を取ろうとするのか・・・?そこには、イギリスの権力中枢と中国の怪しい蜜月関係が存在していたのでだった….
PS:今日から三日間にかけて、
河添先生のチャイナ帝国の解剖『大英帝国とチャイナハンズ』編のCPを実施しています。なぜ今この商品のCPをやるのか?それは、今起きている、民主主義 香港 VS 共産主義 中国との対立構造からイギリスの関係性などを歴史を踏まえて見ていくと、日本のメディアが報じていない、世界の対立構造や世界の流れ、今世界で何が起きようとしているのか?が見えてくるようになるからです。表向きは香港と中国の戦いに見えて、その裏側では、様々な利権問題を巡って攻防が起きています。その部分を理解して世の中を見ていくことで権力者たちが何をしようとしているのか?何を奪おうとしているのか?など面白いように見えてきます。ぜひその為にも、チャイナ帝国の解剖『大英帝国とチャイナハンズ』編を受講してみてください。また、昨年河添先生にインタビューした特別講義があるのですが、そちらも特典として付いています。

講義1 「香港デモの真の意味」
香港市民はなぜデモを引き起こしたのか?

講義2 「香港デモは米英vs中国の代理戦争?」
メディアが報じないデモ隊の矛盾する行動

講義3 「私たちが知らない崩壊前夜の中国」
中国は権力闘争と大失業時代により終焉を迎えるのか?

講義4 「ついに明らかになった中国の国家的犯罪」
英国裁判所が下した中国の国家的犯罪の真相とは

講義5 「世界の行方を占うペンス副大統領の演説」
米中首脳会談を経て分かる世界の行く末

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2020/07/02
知っていましたか?ノンフィクション作家の河添恵子さんによると実はここ数年、中国はコウモリのウイルスを人工的に編集していたそうです。さらに2013年の段階で、、ウイルスが流出したら1億人の死者が出るだろうと懸念されていたんです!しかし、、日本ではそんな報道されていませんでした、、よね?
それどころか「コロナウイルスは、中国人がコウモリを食べて感染したのだ」という情報が流れました。コロナウイルスは天然のウイルスではなく、人工的なウイルスであるとフランスのウイルス学者であるリュック・モンタニエ博士が4月17日に発表しています。
コウモリを食べてコロナウイルスにかかったというのは、どうやらデマであるようですね。私も騙されました、、、、
それだけではありません。まだまだ、大きく視点のズレた報道をしている新聞社があります。今回河添恵子さんが取り上げたのが朝日新聞社です。それはWHOの報道に関するものです。
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2020/07/01
Twitter社が新型コロナウイルスの誤った情報を取り締まると5月11日に発表しました!知っていましたか?さらにその裏には中国人の女性李飛飛がいるのです。この人はGoogleのクラウド研究の副代表も務めています。それに加えて「千人計画」のひとりなのです。ちなみに「千人計画」とは、中国が行っている政策で、優秀な人を海外に送り込んで他国の技術を盗もうというものです。この一連の情報から「Twitter社が取り締まる誤った情報とは」本当に混乱の起きそうなデマなのでしょうか、、、中国に不利な情報を隠蔽するために行われる可能性が高いのではないでしょうか、、、中国が何か隠してるのではないか?という印象はどの国も持っています。その影響は非常に身近なのですね、、、苦笑もちろん問題はそれだけではありません。日本の報道もあまり信用できなくなってきています。WHOと中国の怪しい関係について
薄々気づいていましたよね、、、?その関係について、能天気に朝日新聞社は恐ろしい報道をしています。

中国とイギリスとの知られざる関係性について。英国は、産業革命以降、世界の覇権国となりました。この時悪名高いイギリスが行なった代表的な戦争がアヘン戦争です。中国(清)をボロボロにしたイギリスは、中国(清)に対して多大な影響力を持っていましたが、第二次世界大戦では多くの植民地を失い、現在は経済も停滞しています。しかし、今まさにイギリスの逆襲が始まろうとしているのです。それに対して中国はどう対応するのか?イギリスはどのように動くのか?教科書では教えられなかった現代史の真実をご覧ください。

「日本のメディアでは、トランプは高圧的でワガママ」だと報道されていますが、世界のメディアを見てみると、全く違うトーンで書かれています。
実際、現代の世界は「自由とか民主、法の下の平等、そして人権という価値基準を持っているアメリカのような自由主義な国家と、中国共産党といった共産党や独裁政権、どっちを選ぶんだ」という選択に迫られているのです。中国語のメディアの『人民日報』は、中国政府の意向に沿った内容となっていますが、逆に中国国内ではそれとは真逆の反共産党のメディアも存在しています。そのような中国語のメディアや英語のメディアを見比べると、日本では報道されていない真実が浮かび上がってくるのです。

「トランプ大統領が、凍結されているウクライナへの資金援助4億ドルを実施する見返りに、バイデン前副大統領の疑惑を調査するよう電話会談で圧力をかけたのではないか」という嫌疑がかけられていると日米のメディアで取り沙汰されていましたが、この報道の裏に隠された真実とメディアがいかにしてフェイクニュースを流しているのか、そして、なぜトランプ大統領を執拗に叩いているのかについて余すことなく解説しています。この問題を完全に理解すると、今年の大統領選挙に大きく関わってくるメディアでは一切報道されていない驚くべき真実を知ることができるでしょう。
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知っていましたか?ノンフィクション作家の河添恵子さんによると実はここ数年、
中国はコウモリのウイルスを人工的に編集していたそうです。さらに2013年の段階で、、ウイルスが流出したら1億人の死者が出るだろうと懸念されていたんです!しかし、、日本ではそんな報道されていませんでした、、よね?それどころか
「コロナウイルスは、中国人がコウモリを食べて感染したのだ」という情報が流れました。

コロナウイルスは天然のウイルスではなく、人工的なウイルスであるとフランスのウイルス学者であるリュック・モンタニエ博士が4月17日に発表しています。コウモリを食べてコロナウイルスにかかったというのは、どうやらデマであるようですね。私も騙されました、、、、それだけではありません。まだまだ、大きく視点のズレた報道をしている新聞社があります。今回河添恵子さんが取り上げたのが朝日新聞社です。

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中国とイギリスとの知られざる関係性について。
英国は、産業革命以降、世界の覇権国となりました。

この時悪名高いイギリスが行なった代表的な戦争がアヘン戦争です。
中国(清)をボロボロにしたイギリスは、
中国(清)に対して多大な影響力を持っていましたが、
第二次世界大戦では多くの植民地を失い、現在は経済も停滞しています。

しかし、今まさにイギリスの逆襲が始まろうとしているのです。
それに対して中国はどう対応するのか?
イギリスはどのように動くのか?
教科書では教えられなかった現代史の真実。

9割の日本人が知らない米中冷戦の正体

「日本のメディアでは、
トランプは高圧的でワガママ」だと報道されていますが、
世界のメディアを見てみると、全く違うトーンで書かれています。

実際、現代の世界は「自由とか民主、法の下の平等、
そして人権という価値基準を持っているアメリカのような自由主義な国家と、
中国共産党といった共産党や独裁政権、どっちを選ぶんだ」
という選択に迫られているのです。

中国語のメディアの『人民日報』は、
中国政府の意向に沿った内容となっていますが、
逆に中国国内ではそれとは真逆の反共産党のメディアも存在しています。

そのような中国語のメディアや英語のメディアを見比べると、
日本では報道されていない真実が浮かび上がってくるのです。


ウクライナ疑惑の真相

「トランプ大統領が、凍結されているウクライナへの資金援助
4億ドルを実施する見返りに、バイデン前副大統領の疑惑を調査するよう
電話会談で圧力をかけたのではないか」

という嫌疑がかけられていると
日米のメディアで取り沙汰されていましたが、

この報道の裏に隠された真実と
メディアがいかにしてフェイクニュースを流しているのか、
そして、なぜトランプ大統領を執拗に叩いているのか。

この問題を完全に理解すると、
今年の大統領選挙に大きく関わってくるメディアでは
一切報道されていない驚くべき真実を知ることができるでしょう。


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【田中英道】:「ユダヤ人たちがやって来た」という話

作成日時: 2021-12-22 00:47:43
公開終了: -
皆さん、こんにちは。

今日は、「ユダヤ人たちがやって来た」という話をしようと思うのです。

まず、エジプトは太陽神ですけれども、この太陽神ではなくなる時があるのです。

このところで、少し面白いのです。

つまり、太陽神であればエジプトは日本と同じ なのです。

しかし、太陽神であると同時に、このテーベの神のアメンと一緒になったアメン・ ラーというのがエジプトの神となったのです。

このラーという限りは太陽神なのですけれども、これが新王国時代の第18王朝の 時に、王子のアメンホテプ4世がアテンという神、これも一応、太陽神とはなって いるのですけれども、これが唯一神だという一神教を主張し始めたのです。

これがアテンというのです。

このアテンとなった時に、これまでのように自然神である太陽神ラーというより も、アメンという神はテーベの神ですから、ラーと同化していたのがアテンという 1つの唯一神となってしまった時に、この唯一神というのがやはりユダヤ人た ち......。

ご存知と思うのですけれど、モーセが最初にいたのがエジプトなのです。

エジプトの記録にはモーセのことは載っていないのですけれども、モーセのエクソ ダスというか大脱出というのは、この奴隷としてエジプトにいたユダヤ人たちがパ レスチナに帰るという脱出劇なのです。

ですから、エジプトが唯一神を持ったわけですけれども、1つはやはりそういう唯 一神ということで、これがユダヤ人たちがエジプトからもたらした、ユダヤ人たち の特有な唯一神になっていって、ユダヤ教というものが成立し始めるわけなので す。

これが、モーセもそうですけれども十戒というものを創り出して、ユダヤ人たちと いうのを団結し始めたのです。

ご存知と思いますけれど、ちょうどシナイ半島から、中東、アフリカから出発した 人々は、ユーラシア大陸に行くためにはちょうどそこを通らなくてはいけないわけ ですから、イスラエルというのはある意味で回廊なのです。

あそこにシリア、イラン、今で言うとイラクですね、レバノンといった中東諸国が あるわけですけれど、そこを通って来ないとアフリカから出発した人たちはユーラ シアに行けない、日本にも行けないですね。

あるいはヨーロッパにも行けません。

しかし、ヨーロッパは船でも行けますから、ですから、当然そこが争いの国々にな るに決まっているのです。

そこの中に、もちろんイスラエルがいたわけなのです。

このユダヤ人たちというのは、最初から非常に優秀な民族だとも言えるわけで、こ の1つのアッシリアにやられたり、あるいはバビロン帝国にやられたりしながら12 支族が離散していくのが大体、紀元前5世紀までの歴史だったわけです。

それでまた戻ってきたりはするのですけれども、今度はローマ帝国に占領されて、 またそれに抵抗して四散する、これは紀元70年です。

常にローマ帝国と戦いをしながら、敗れて、それがやはり離散していくわけです。

これがディアスポラというわけです。

この国の人々の強さというのは、やはり言葉の強さです。

言葉というものを非常に強く自分の民族たちは記憶し、そしてそれを常に自分たち の精神の糧にしていくわけです。

もちろん宗教そのものが唯一神であるし、こういう民族というのは、後になるとス ファルディとアシュケナージという新しいユダヤ人が出てきます。

スファルディというのはスペインという意味なのです。

アシュケナージというのは、ロシアの方で生まれた7~8世紀ごろから出来上がって いく新しいユダヤ人です。

この2つのユダヤ人たち、最初にスファルディたちが、やはり1つのユダヤ人たちの 生きる形態をつくります。

土地を追われていますから、逃げていくと、当然それがどこの国に行っても侵略者 あるいは侵入者として捉えられて、土地は持てないでそこに寄留していく、そこに 寄生していくというか、そういう人々として考えられているわけです。

それが、例えばイスラム教は非常に寛容で、彼らは自分たちの土地にいても構わな いということでいますけれども、いずれにしても、やはり常に異国人としているわ けです。

‼️シルクロードを築いたユダヤ人 〜 迫害が生んだグローバル世界

このユダヤ人たちというのは、私に言わせれば非常に重要な世界の歴史のファク ターというとあれですけれども、このユダヤ人のおかげで世界が結ばれたと言って もいいでしょう。

これはなぜかというと、まず国際的商人であるということです。

ですから「こっちのものをこっちに移す」という、そしてそこで商売をするという ことに長けていました。

普通シルクロードといいまして、これはもうご存知と思うのですけれども、古代 ローマから始まって中国のカンバリク、今の北京までつなぐこのルートを、いくつ かあるのですけれどもシルクロード、イタリア語ではVia della seta(ヴィーア・ デッラ・セータ)というのですけれども、こういうものが古代ローマからずっと あったということが分かります。

ですからこの道を通ってユダヤ人たちがやって来る、あるいはさまざまな国の人た ちがやって来ます。

今までは古代ローマと中国とを結んでいるから、古代ローマの人と中国人が何か 行ったり来たりしているのではないかということで、過剰に評価しているのです。

「中国人が非常に国際的だったんじゃないか」ということになってしまっているの です。

ところがとんでもないのです。

そういうことはほとんどないのです。

誰がやったかというと、基本的にはユダヤ人なのです。

これはなぜかというと、ユダヤ人というのは帰る国がないのです。

ないとなると、やはり常にどこかに寄生して生きざるを得ない、だから町はずれに ゲットーをつくって住むとか、あるいは町中にしても壁をしっかりと高く立ててそ の中に住むとか、そういうシナゴーグなんていうものを造るうえでも少し異質なも のとして常に考えられたわけです。

商売をしなくてはいけないから、「こっちからこっちへ持っていって、そこにいい 物を売る」という、そういうお互いの役割、結局、商業の役割をしていたわけです。

しかし、この人たちもやはり最初は太陽神であるということは言いましたけれど も、やはりとにかく東へ行こうとする、そういう勢いというか希望があったわけで す。

‼️ 迫害を受けたユダヤ人が、古代日本を目指した理由

これはもう「世界中の人たちが太陽神というものを信じていた」ということはすで にお話ししましたけれども、やはり太陽が昇る所に行こうという精神、これが商売 よりももっと強いわけです。

これが、おそらくかなり早い時期からユダヤ人が日本にやって来ていた理由です。

エジプト人は来ないのです。

エジプト人とかシリア人とかは来ないのはなぜかとい うと、彼らはきちんとそこの国があるから何も遠くに行く必要はないのです。

地元でしっかりと生きられれば、それに越したことはないのです。

ですから、エジプト人たちはここにきちんと文化を創り上げるわけです。

ご存知と思いますけれど、あのピラミッドなんていうのは素晴らしい文化であるわ けです。

ピラミッドというのも結局、太陽神、太陽信仰から出ているということが あるのです。

それは何かというと、太陽に近い所、山をつくろうというそういう信 仰であるわけです。

だから、太陽神というのは必ず山の上にあるのです。

マチュ・ピチュもそうですね、高い山の上で信仰するのです。

皆さん富士山に登ると必ずご来光を拝むわけです。

あれは富士山だけ登っても、「そこで山があるから」なんて言って登ると同じこと です。

ただ高い所に登ったというだけです。

ところが、やはり日本人はみんなご来 光を見に行こうとするのです。

必ずそういう富士山を登る動機があるわけです。

それこそが大事なことで、あそこで高い所に登って、より高い所から、より太陽に 近い所から太陽を見るという、こういう信仰がおそらくピラミッドを造ったと思う のです。

ピラミッドというのは110~120メートルありますが、お墓ではあんな高 い山をつくる必要はないわけです。

お墓はもう低くて十分なわけで、ですからやは りそういう高い山をつくろうとしたのです。

あそこは砂漠地帯ですから高い所はな いわけですから、周囲に山はないです。

ですから、ナイル川の周辺にたくさんのこういうピラミッドができるというのは、 やはり山をつくって太陽に近づこうとする、そういうことであるはずなのです。

エジプトは太陽自身を山で造って、ピラミッドを造って近づこうとします。

しかし、それができないユダヤ人たちは、今度は「太陽が昇る所に行こう」という 精神的動機、物質的動機が出てくるわけです。

この前も少し言いましたけれども、日本に来た人たちが4万年前ですけれど、中国 に来た人たちが3万年前くらいです。

ですから、まさに「日本に行こう、日のもとに行こう」と、太陽が昇る所、日出ず る国に行こうとする、そういう精神が働いていて、縄文時代に圧倒的に東国に人口 が多かったというのもそれだったのです。

いずれにしても、そういう事実がはっきりしてくると、やはりこういう精神的動機 がまず最初にあって、そして日本に着いたところ、今度は素晴らしい水と自然がありました。

今日でも70%は森林だと言われているわけですが、とにかく水があり森林があり、そして川があり海があり、動物もいるし、こういう所に来るということは必然だったのです。

本当に砂漠で明日の食糧もおぼつかないというときには、もう動く以外ないわけで す。

しかしここではみんな定着するのです。

ですから、縄文時代はすぐに定着して、そこから動きません。

そこで十分食糧も得られるし、水も得られるし、敵もいません。

大陸では必ず敵がいて、食糧を奪う人たちがいます。

あるいはものを取っていく人 たちがいるという、そういう中で日本に来ると、もう奪う必要がないのです。

持っているものがない、持っている必要がないのです。

これはもう不思議です。

日本の家屋というのは、置く所がないのです。

あれはその習慣がずっと続いているわけで、ダイヤモンドも何も持つ必要がないのです。

何かというと、それはどこかにあればいいわけです。

ですから、自分で持って逃げる必要はないわけです。

この文化というのが日本に定着すると、日本というのは本当に「慌てなくていい、ここにいれば大丈夫だ」ということの文化になるわ けです。

これがこの前の、土器の素晴らしいひもで水をつくるという造形文化を生んだわけです。

残念ながら、そこに文字文化は定着しなかったのですけれど、あの時にも言 いましたが、文字なんかは必要としない信頼の文化、交渉だけでいい文化、言葉の文化、言葉というのは何かというと「言の葉っぱ」なのです。

言葉で定着する必要がない、つまり契約書を書く必要がない文化、これこそが日本 の「口約束で十分だ」というところで、それでよかったのです。

あとは、測るのはひもであればいいわけですから、ひもというものが非常に重要だということが分かるわけです。

これはもうご存知だと思うのですけれども、いずれにしてもそういう縄文文化の平和な時代を受けて、戦争で殺された大量の死者の骨は全然出てこないのです。

せいぜい2~3人が狩猟の時に間違えて撃たれたような、そういう人が出てくるだけであって、ほとんど平和だったということが分かるのです。

こんな平和ですから、 争う必要がないのです。

「そういうことが人間の生活なんだ」ということを定着させた、これが日本の縄文人だったのです。

そこは日高見国(ひだかみこく)という、日を高く昇るのを見る国の人々でありました。

これは『古事記』や『日本書紀』に、日高見国(ひだかみ こく)という名前が出てきます。

あるいは『風土記』にも出てきますから、それで十分に予想がつくわけです。

‼️ 旧約聖書とDNAが裏付ける 日本とユダヤの関係

そういうことで日本という国が、ユダヤ人が非常に来たがっていたというか、この ことも面白いことに、『旧約聖書』を読むとよく分かるのです。

いつも持ち歩いているのですけれども、『旧約聖書』のいろいろな言葉があって、『申命記』の28章64節に何て書いてあるかというと、「主は地のはてからはてまでのすべての国々の民の中に、あなたを散らす」ユダヤ人たちが散っていくわけです。

「あなたはその所で、あなたもあなたの先祖たちも知らなかった木や石で造ったほかの神々に仕えるであろう」とあります。

これは「地のはて」というと、日本は確かにユーラシア大陸のはてなのです。

そこまで来てその人たちの神々に仕えるということを、『申命記』は言っているのです。

この「地のはて」が日本だとすると、あるいは私は確実だと思うのですけれども、 そこに「木や石の神々」これはもう完全に自然神のことなのでしょう。

神道というのは自然信仰、御霊信仰、皇祖霊信仰というこの3つがあると私は見て いるのですけれども、そういう自然信仰というのがある国だということが、もう 『申命記』に書いてあるのです。

ですからこの辺で、この「地のはて」というのは日本だということが分かりますから、やはりこの辺ですでにユダヤ人たちは、「地のはて」に何があるかというのを知っていたということなのです。

ユダヤ人との関係というので、これから少し面白い事実としてさまざまな点をご紹 介します。

1つは、DNAがよく似ているということです。

DNAのさまざまな分類をしていくと、Aからたくさんあるのですけれど、その中の DI というところ、あるいは DE というところが非常にユダヤ人と日本人が似ているというのです。

これは朝鮮人や中国人にはないのです。

ですから、そういうことになりますと、やはり日本人とユダヤ人が非常に関係があるのだということは、DNAで分かってくるわけです。

これは「偶然だろう」などと否定できないのです。

これまでに日ユ同祖論という人はたくさんいるのです。

その人たちは大体が宗教者で、「日本の神道というのはユダヤの宗教と同じだ」と いうことを言いたがるのです。

ですから日本人もそういう宗教に、「キリスト教なりユダヤ教徒になりなさい」と いうような感じで話すものですから、少し反発を食うわけです。

「そんなことになったら、これまでキリスト教なんてほとんどいないじゃないか」 と、「そんなユダヤ教的な人たちはいないじゃないか」ということになって、神道 なんていうのはユダヤ教ではないので、今更入ってきたとしてもそんなものは根付 かないということになるわけです。

事実そうなのです。

それはどういうことかというと、この『申命記』にあるよう に、ユダヤ人たちは日本の神に従ってしまったのです。

このことが非常に重要なのです。

大体、日ユ同祖論者も、あるいは今の現代の知識人も、日本には何もないと思っているのです。

日本の神道なんてアニミズムで全然レベルの低い信仰だと思っている人たちが多いのです。

これはもう西洋のキリスト教が一番立派な宗教で、あとはだんだん、アニミズム、 シャーマニズムなんていうのはアフリカの宗教だというふうに考えてしまうものですから、神道なんていうのはアニミズムだと思っている人が多いのです。

しかし、 そうではないのです。

やはりこういう自然信仰というのは、日本の風土の中でいまだに生きているのです。

私の母親なんていうのは、本当に太陽信仰、あるいは月信仰を持っていました。

お月さまが満月のときにはやはりお庭に出て、戦後の一時期でしたがそこにおまんじゅうを置いて拝んでいました。

やはりそういうことがきちんとつながっているし、いまだにお祭りが続いていることが多いですし、それが神社によく表されてい るわけです。

ご存知だと思うのですけれども、その12支族が日本にまでやって来たというような、「日本のさまざまな支族がみんなユダヤ人を起源にする」というふうなことを日ユ同祖論は言うのですけれど、そうではないのです。

その前に、日本は長い間いろいろな人々が入ってきて、それが縄文精神というか、 あるいは神道の自然信仰をつくったうえで、ユダヤ人がユダヤ人として入ってくるのは大体紀元前7世紀以降のことで、アッシリアにやられて、そこからディアスポラを始めた、そういう消えた12支族がその辺から動き始めたわけですから、それ以後なのです。

しかし、縄文というのはもっと長い1万6,500年前から始まっているわけで、はるかに長い、世界一長い文化の時代なのです。

世界で初めて縄文土器を作った、つまり石器時代からの土器、これは「何か似たようなものだ」と皆さんは思うかもしれませんけれども、そうではなくて、土器というのはただ土を固めて乾かしただけではないのです。

あそこは焼いているので、土器というのはしっかりと硬いのです。

これはどういうことかというと、よく言われるのは「日本に火山があるから。山の近くに土器が多い」ということから、やはり、火山の高温の火で熱したのが縄文土器なのです。

ですから、縄文土器と石器の違いというのは、石器はただそれを磨製したり、打製で打ったりして1つのナイフを作るわけです。

そういう時期は、西洋では大体紀元前7000年ぐらいまでは続くのです。中国も同 じです。

ところが、日本は1万6,500年前からしっかりとした焼いた土器ができるわけです。

特に焼いた土器に縄模様を付けるというのは、今みたいに簡単に装飾を付けるというだけの問題ではないのです。

元来は必要ないことです。

ところが、それを煮炊き できる土器を作って、そして、そこに必ず精神性を込めたうえでの縄目を付けていくのです。

縄目というのは、後になると、例えば神社に木があると必ずそこに縄を結ぶわけで す。

それが神木だということを表すわけです。

そういうことを常にやる文化がまさに縄文文化であるわけです。

そうすると、それはそれ以後の神社の基本になるわけです。

ご存知のように、必ずひもがあったり、縄が結ばれていたり、神社は縄というもの が常に重要な役割をするわけです。

ですから、それはもう完全に縄文から続いているのが神道だということが分かって くるわけです。

そのことについては、またいずれ神社のところでお話しします。

‼️「天皇家とユダヤ人 」 日本書紀が示すユダヤ来日の秘密

そこのところで、大体7世紀ごろから来る人たち、これが基本的にユダヤ人だということになってきます。

今までは「中国人だ。朝鮮人だ」と思っていましたけれども、面白いのは中国も実をいうとそういうところがあるのです。

アジア人は自然の状態で生きることが好きなのです。

ですから、何も「国家をつくって何かから守る」という必要はあまり感じないので す。

これは東南アジアもそういうところがあります。

非常に穏やかな人たちがたくさんいるわけで、何も戦う必要がないのです。

常に水があり森がありますから、別にそう慌てる必要もありません。

日本と同様に台湾もそうです。

そういう穏やかな人たちができるわけです。

ですが、残念ながら大陸の人たち、農耕民族は、やはり騎馬民族が来ると必ずやられるのです。

ちょうど日本も同じようにモンゴルが来た時に、やはりやられそうになったわけです。

しかし、日本は団結して福岡で土塁を積んで、いわゆるモンゴル軍、朝鮮の連合軍を、そこで「神風が吹いた」と言いますけれども、やはり軍事力 が強かったわけです。

つまり1274年、あるいは1281年の蒙古襲来、そういう時代まで日本に中国人が一 度も攻めてきていないということは、それだけ日本が軍事力があったということもあるのです。

もちろん朝鮮半島で、ある意味でいつもコンフリクトというか、衝突がありましたけれども、日本に来たのは蒙古襲来が初めてです。

そう伝え聞いて、あるいは「日本が攻めにくい島である」ということも分かるわけです。

大体、日本海もそうですけれども、朝鮮半島と北九州・対馬を除くとほとん ど海を渡ることは大変なのです。

よほど船の操縦ができる民族とか、そういう経験を持った人たちしか日本にたどり着けなかったという、そういうこともあるわけで す。

ですから、日本にたどり着くというのは、相当能力のある人たち、体力のある人たちだということも少し考えた方がいいのです。

「日本に来る人たちは非常に壮健であった」ということでもあるわけです。

それで、今言ったように、ユダヤ人たちが長い間掛かって日本に来る過程がいくつか考えられるわけですけれども、シルクロード、あるいは草原の道とか、海の道を 通ってくるという大体3つの大きなルートがあっただろうと思うのです。

少し具体的に言いますと、ちょうどシルクロード沿いに、これは漢語ですけれど も、ある時「弓月国」という国がありました。

これは『古事記』にも「弓月国が日本にやって来る」と書かれているのです。

『日本書紀』によれば、AD 414年ごろといわれているのですけれども、15代の応神天皇のころに、弓月国から「日本に来たい」という連絡がありました。

ところが、新羅の国の妨害で帰化がかなわないということでした。

応神天皇のころにそういう上奏文が日本に送られてきました。

派遣されたときの葛城氏が武内宿禰(たけうちのすくね)の子なのですけれども、 葛城氏の祖になるわけですが、これが助けに行って、弓月国の民を加羅という国か ら引き受けてきたということです。

その後、416年ごろ、応神天皇は新羅の妨害を除去して弓月国の民の来朝を実現させるために、精鋭をまた加羅に派遣して、新羅をけん制して、ついに弓月国の使が 日本にやって来ました。

それが「1万8,000人ぐらいだ」という記録が『日本書紀』 にあるわけです。

弓月の民は「波の多」と書いて、波多という名前の姓を賜るので す。

これが16代の仁徳天皇のときに、波多氏の姓を得て、そして土地も与えられる わけです。

それで、特に21代の雄略天皇のころ、太秦という、今京都にありますけれども、この土地を与えました。

ですから、この雄略天皇のころはすでに5世紀の後半ですけれども、それがこういう人たちを歓迎しているわけです。

それで、結局私はこれの証拠というのをつかんだわけです。

証拠とはこれ(資料を指しています)なのです。

ちょうど同じ時期に埴輪(はにわ)が作られていて、そして、この埴輪(はにわ) がちょうどユダヤ人の顔、姿をしているのです。

特に重要なのは、ここに独特な 「角髪(みずら)」というものです。

われわれはここ(もみあげの辺りを示しています)で剃ってしまうのですけれども、髪を束にして耳の前にこの独特な角髪(み ずら)を付けるのがユダヤ人なのです。

これは「現代だけではないか」ということです。

実をいうと、おととし、イスラエルのテルアビブという所の大学に招待されました。

日本学の学会があったのです。

私も招待されて行って、何を発表してきたかというと、このことを話してきたのです。

つまり、「日本にユダヤ人がこんなに古くから来ているんだ」ということを発表してきました。

非常に皆喜んでいると同時にショックを受けて、いろいろな質問が出てきたのですけれども、「その後こういう人たちはどうなっちゃったんだ」という質問があって面白かったのです。

この人たちは、その後すっかり消えたのです。

こういう顔の人、こういう姿の人は日本の風俗には全然残っていないのです。

「彼らがどこかに行ってしまったのか」というとそうではないのです。

彼らは秦氏として日本に残ったのです。

しかし、こういう風俗は残っていないのです。

大体、今みたいな風俗が現代だけだと思っている人が多いのですが、そうではなくて、『レビ記』という所にこういう風俗はきちんと書いてありまして、「ユダヤ人 は角髪(みずら)を付けろ」と、そういうことをきちんと言っているわけです。

「これがユダヤ人の印なんだ」ということです。

ですから、この長いユダヤからシルクロードをずっと通ってきた人たちは全部これを付けているのです。

特にこれが典型的なのは芝山遺跡という所なのです。

しかし、後でご覧に入れますけれども、もうこういう姿は関東のほとんど、人物埴輪(はにわ)というのは大体こういう角髪(みずら)を付けているのです。

ここにもたくさんの角髪(みずら)を付けた様子がご覧に入れられますけれども、 こういう人たちが、この前栃木に行ったのですが、栃木にもあったし群馬にもあり ました。

それから仙台の高城の東北の博物館にもあったし、それから、岩手の盛岡の博物館 にもあるのです。

ですから、ずっとこういう人たちがいたということです。

そしてこれが、もちろんこういう帽子を徹底的にこういうふうにかぶっている者は 割合少ないのですけれども、必ず剣を持っているとか、あるいは角髪(みずら)を付ける、こういう人たちが非常に多いということが分かるのです。

こういう武器を持って彼らはやって来ているのです。

ですから、こういう武器を持っているにもかかわらず、日本に助けを求めているというのは、やはり新羅(しらぎ)などではそれ以上の武器を持っている人たちが抑えたわけです。

そしてそれを日本人が助けた、応神天皇が助けに行かせたというわけです。

これは非常に彼らを喜ばせたわけです。

非常に最初の時期に私も言いましたけれど、ユダヤ人たちというのは非常に人懐っこいのです。

ユダヤ人たちは人が好きなのです。

なぜかというと、やはり当然彼らは孤独で、典型的な例は1つのディアスポラですから、常に人々に「怪しいやつだ。外から来たやつだ」と言われて、まさにいつも追われるのです。

「かわいそうだな」という感じがするのです。

ところが日本に来ると、天皇が皆さんに「どうぞ来てください」と言って、「来たい」という人たちを受け入れて土地を与えているのです。

一番良い、京都の太秦まで与えているわけです。

こういう人たちは日本で満足する以外にないのです。

そして日本では「ヤハウェの神を信じろ。それを広めろ」なんて全然考えてないです。

ですからこの辺が日ユ同祖論者と違うのです。

「彼らはそういうものを十分に捨てていいのだ。

実を言うと神なんていうのははっ きり言ってしまえば うそ なのだ。

あれは砂漠でつくられた、ああいう荒野で必要としたのだ。

しかし日本に来たら神なんて必要ないのだ。

自然そのものが神ではないか」

…と、そういうふうになってしまうのです。

ここが重要なことなのです。

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🔴 【焚書アーカイブス】2022年1月

第1節
「日米開戦から 80 年」 日米欧を手玉に取った、“ 共産主義国家ソ連 ”
· 日米が戦争をすることで、最も利を得た国はどこか。それは間違いなくソ連である。 当時、ヨーロッパではナチスドイツとの独ソ戦が始まっていた。もし、日本がドイツと連携して対ソ戦に参戦したとし たら、ソ連は二正面作戦を強いられ、危機に瀕していただろう。日本は日独伊三国同盟と同時期に日ソ中立同盟を結ん でおり、いわば 4 カ国同盟で英米をけん制するつもりだった。しかし、ドイツの思惑は違い、いずれは独ソ不可侵条約 を破棄しソ連に攻め込む意図があった。
· 日露戦争ののち、日本とロシアは日露協約を4回にわたって結ぶ。日露の関係は深まり、その結果、二国の仮想敵国と してアメリカを意識するようになった。
· 世界で最初の共産主義国であるソ連は誕生当初、国際社会では孤立していた。その脱却のための秘策としては、まず周 辺国を共産主義化する。それができない相手には、「 ソ連は反帝国主義、平和主義」というプロパガンダで手なずける。 この手法は日本には極めて有効であった。
· コミンテルンが発足する。各国の共産主義勢力を利用して、その国で共産主義革命を起こさせるのが目的だった。共産 主義に対する警戒心のなかった日本は昭和 8 年にソ連と国交を結んでしまう。
第2節
「仕組まれたスローガン『鬼畜米英』」 ソ連の暗躍と南進を選択した日本
· 昭和 12 年、盧溝橋事件により日本と中華民国は本格的な戦闘状態に入る。だが、その背後には中国共産党、さらにコミ ンテルンの遠大な謀略があったことは、今ではほぼ明らかになっている。
· ソ連のプロパガンダに踊らされたのが南進論者である。「 鬼畜米英」は日本と米英を離間させようと画策する国内の隠 れ共産主義者によるキャッチフレーズだったのではなかろうか。
第3節
「『ハル・ノート』を書いた “ 真の黒幕 ”」 大学時代の久野潤が手にした、ある書籍
· アメリカによる日本への最後通牒であったハル・ノート、実はソ連のエージェントから、ハリー・デクスター・ホワイ ト( 米財務省次官補)を通してアメリカにもたらされたものだった。日本を戦争に追い込む最後の一突きになったハル・ ノートの起草に、共産主義者が深くかかわっていたという事実は非常に重要である。
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第4節
「三田村武夫『戦争と共産主義』1」 岸信介も唸った真相、“ 焚書 ” に記された史実とは?
· 三田村武夫著『 戦争と共産主義』は GHQ の占領下で出版されるも、GHQ によって発禁処分となった書籍だ。その後 復刊され、さらに昭和 62 年には『大東亜戦争とスターリンの謀略』と改題され自由社によって復刊された。
· 先の戦争を語るにソ連の動き、共産主義勢力の動きなしには説明できない。その点において、戦時中にいかに共産主義 者が日本の国策決定に関与していたかを明らかにした名著だ。
· 同書に「 ロボットにされた近衛」という項目がある。
「 昭和 18 年 4 月、筆者が近衛文麿を訪ね、戦局政局の諸問題につき率直な意見を述べて懇談した際、『 この戦争は必ず 負ける、そして敗戦の次にくるのは共産主義革命だ。日本をこのような状態に追い込んできた公爵の責任は重大だ』 と いったところ、彼は珍しくしみじみとした調子で、『 なにもかにも自分の考えていたことと逆の結果になってしまった。 ことここにいたって静かに考えてみると、何者か目に見えない力に操られていた気がする』」
第5節
「三田村武夫『戦争と共産主義』2」 三田村が記した “ 志 ” と近衛文麿の “ 告白 ”
· 近衛に三田村が会ったのは昭和 18 年 4 月であった。ところが、同年 9 月に三田村は、言論集会結社等臨時取締法に違 反したということで、警視庁に逮捕されてしまう( 不起訴)。この逮捕には2つの重要なポイントがある。
· 1つは、コミンテルンから日本を守ろうとした三田村が特高に追われていたという事実。当時の日本が軍国主義で狂っ ていたのではなく、何か別のものでおかしくなっていた、そう思わざるをえない。
· もう1つは、三田村を逮捕する根拠となった言論集会結社等臨時取締法は、昭和 16 年 9 月に施行されたとこと。戦争 を遂行するために作られた法律で逮捕されたというのは、戦争遂行の原動力が、日本を守ることとは別のベクトルで動 いていたのではないか、ということが伺える。
第6節
「三田村武夫『戦争と共産主義』3」 日華全面和平工作の失敗と日本の運命を変えた 2 人の会見
· 昭和 13 年春の「 蒋政権組手にせず」の第一次近衛声明の直後の日華全面和平工作の失敗には実は驚くべき裏面史が ある。
· 孫文の中国革命に協力し蒋介石以下国民党首脳部とも極めて親しい間柄だった萱野長知は昭和 12 年 10 月、支那派遣 軍司令官・松井石根の委嘱を受け上海に渡り独自の立場から事変処理の工作に奔走した。そのとき萱野の秘書兼協力 者として行動を共にしたのは、かつて無政府主義運動に共鳴して社会運動に投じ、のち宮崎滔天の一門に参加し半生を 支那問題に捧げてきた松本倉治だった。
· 昭和 13 年 3 月末、中国側の要人・河ソントクが萱野に接触、和平を打診した。このとき日本側の出した和平の条件は 満蒙問題の承認であった。一方、中国側の条件は日本軍の全面的撤兵であった。萱野は板垣( 征四郎)陸軍大臣、近衛 首相と談判、全面和平の実現に奔走。こうして和平の道が開かれようとしている最中、なぜか中国では親日派の要人の 暗殺事件が相次ぎ、和平交渉が遅れてしまった。
· 同じころ、萱野は同盟通信の上海支店局長だった松本重治と上海で会い、河ソントクとの交渉経過をありのままに話し ている。萱野が話した相手の松本重治こそが、河=萱野ラインの交渉を壊そうと働いたのではないかというのが三田村 氏の見解である。
2

· 次に萱野が板垣陸相に会ったとき、このように言われた。
「 実は君の留守中に松本が国民政府の高宗武を連れてきた。これは高宗武から直接聞いた意見で中国側にはまったく戦意 がなくなった。無条件和平論が高まっており、この無条件和平の中心人物は元老汪兆銘だと言った。軍の幕僚連もこの情 報を信じているので、君の取り決めた話は折角だが取り上げることができない」
· 萱野がまとめていた和平案はいつの間にか松本の横槍で頓挫してしまった。日本政府の意図と別に、どうしても日本と 中国の和平を潰したかった勢力がいたことが明らかになってくる。
第7節
「三田村武夫『戦争と共産主義』4」 ソ連スパイを近衛内閣のブレーンに押し上げた “ ある事件 ”
· 昭和研究会が近衛文麿をそそのかし、「 第一次近衛声明」を表明するその裏側で暗躍した中心人物こそ尾崎秀実であっ た。その尾崎は、実はソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの協力者であったのだ。ゾルゲは駐日独大使オイゲン・オットー に取り入って、情報交換に努めた。日独の外交機密などはゾルゲを通してソ連に流れていたのだ。ゾルゲの日本側の協 力者が尾崎秀実であった。
· 尾崎が名を上げたのは、中央公論に「 張学良クーデターの意義」という論文で第 2 次国共合作を正確に分析したこと による。その論文はゾルゲから得たソ連側の情報をもとに書かれていた。この論文が近衛の関心を引き、以後、尾崎は 内閣嘱託として重用される。
· 尾崎は東京帝大大学院でマルクス経済学を専攻。大正 15 年 5 月、朝日新聞入社。13 年、同社を退職して近衛内閣の嘱 託( 14 年の内閣総辞職までその地位にある)。14 年 6 月、満鉄嘱託となり東京支社勤務。昭和 15 年検挙。この間、12 年、 昭和研究会に参加し支那研究部会、東亜政治部会、異民族部会の責任者、外交部会の責任者として、昭和 15 年 9 月、同 会解散まで重要なメンバーだった。
· 来るべき国共内戦にそなえ、日本と国民党の共倒れをねらい日中戦争を長引かせるのが尾崎の当面のミッションで あった。蒋介石が南京を捨て武漢、そして重慶に落ち延びる過程で、汪兆銘政権ができる。
· (尾崎曰く)日本と蒋介石の直接交渉は早くから香港を中心として小川平吉、萱野長知、軍関係者、外務省関係者など それぞれ別の路線を通じて工作されていた。汪兆銘派とは西園寺、犬養、松本らのラインであり、実は尾崎自身であっ た。
第8節
「三田村武夫『戦争と共産主義』5」 近衛内閣で暗躍した尾崎秀実の “ 日本弱体化工作 ” とは?
· 日華事変から太平洋戦争、敗戦という現実的な流れは、彼が手記に描いた、第 2 次大戦から世界共産革命のシナリオと 実に一致している。
· 尾崎のような熱烈な共産主義者はソ連にとってとても使い勝手が良かった。金や名誉で仕立てたスパイは裏切る可能 性も高い。その点、信念・思想で協力するスパイは裏切ることはない。
· 尾崎の信じる東亜新秩序はアジア共産主義社会の実現を意味していた。世界共産主義社会完成のためには日本、ドイツ が簡単に敗れ去ることは好ましくなく、また日本=蒋政権の和平も困ることであり、日本×蒋介石、日本×米国・英国 が徹底的に長期全面戦争を戦いぬかなければ都合が悪かったのだ。
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第9節
「三田村武夫『戦争と共産主義』6」 ソ連のスパイ・尾崎秀実が仕掛けた、もうひとつの工作 “ 素晴らしい戦略配置 ”
· 尾崎の人脈は実に多岐にわたった。 第一次近衛内閣成立にあたり風見章を書記官長に推したのは当時の次官・梅津美治郎の意を呈した柴山兼四郎軍務課 長であった。柴山と尾崎は昭和研究会設立当時より親しい関係だった。さらに犬養健、影佐といった汪兆銘派。汪兆銘 との握手は、蒋介石との和平の機会を永遠に失することであり、それは尾崎の思うところでもあった。
· 尾崎の工作網も幅広い。政府上層部、官庁フラクション( 細胞)、企画院、言論( 中央公論、改造)、満鉄調査部などに広 がっていた。
· 日華事変の長期化、そして太平洋戦争に論理的に追い込んでいった言論ということでは、尾崎以外にも、堀江邑一( マ ルクス経済学者)、細川嘉六(ジャーナリスト、戦後は共産党参議)、蠟山政道(政治学者)、佐藤賢了(陸軍)、中西功 ( 政 治評論家、戦後は共産党参議 ) などの名が本書に登場する。
第 10 節
「『昭和研究会』の真相を見抜いた久野論文」 無自覚なデュープスに成り下がるな
· 戦後ジャーナリズムの世界では、昭和研究会は日中和平を目指していたが、軍部の妨害によってその計画が絶たれたと 記されることが多いが、それは果たして歴史的事実であろうか。蒋介石組手とせずの第 1 次近衛声明のときも陸軍の 参謀次長の多田駿が、トラウトマン工作、日中和平工作を訴えるのに対して、それを抑えたのが、海軍の米内光政大臣 であり、昭和研究会のアドバイスを受けた近衛首相だったというのが資料からも明らかになっている。実は私( 久野) の大学院での修士論文のテーマは昭和研究会だった。なぜ学者として昭和研究会を研究しようと志したのか。その理由 こそ、今まで語ってきた真実を学者として何とかして明らかにしたいと思ったからだ。
第 11 節
「日本共産化への決死の抵抗」 「近衛上奏文」と終戦のご詔勅から、我々が学ぶこと
· 昭和 20 年に出された近衛上奏文を引用する。
国体護持の立場より最も憂ふべきは、最悪なる事態よりも之に伴うて起ることあるべき共産革命なり。( 中略) 国内を 見るに共産革命達成のあらゆる条件日々具備せられ行く観あり。即ち生活の窮乏、労働者発言権の増大、英米に対する敵 愾心昂揚の反面たる親ソ気分、軍部内一味の革新運動、之に便乗する所謂新官僚の運動、及、之を背後より操る左翼分子 の暗躍等なり。右の内特に憂慮すべきは軍部内一味の革新運動に有之候。 少壮軍人の多数は我国体と共産主義は両立するものなりと信じ居るものの如く、軍部内革新論の基調も亦ここにあり。 皇族方の中にも此主張に耳を傾けらるる方ありと仄聞す。( 中略) 戦局の前途につき、何等か一縷でも打開の理ありと 云ふならば格別なれど、最悪の事態必至の前提の下に論ずれば、勝利の見込なき戦争を之以上継続することは、全く共産 党の手に乗るものと云ふべく、従って国体護持の立場よりすれば、一日も速に戦争終結の方途を講ずべきものなりと確信 す。戦争終結に対する最大の障害は、満洲事変以来今日の事態に迄時局を推進し来りし軍部内の彼の一味の存在なりと存 ぜらる。彼等は已に戦争遂行の自信を失ひ居るも、今迄の面目上、飽くまで抵抗を続くるものと思はる。
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若し此の一味を一掃せずして早急に戦争終結の手を打つ時は、右翼左翼の民間有志一味と響応して国内に大混乱を惹 起し、所期の目的を達成すること能はざるに至る處れあり。従って戦争を終結せんとせば、先ず其の前提として此の一味 の一掃が肝要なり。此の一味さへ一掃せらるれば、便乗の官僚 ・ 右翼 ・ 左翼の民間分子も影を潜むるならん。蓋し彼等 は未だ大なる勢力を結成し居らず、軍部を利用して野望を達せんとする者に他ならざるが故なり。故に其本を絶てば枝葉 は自ら枯るるものなりと思ふ。 尚之は少々希望的観測かは知れず候えども、もし是等一味が一掃さるる時は、軍部の相貌は一変し、英米及重慶の空気 は或は緩和するに非ざるか。元来英米及重慶の目標は、日本軍閥の打倒にありと申し居るも、軍部の性格が変り、其の政 策が改まらば、彼等としても戦争継続につき考慮する様になりはせずやと思はる。 それは兎も角として、此の一味を一掃し軍部の建て直しを実行することは、共産革命より日本を救ふ前提先決条件なれ ば、非常の御勇断をこそ望ましく存じ奉る。
· 日本は敗戦後、辛くも共産主義化は免れた。しかし、戦後日本の言論界を始め官界、政界あらゆる機関は左傾化して いった。それには今度は GHQ 内の共産勢力による巧みな占領政策があったからである。さすがに近衛も GHQ の占領 下で日本の左傾化が進むことなど気づかなかったのではなかろうか。
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🔴 【焚書アーカイブス】2021年12月

第1節
「小堀少年が体験した大東亜戦争」 子供ながらに感じた開戦前の “ 興奮 ” と “ 混乱 ”
私( 小堀氏)にとっての直接の戦争の記憶は、昭和 12 年( 1937 年)8 月 9 日、上海で起こった大山海軍中 尉射殺事件に始まる。同年 8 月 15 日、蒋介石による対日抗戦総動員令によって戦争は本格化した。
次の記憶は、12 月 30 日の南京陥落と日本軍による占領だった。当時の庶民の感覚からすれば、「相手国の首都を陥 落させたのだから、これで戦争は終わった」のだという受け止め方だった。しかし、昭和 13 年 1 月、近衛内閣が蒋介 石の国民政府を和平交渉の相手にしないという声明を発したことによって、以後 7 年続く支那事変の泥沼が始まる。 子供の世界にも支那事変に関する情報は充分に提供されていた。その主要な情報源は講談社の絵本雑誌、それに軍歌や 戦時歌謡だった。絵本で得た情報では、こんなことを憶えている。 支那軍の飛行機を撃墜したら乗っていた操縦士がアメリカ人だったという話だ。戦時中の子供たちはこのような形 で、支那軍の背後にはアメリカがついているという事実を知らされていたのだ。一方、少年誌の世界では日支親善の論 調のほうが圧倒的に強かった。占領後の南京では、宣撫班の活躍もあり日本軍将兵と一般市民の関係は極めて良好であ ると伝わっている。 昭和 14 年(1939 年)になるとノモンハン事件が起こる。戦争相手が蒋介石軍だけではないと いうことは、子供のとってもかなりの衝撃だった。昭和 15 年(1940 年)9 月、満蒙国境に出征していた北白川永久 王殿下が軍務中に薨去。たとえ宮家の当主であっても厳しい軍務に携わっていたという認識は子供にも意味深いもの だった。
昭和 16 年(1941 年)になると、米国を首謀とする連合国の日本に対する経済的圧迫が激しさを増す。アメリカに よる事実上の対日戦争の開始である。したがって、12 月の日米開戦に関して、国民は忍辱の果ての結果としてこれを 支持した。日本海軍による 12 月 8 日のハワイ真珠湾攻撃と 12 月 10 日のマレー沖海戦の勝利に日本中が沸いた。し かし、少し経ってみると、子供の直感でも妙だなと気が付く。プリンス・オブ・ウェールズとレパルスというイギリス の戦艦2隻を撃沈したマレー沖の海戦に比べ、ハワイ攻撃の結果、これはそれほどアメリカにとっての痛手ではなかっ たのではないかという疑いだ。 真珠湾攻撃ではアメリカの航空母艦は一隻も沈められていない。このことが半年後の昭和 17 年 6 月 6 日のミッド ウェイ海戦での日本海軍の大敗北の基礎的な条件になった。ハワイ奇襲の戦果には不足があったということは、素人の 目にも明白だった。ハワイ奇襲の大本営発表について、子供の心に生じた怪訝な念について話す。

特殊潜航艇による真珠湾潜入攻撃についてだが、5 隻による潜航艇による死者が 4 人の士官と 5 人の下士官と発表 された。彼らはいわゆる九軍神として顕彰された。ところが、軍神として顕彰される士官がどうも数えてもひとり足り ない。実はこのとき坂巻和夫少尉が岸辺に打ち上げられた潜航艇の中で瀕死の重傷で発見され、捕虜第 1 号となって いたのだ。大本営は都合の悪いことは発表しないという一般的な疑いに繋がった。
昭和 17 年(1942 年)6 月のミッドウェイ海戦での海軍の大敗北、年末にかけてのガダルカナル島での敗戦、ここ で戦局が転換する。以後、昭和 20 年 8 月まで、日本軍は海でも陸でも守勢に立ち、北はアリューシャン列島のアッツ 島から南方は南太平洋の多くの島々で、守備隊の玉砕という形で占領地失陥の連続であった。特に昭和 20 年 3 月の硫 黄島の玉砕は、今も痛切な記憶となっている。
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第2節
「敗戦を悟った日」
東京大空襲の悲劇と鈴木首相に託した日本国民の想い
昭和 19 年(1944 年)秋のフィリピン・レイテ島の戦いの時点で、国民の目にも敗色が明らかだった。11 月には B29 による東京への空襲が始まる。日本列島全体がアメリカの空軍部隊による爆撃可能の範囲に入ったのだと知っ た段階で国民は戦争の勝利への希望を失った。ことに昭和 20 年(1945 年)3 月の東京下町の大空襲の衝撃。これに よって日本国民は、アメリカ軍の戦意は日本人に対するホロコーストをもいとわない残虐過酷なものであることを思 い知った。
昭和 20 年 4 月 7 日。小磯国昭首相が内閣を投げ出すような形で辞職し、替わって鈴木貫太郎( 当時枢密院議長) が首相になったとき、国民の多くは「 戦争は終わる」という密かな安堵の念を憶えた。鈴木首相の登場は戦争終結の ためのものだという判断は庶民ももっており、あとは国の名誉を損なわない形での休戦を期待するばかりだった。昭和 20 年 8 月 15 日の、終戦の在り方は大多数の国民の期待していたとおりのものだったといってよい。 停戦の鍵となったポツダム宣言の条文もしっかり目を通していた。第 10 条にこうある。
「 われらの捕虜を虐待する者を含む一切の戦争犯罪人に対しては厳重なる処罰を加えられるべし」。
第3節
「復讐裁判と国民感情」 国民が驚いた東條英機の逮捕と不可解な将軍 2 名の検挙
戦争犯罪容疑者第 1 号として東条英機大将が指名されたことに国民は非常に驚いた。陸軍大将という地位から考え て、俘虜虐待の嫌疑がかけられるとは到底考えられなかったからだ。あとで気が付いたのは、「 われらの捕虜を虐待す る者を含む...」の「 含む」の文言だった。米軍はこの表現をもって、戦争犯罪の概念を途方もなく拡大して適用していっ た。開戦時に東条内閣だった政治家は一斉に逮捕状が出された。やがて、戦時中に重要な役職についていた政治家、官 僚、あるいは実業界の重要人物まで広がっていく。12 月には皇族の梨本宮守正王、さらには大川周明、徳富蘇峰といっ た思想家にまでそれが及んだ。
昭和 20 年 12 月には、日本の占領に加わっていた米軍第 8 軍が横浜に開設した法廷で、その俘虜虐待のC級戦争犯 罪人の裁判が行われた。敗戦国民の受難と受け止められていた。それとは別に、海外での旧戦場での裁判、特にフィリ ピン・マニラでの山下奉文大将、本間正晴中将、二人の将軍の裁判は、米軍の野蛮極まる復讐心の発露としか思われな かった。両将軍の裁判を見てみると、やがて行われるだろう極東国際軍事裁判が、米国を中心とした連合国の日本に対 する復讐心のはけ口になるだろうことは容易に想像できた。
昭和 21 年(1946 年)5 月 3 日に極東国際軍事裁判(東京裁判)が開廷する。5 月 13 日に清瀬一郎主任弁護人か ら「この法廷には管轄権の観点からして被告を裁く権利はない」という非常に重要な動議が提出される。翌 14 日、ア メリカ人のブレークニー弁護人が同じく、「 この法廷は法律的に誤りである。戦争による殺人は犯罪ではない」という 鋭い指摘がなされた。「 もし戦争における殺人が犯罪というならば、原子爆弾による大量殺人を行った米国の統合参謀 本部、そして国家元首の罪こそが先に裁かれるべきである」。
結局、清瀬弁護人の動議は、裁判長ウェブによって有耶無耶にさ、ブレークニー弁護人の糾弾は、なぜかそのとき同時 通訳が止まり日本語版の法廷記録に残らなかった。ブレークニー発言の全容を国民が知るのは、36 年後の昭和 57 年
(1982 年)の記録映画『東京裁判』で、である。
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第4節
「なぜ南京事件が通説になったのか」 嘘の証言を信じ込ませた “10 ヶ月戦略 ”
当時中学 1 年生だった自分の目にもこの裁判への疑念が強く生じた。そのきっかけは、南京事件に関する証人の出 廷、証言である。マギー牧師、ベイツ南京大教授、彼らが衝撃的な南京大虐殺の証言をする。このときの検察側証人の申 し立てによって、喧伝された南京占領当時の残虐事件というものが、国民に与えた衝撃は大変なものだった。この南京 大虐殺の報道が、日本人の意識に深くしみ込み根を下ろした。弁護人の反駁弁論は許されず、以後、南京大虐殺という 虚構が独り歩き続けていった。当時、日本の言論報道界は厳しい管制をひかれていた。
GHQによる 30 項目からなるプレスコードの第 2 項目に「東京裁判に対する批判的言論は印刷放送を許さない」 とある。当時、私は中学 1 年生だが、これは捏造であると信じて疑わなかった。根拠は、少年時代に、一時帰国中の兵士 たちからの伝聞の記憶にある。原爆投下を正当化するためにも米国は、日本側にナチスのホロコーストに匹敵する重要 犯罪を作り上げなくてはいけない。そこで飛びついたのは、蒋介石政権下で作られた南京大虐殺の虚構だったのだ。 東京裁判こそ理性の破壊、国際正義の蹂躙である。
第5節
「東京裁判で露呈した西洋文明の本質」
“ 文明の裁き ” と公言した彼らの理性は正常なのか?
東京裁判は昭和 23 年 11 月 12 日に判決がいいわたされ、12 月 23 日に 7 人の死刑被告の刑が執行される。当時の 明仁親王殿下、現在の上皇陛下の誕生日を選んで執行された。国民はなんともいえぬ嫌味を憶えた。この 7 人のA類戦 犯の処刑をもって東京裁判は事実上終了する。翌日からA類の容疑者の釈放が始まる。最初の釈放組 19 人の中には岸 信介もいた。
一方、この少し前に支那大陸では国共内戦が始まっており、国民党軍は劣勢に立っていた。翌 24 年 1 月、蒋介石は 米英ソ仏に内戦の調停を打診して拒否される。10 月、中華人民共和国の設立と蒋介石軍の台湾撤退。昭和 25 年 6 月に は朝鮮戦争勃発している。
元旦のマッカーサーが恒例の日本国民向けの年頭メッセージの中で、「 戦争放棄の理想も自衛には道を譲れ」。日本 国憲法とて自衛権を否定したものではないとした。その背景には、支那大陸での国共内戦をみて、東アジアに共産勢力 が覇を伸ばしてくるという予感があったのではないか。その予感通り、6 月には北朝鮮軍が 38 度線を越え、わずか 3 日でソウルは陥落している。
第6節
「マッカーサーも制御できなくなった戦後日本」
いかにして自ら規制する文化を身に付けたのか?
7 月、マッカーサーは警察予備隊の設立を指令する。警察予備隊は保安隊を経て現在の自衛隊になる。9 月 10 月、米 軍は朝鮮半島の仁川、元山に上陸、戦線を北に押し上げて有利な体勢をとる。ところが、12 月 23 日に米第 8 軍司令官 のウォーカー中将が戦線視察の途上、自動車事故にあって急死。2 6年 7 月、38 度線近くの開城で朝鮮戦争休戦会談 が行われる。その一方で 8 月、米英による対日講和条約草案の検討に入る。昭和 26 年 9 月 20 日、サンフランシスコ 講和条約締結( 効力発生は 27 年 4 月 28 日)された。同時に日米安全保障条約も吉田茂首相の単独署名で成立。日 本は主権を回復するが、言論界は 7 年間のWGIPの呪縛からは抜けきっていなかった。
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A類被告全員の無罪を主張したインドのパール判事の意見書は、占領中は公表を禁じられ、『 日本無罪論』の表題で 刊行された翻訳本の奥付の日付は昭和 27 年 4 月 28 日である。 同時に東京裁判史観の是正も行われ始めた。戦争犯罪裁判で有罪を受けた人々は国内法では罪人ではない、刑死した 被告にしても占領下という日米の交戦継続中の判決ないし獄死であるから、戦死・戦病死に準じてあつかわれるもの だという認識が発生する。この法理の解釈に基づき、国会では 28 年 29 年 30 年と連年、戦傷病者戦没者遺族援護法、 恩給法という法改正が審議され、戦争犯罪裁判で法務死を遂げた人々、禁固刑などの釈放者を、戦争犯罪者とは認めな いという法理が成立する。この法改正審議の過程で、活躍したのが当時社会党右派に属していた堤ツルヨ。昭和 28 年、 改正援護法は与野党全会一致で成立した。
第7節
「米国人による GHQ 批判図書1」
米国の学会を困らせた ... 日米開戦の “ 実態 ” を暴いた書籍
真珠湾奇襲は平時の殺人罪に相当するという主張は、その後のアメリカの調査においても無理があることがわかっ てきた。奇襲はハワイの基地にとっては決して寝耳に水の出来事ではなかった。日本航空隊のハワイへの接近は予知さ れ、実際に発見もされていた。 だが、その攻撃開始の予想を現地の司令部に伝えることなく、日本の先制攻撃で戦争が始まるように仕組んだのは、 大 統 領 府 の 陰 謀 だ っ た の で は な い か 、そ う い う 疑 い が 生 じ る 。 こ の 疑 念 を 打 ち 消 す た め に 、開 戦 後 1 0 日( 1 2 月 1 8 日 ) に、ルーズベルトは陸海軍から 2 人づつの委員を任命させ真相の調査に当たらせるが、これは八百長だ。再々調査の結 果が出るのは戦後。結果はパールハーバー事件の責任はアメリカ側にあり、ルーズベルトの陰謀説も浮上してきた。こ の命題を学術的に証明したのは、アメリカの歴史学者でチャールズ・ビアード。1948年、『 大統領ルーズベルトと 1941年戦争の勃発』という著書を公刊する。副題は「 外見と実態」。ルーズベルトの狡猾な挑発に、日本がやむに やまれず立った戦争だったというのが実相である。
第8節
「米国人による GHQ 批判図書2」
マッカーサーの怒りで 41 年間「発禁」状態になった重要書物
ヘレン・ミアーズの『 アメリカの鏡・日本』原書の出版はリアードと同じ1948年である。同書は、アメリカの 日本占領政策の基本方針に関し、大戦中の誤った日本認識が少しも是正されていないと痛烈に批判した。「 日本が安政 の開国以来、先進努力してきた近代化という呼び名の西洋文明学習受容の過程で、アメリカ人は大きな支援を与えた。 その重要なポイントのひとつ、国際関係の調整や交渉は合法的に行えという原則で、日本は支那と違いこの原則を忠実 に守って文明化を進めてきた。その結果、第一次世界大戦が終了した段階で、日本は世界の5大列強のひとつに数えら れるまでに近代国家としての成長を遂げた。 日本がそこまで成長と繁栄を遂げるにいたったのは、アメリカの教えた文明の原則を忠実に守ったからである。そこ にはアメリカ人が理想としてきた文明国の姿が現実に現れている。
つまり、現在の日本の姿はアメリカ人が鏡に映して見た己の姿そのものである。それなのに、アメリカはいつからか、 自分の写し絵である日本を憎み、敵視し始めた。日本は現在も開国維新以来の原則を忠実に守って、国家の運営に努め ているのに、なぜアメリカ人はその日本を敵とするようになったのか。その内的原因はアメリカにあるのではないか。 それを探り明らかにしていくことはアメリカが将来、日本のあとに続くアジアの国々とどう接すればよいか重要な指 針を与えるであろう」(『 アメリカの鏡・日本』)
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第9節
「歴史を修正した米国・しなかった日本」 マッカーサーが認めた 100 年戦争 “2 つの誤り ”
マッカーサーはミアーズ女史の主張に激怒し、著書の日本翻訳を許さなかったが、昭和 26 年 5 月にマッカーサーは、 自分を含むアメリカ人の日本観の誤りをミアーズ女史の所見にそって訂正するように告白せざるを得なくなる。彼が 論を変えたのは、朝鮮戦争による共産勢力の台頭を痛感したからであろう。その朝鮮戦争の最中、彼はトルーマンと衝 突、解任されてしまう。解任後、合衆国上院の軍事外交合同委員会はマッカーサーを喚問、公聴会を開いた。 昭和 26 年 5 月 3 日、マッカーサーは、「われわれ(アメリカ人)が過去100年間に太平洋で犯した最大の政治 的誤りは共産主義者たちが支那において強大な勢力に成長するのを黙認してしまった点にあります」「日本がアメリ カに起こした戦争は自衛戦争だった」という有名な答弁を残している。 日本自衛戦争論は、実は東京裁判での弁護側の反証段階の総論部分の冒頭陳述で、ウィリアム・ローガンという弁 護人が構築した論述に負っている。
第 10 節
「GHQ に協力した裏切り者の正体」
戦後史の謎:なぜ 7,000 冊以上の書物が没収されたのか?
ミアーズ女史の『 アメリカの鏡・日本』を日本人の目から隠してしまったのは、日本占領政策の最高責任者である マッカーサーのきわめて大きな罪である。他に彼は焚書も行っている。出版禁止という政令の形をとったのではなく、 すでに市場に出ている日本近代の思想書から GHQ の意に添わぬ本を没収、廃棄処分にしてしまう、これはナチスなみ の思想弾圧政策。しかも秘密裡に行われており日本人の知識人は総体としては気がつかずにいた。私がその暴挙の事実 を知ったのは、主権回復から 50 年近く経った平成 12 年である。
GHQ の依頼によって、焚書のための国語文献精査(正邪判定)を行った中心人物は日本の刑法理論の大家である 法学者の牧野栄一であることがわかった。その下で廃棄没収図書の選定の実務をとったのが、社会学者の尾高邦雄、倫 理学者の金子辰雄、といった当時の東大文学部の助教授だった人物たちだ。GHQ から東大へ思想上の戦争責任者の調 査を依頼するという申し入れがあったことへの対応である。昭和 22 年春のことで、ときの東大総長は南原繁。軍国主 義的、超国家主義的とされる書物 7000 点を没収する GHQ の野蛮な発想に帝国大学は抵抗するどころか積極的に協 力したのだ。
GHQ の WGIP の遂行の裏にはこのような日本人知識人の裏切り行為があったということは強く記憶にとどめてお かなければならない。
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🔴 R. U. Japan :2022年1月号
岸田政権の正体 〜自民党派閥を辿ると見える戦後政治の呪縛

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PART 1 総裁選の岸田文雄はどこへ行った?
2 自民党と派閥 3 「戦後」をつくった吉田ドクトリン 4 与野党ともに「反日」が止まらないカラクリ
PART PART PART

PART 1 総裁選の岸田文雄はどこへ行った?
○ 岸田総理は総裁選では大胆な財政出動を行うと言っていた。経済成長し、きちんと分配も行うとも言っていたし、 新しい資本主義で、新自由主義からの脱却なども掲げていた。しかし、総理就任後、総裁選時に言っていたことが どんどん薄れていってしまっている。総裁選でやると言っていたことの輪郭がぼやけてしまっている。10万円給付 は「半分をクーポンで」という話だったが、批判を受けて「現金で」という話になってきている。クーポンを配る という話は財務省の意向だろう。そもそも、コロナ対策で国民を救うということであれば、消費税減税が最も有効 なはず。手続きもシンプル。
○ 公明党との関係で言うと、選挙時、彼らが最も訴えていたのが「18歳以下への現金給付(未来応援給付)」だった。 ホームページで、自分たちの功績を誇らしげに語っている。
○ 自公連立が成立したのは、小渕恵三政権の時から。
○ 公明党はかつて「地域振興券」というものを発行させたことがある。およそ6200億円の国費を投じた。自公連立の
立役者とも言える自民党の野中広務氏は「天下の愚策かもしれないが、このお金は、公明党への国会対策費だと思
ってほしい」と述べている。もともとは創価学会婦人部の要望だったが、その人たちだけに利益を得させるわけに
はいかないので、国民に配る形になった。
○ 岸田氏が政調会長だった安倍政権で、岸田氏が提示し、一度は閣議決定された「所得減少世帯に30万円給付する」 という案が公明党に潰され、「一律10万円給付」に変えられた。公明党は、連立離脱をチラつかせながら、自分た ちの要求を通させる。
○ 岸田総理は「いまやるべき経済対策はこれ」と強く意識して経済対策を行っているようには見えない。公明党の影 響が大きく作用しているようだ。
-1-
○ 先の総選挙で自民党は15議席減らしたが、公明党の選挙協力がなかったら、30近い選挙区で敗北していたのではな いかと言われている。しかし、公明党との連携を嫌って、自民党支持をやめたという、保守系無党派層になってし まった有権者も少なからずいる。自民党はこうした分析を真剣にやるべき。
○ 自民党は、保守系無党派層をもう一度、取り戻すことを真剣に考えないと、今後も公明党の言いなりを続けること になるだろう。自民党の主体性が失われていく。
○ 経済を回していくことを考えれば、消費税減税が最も効果的。手続き的にも簡素。しかも、すべての国民にあまね く好影響を与える。
○ 「経済の方向はこちらに舵を切る」というメッセージになっていないから、消費が増えない。岸田総理は総裁選で は、大胆に経済の舵を切ると言っていたはず。
○ 平成9(1997)年の橋本龍太郎政権による消費税増税から日本はデフレに陥り、国内に見切りを付けて海外に生産 拠点を移す企業が増え、産業は空洞化していった。国内の実質賃金も減っていった。アベノミクスはこのデフレか らの脱却を目指したものだったはず。しかし、デフレ脱却は実現しなかった。
○ 日銀による異次元の量的緩和で株価は上昇した。しかし、その恩恵を得られるのは、株を持っている富裕層だけ。 富裕層と勤労者層との格差は広がる一方。岸田総理は、こうした格差拡大を改めると宣言したはず。しかし、出て きた政策は「デジタル田園都市国家構想」「新たな全世代型社会保障」など。これら看板政策の中身についての議 論はこれから始まる。
○ 「新しい資本主義実現会議」の下に設けられた複数の会議には、首を傾げざるを得ない人たちがメンバーになって いる。そもそも、こうした諮問会議で方向性を決めて、国会ではその枠組みでしか議論されないという、これまで の手法そのまま。
○ 岸田政権の外交安全保障も、総裁選で訴えていた話よりも大きく後退している。
○ 令和3(2021)年末に組まれた補正予算も、大型の財政支出と言いながら、前年度の未執行分が含まれているなど、
全然、大型ではなかった。
○ 通常国会に引き続き、年末の臨時国会でも、中国の人権侵害への対中非難決議の採択が見送られた。公明党への配
慮とされる。茂木敏充幹事長は「内容はいいが、タイミングの問題だ」と述べた。岸田総理や林芳正外相は、これ
に対して、はっきりしないコメントしか出していない。
○ 北京五輪への外交的ボイコットもはっきりしない。閣僚は派遣しないということにはなったが、外交的ボイコット
とは言っていない。ただ、国際的にも足並みはバラバラ。
○ 中国側は、北京五輪に日本の支持を求めている。昨年の東京五輪への協力のお返しをせよという。ただ、中国に平
和の祭典を主催する資格があるのだろうか。
○ 岸田総理や林外相からは、中国の人権状況に対する憤りや怒りが感じられない。公明党は「人権侵害の事実確認が
できない」などと言うが、一体、何を見ているのか。そんな悠長なことしか言えない政治家ばかりとは情けない。
○ 中国は周辺諸国への強権的な態度を隠すことなく、圧力をかけている。国際協調をしていくとはどう見ても思えな
い。日本が中国にきちんとしたメッセージを発せられないのは問題。
○ 林外相、茂木幹事長という人事は、中国への大きなメッセージになっている。「毅然とした外交」を行う布陣には
なっていない。岸田総理は、国民を裏切ったと言っていい。
PART 2 自民党と派閥
○ 総裁選に高市早苗氏が出馬したことで、コアな保守層が高市氏支持に回った。決選投票では、岸田総理は高市路線 に近づいていって支援を得て勝利したが、総理就任後は、高市・安倍路線の政策を実行するつもりはないように見 える。
-2-

○ 岸田総理は、久方ぶりの宏池会(岸田派)出身の総理大臣。これまでは多くが清和会(安倍派)から出ていた。
○ 宏池会(岸田派)の基本政策とは、外交では摩擦を起こさず、友好親善に務める路線。中国に対しては、日中友好
を進めるというもの。
○ 岸田総理は総裁選挙に勝つために清和会の支持がほしかったが、総理就任後は清和会の考える通りの政治はやらな
いと言っているような言動が目立つ。それは党人事、閣僚人事にも出ている。
○ 現在の自民党の派閥やグループとしては、「岸田派(宏池会)」「安倍派(清和会)」「麻生派(志公会)」「二階派(志
帥会)」「茂木派(平成研究会・旧竹下派)」「石破グループ」「菅グループ」、「森山派(旧石原派)」などがある。
○ 岸田氏も河野氏も、元々宏池会。高市氏は現在は無派閥だが、清和会に所属していた時期もあった。
○ 宏池会は、池田勇人氏が立ち上げた。吉田茂氏にかわいがられ「吉田学校」と呼ばれた人たちの中で、池田氏が佐
藤栄作氏と袂を分かつ形で旗揚げした。当初は官僚出身者が多かった。岸田総理で総理大臣は5人目。「吉田学校」
にいた人たちが「保守本流」と言われる。
○ 加藤紘一氏が率いていた時、宏池会が分裂する。森喜朗政権時、支持率が低迷し、加藤氏が野党の出した不信任案
に賛成の構えを見せた(加藤の乱)。それに反対した堀内光雄氏が宏池会の中に堀内派を作った。加藤氏の動きに 同調した人たちもいた。それが小里貞利氏の小里派。堀内派を引き継いだのが古賀誠氏の古賀派、小里派を引き継 いだのが谷垣禎一氏の谷垣派。その後、一度、合流するが、谷垣氏の総裁選出馬に関して古賀氏が支持せず、谷垣 氏らは離脱。古賀氏が会長を辞任し、岸田氏が引き継いだ。
○ 政治家は、権力欲の中でやりたい政策を実現していく人たち。権力闘争がまずあって、それに勝ち抜いた人たちが 政策を実現していく。
○ 加藤の乱は、平成12(2000)年のこと。加藤紘一氏が、野党の内閣不信任案に同調する動きを見せた。加藤氏は、 それ以前から森政権打倒を公言していた。元外務省の佐藤優氏によると、外国勢力に日本の内情を話し、自身の総 裁就任への協力を求めるという、やってはいけないことをしたという。
○ 当時、「YKK」と呼ばれた若手政治家たちがいた。山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎。山崎氏は加藤氏に同調、小泉 氏は森派(清和会)なので森総理擁護側で「加藤の乱」への同調派の切り崩しを行なった。
○ 加藤の乱は失敗に終わる。この時、菅義偉氏は加藤派の一員だった。最後に加藤氏が腰砕けになってしまったこと で、菅氏は加藤派を出る。岸田氏も加藤派の一員だった。血判状まで作って出陣式までやった。「ドライマティー ニの会」と呼ばれる。しかし、加藤氏が挫けてしまったので、岸田氏も加藤氏と袂を分かつことになる。
○ 清和会と宏池会とは、そもそもそりが合わない。自主独立は棚上げして経済重視だったのが吉田茂氏。その考え方 を受け継いでいるのが宏池会。その考え方に対して、それではいけないと言ったのが岸信介氏。その考えを受け継 いでいるのが清和会。
○ 岸田氏は、「加藤の乱」で不信任案に反対した人たちと行動を共にしていく。マティーニの会の一員だった石原伸 晃氏は、山崎拓氏の山崎派に移っていく。これを継いで「石原派(現・森山派)」になる。
○ 岸田氏は、加藤の乱を経て、勝負を懸けたからには絶対に負けてはいけないという「慎重さ」を学んだ。ただ、「慎 重さ」とは「決断力のなさ」にもつながる。
○ 今日、友であっても明日は敵になったり、その逆になったりするのが政治の世界。
○ 河野太郎氏も、麻生太郎氏も、元々は宏池会。政治家を見るとき、人間関係がどのようにつながっているかを見る
と、根底にあるものが見えてくる。
○ 安倍氏は森派だったが、森政権を潰そうとしていた加藤派にいた岸田氏を重用した。岸田氏は、今は明らかに安倍
勢力を削ぐような動きをしている。
○ 昭和の「三角大福中」などと呼ばれた派閥闘争の時代には、有意義な論争など、お互いのエネルギーがダイナミッ
クにぶつかり合うものがあった。同時に政治理念や政策の違いだけでなく、人間的な好き嫌いや来歴の違いなども、
激しいぶつかり合いの原因になった。
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○ 東京帝大(東京大)卒の総理がほとんどだった時代に、田中角栄氏は高等小学校卒という学歴で総理大臣になった。 派閥の後ろには学閥もあったが、田中総理は学閥エリートたちをうまくまとめていった。
PART 3 「戦後」をつくった吉田ドクトリン
○ 吉田茂氏は、軽武装で経済復興優先という路線だった。日本の独立を実現させた総理大臣ということになっている が、彼の目指した国家像の部分で彼の本音がどこにあったかはよくわからない。
○ 吉田茂時代の日米安保は片務的。それをサンフランシスコ平和条約とセットで結んだ。
○ 岸信介氏が戦犯から釈放されて、政界に戻ってくる。岸氏は、吉田路線ではダメだと考えた。政治理念が大きく違
った。吉田路線を継ぐのが宏池会(現岸田派)で、岸路線を継ぐのが清和会(現安倍派)。吉田茂の孫が麻生太郎氏、
岸信介の孫が安倍晋三氏。
○ 清和会は、岸氏の系譜を受け継ぐ。吉田路線に対して、自主憲法制定、自主防衛を掲げる。それを福田赳夫氏が引
き継ぐ。その次が安倍晋太郎氏(岸信介の娘婿)。三塚博氏、森喜朗氏、小泉純一郎氏、町村信孝氏、細田博之氏、
安倍晋三氏と継いでいった。
○ 派閥は合流したり、離れたりが多いので、一本では示しづらい。
○ 田中角栄氏の田中派は今の茂木派。田中氏は金権批判、ロッキード事件で失脚したが、復帰を画策していたし、キ
ングメーカーとして「闇将軍」などと言われたので、派閥も竹下登氏になかなか譲らなかった。竹下氏は焦れて、
田中派内に自分の派閥(経世会)を作った。田中派内の不満を吸収する形になった。
○ 小沢一郎氏は田中派。
○ 田中派(旧竹下派)は今、茂木氏が継いでいる。岸田総理も配慮が必要だったようだ。
○ 清和会(現安倍派)と戦った歴史などもあり、宏池会(現岸田派)と平成研究会(現茂木派)は関係が近い。
○ 歴史的な流れを見ると、なぜこの人たちが近い関係にあるのかなどがわかる。しかし、一寸先は闇。
○ 日本の大きな流れで言うと、軽武装、経済中心の吉田路線があり、自主憲法制定、強硬外交重視の岸路線があり、
経済的な富の分配を調整していく田中路線がある。ただ、平成になると、この色が薄くなっていった。
○ 根本的には、日本は吉田路線から脱しているとは言えない。昭和の経済はものづくり中心だったが、ものづくりで
勝てないアメリカがゲームチェンジして、情報と金融で儲けるため、ボーダレス化させていく。
○ 岸信介氏は60年安保で失脚する。弟の佐藤栄作氏は、兄の岸信介路線よりも吉田路線に近い政策だった。
PART 4 与野党ともに「反日」が止まらないカラクリ
○ 小泉純一郎氏は「自民党をぶっ壊す」と言って総裁選を戦った。彼は保守的な考え方の持ち主なのか、保守層の支 持がほしいだけのポーズなのか。もし、本当に保守的な考えを持っているなら、日本の経済を守る政策を取るはず だが、そういう政策とは真逆だった。
○ 小泉氏の「自民党をぶっ壊す」とは「田中派をぶっ壊す」「田中派の利権をぶっ壊す」と捉えると理解できる。郵 政民営化もそう。郵政利権は田中派が持っていた。
○ 竹中平蔵氏を政治の世界に引き上げたのは、堺屋太一氏。その後、堺屋氏は竹中氏の考え方が違うと感じたが、時 代はもう「グローバリズム」一辺倒になっていた。
○ 岸路線は、アメリカにも頼りつつ、最大限、自主独立を目指すというもの。ただ、小泉氏がそうした岸氏の考え方 を意識していたとは思えない。
○ 清和会から総理大臣が出てこなかった時期、田中派から多くの総理大臣が出た。彼らは、国内の利害分配中心。国
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民もその価値観に慣れていった。
○ 戦前からの時間の流れを知っている世代と、戦後世代とでは、国家の独立といったことへの考え方、価値観が異な
る。さらに、経済的に繁栄していけば、経済的繁栄を追求していけばいいと考えてしまうのもわかる。日本国民全
体として、「国家の独立」という意識が薄れていってしまった。
○ 第一次安倍政権で、安倍氏は小泉氏の「構造改革」は間違いだと認識していた。だから、「骨太方針」から「改革」
の文字を消した。すると、各大手メディアは朝日から産経まで「改革の旗を下ろすのか」と批判した。
○ 民社党という野党は立派だったと思う。安全保障などは自民党よりも正しい発信をしていた。しかし、最終的には
旧民主党(新進党)に吸収されてしまった。国民が必ずしも正しいジャッジをするとは限らない。
○ 「健全な野党」という時の「健全」とは、国家観、歴史観がしっかりしているということ。
○ 民主党政権の3年3 ヶ月があまりにも酷すぎた。尖閣沖での海上保安庁の巡視艇への中国船の体当たり事件が、象
徴的だった。
○ 結局は国民の覚醒にかかっている。総裁選時に私たちが見た岸田文雄氏には、政策の輪郭が見えた。しかし、今の
彼は、ぼやけてしまった。財務省の縛りを断ち切る気はないようだ。外交でもやるべきことができていない。
○ 一票の行使は「誰がマシか」で選ぶしかない。岸田氏になったことは、河野太郎氏や野田聖子氏がなるよりはマシ
だったと考えられる。しかし、高市氏がなっていたら、もっといい日本になっていた可能性が高い。
○ 落胆しても絶望せずに、都度の選挙で正しい選択をしていくことが大事。
○ 私たち一人一人の自覚に尽きる。小さな力だが、それを少しずつ大きくしていこう。無関心が最もよくない。
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🔴 R. U. Japan:2021年12月
リベラルの言論弾圧 〜混乱した世界を日本がリードできる理由

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PART 1 アメリカの最新情報を分析
2 加速するポリティカル・コレクトネス 3 外国人に参政権がないのは差別なのか? 4 日本こそ世界で一番多様性のある国
PART PART PART

PART 1 アメリカの最新情報を分析
○ まずはアメリカについて。一般的には、トランプ大統領就任でアメリカ国民の分断が進んだなどと言われ、バイデ ン大統領がそれを正すということで、当選当初はバイデン大統領の人気は高かった。
○ 「バイデン対トランプ」という構図は、「グローバリズム対ローカリズム」というものだった。アメリカ国民はバ イデン氏を選んだが、その期待はこの1年でかなり萎んでしまった。
○ 2022年には、中間選挙が行われる。その前哨戦とも言える州知事選が行われたが、バージニア州の知事選で民主党 が敗れたのは、民主党にとっては大きな痛手となった。この敗因を見ると、アメリカでバイデン政権がどう見られ ているが見えてくる。メディアは「トランプ批判が裏目に出た」と見ている。
○ バイデン政権は、ポリティカル・コレクトネス的政策を強めている。バージニア州で勝利した共和党のヤンキン氏 は、この部分が行き過ぎているのではないかということを有権者に問う戦略を取った。民主党支持者の中にも、「民 主党に期待したことはそんなことではなかった」と感じていた人も少なくなかった。
○ 犯罪の増加と警察権の強化なども選挙の争点となった州もあった。警察権強化を指示する候補者が勝つ傾向が強か った。警察官による黒人殺害などが契機だが、それを社会の規範とすることまでは有権者に拒否された。
○ 中間選挙はだいたい政権政党に厳しい結果になるのだが、今回もバイデン政権にはかなり厳しいものになるだろう と言われている。
○ バイデン政権は、大規模財政支出を決めたが、それでも支持につながらないのは、多くのアメリカ国民が「ポリコ レ疲れ」を感じているからではないだろうか。
○ あれだけ熱狂的に報じられたハリス副大統領の存在感がほとんど感じられない。
○ 急進左派の人たちを満足させる政策を実現させるか、穏健派を満足させる政策を実現させるかで、バイデン大統領
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も「又裂き状態」になっているようだ。
○ アフガニスタンからの撤退も、世論に影響を与えているだろう。
○ 日本にとってアメリカは最善の同盟国であり、中国との関係を考えれば、バイデン政権と岸田政権の連携について、
国民は注視していかなければならない。
○ トランプ前大統領には多くの疑惑があった。その後、どうなったのか。「ロシア疑惑」については、ヒラリー・ク
リントン陣営の弁護士がFBIへの偽証で起訴された。マスコミにも偽の情報を持ち込んでいた。その偽の情報を元に、
マスコミはトランプ氏の疑惑を報じた。「スティール文書」という根本の情報源自体が疑惑まみれだった。
○ 報道の自由がある国の報道情報は玉石混淆であることを、私たちは認識しておかなければならない。
PART 2 加速するポリティカル・コレクトネス
○ 私たちの父祖の行いを評する際、「行き過ぎだ」と感じられる行動が世界的に活発になっている。例えば、イギリ スではチャーチルの像を引き倒そうなどという動きまで出ている。父祖の行動を断罪するという行為に問題はない のかと考えてみる必要があるのではないか。現在の価値観こそが最も正しいのだと考えることは、非常に危険なの ではないか。
○ COP26でグレタさんらは気候変動に対するデモを行った。気候変動への意識を高めることは大事。しかし、気候変 動の原因に対するさまざまな異論がある中、その異論を封じることが正しいことなのか。
○ グレタさんは、アメリカ大統領選挙でバイデン大統領支持を表明している。Twitterで「バイデン候補に投票を」と まで呟いている。
○ 世界でCO2を最も多く排出している国は中国。しかも圧倒的に多い。世界全体のCO2排出量を減らしていく上では、 中国に大きな責任があることは間違いない。グレタさんは、トランプ前大統領に対して、厳しい批判を続けたが、 中国に対してはどうか。実際は、グレタさんは中国をまったく批判していないわけではない。しかし、トランプ前 大統領に投げつけたような、厳しい表現では批判していない。ただし、それでも中国は許せなかったようで、メデ ィアがグレタさんに批判的な報道をしている。
○ グレタさんが公正な活動家であるならば、トランプ前大統領に投げつけたような辛辣な物言いを、習近平氏に対し ても発していいはずである。ウイグル問題などについても、特別目立つ発言もしていない。
○ そもそもグレタさんらが、最初に国連(ユニセフ)でスピーチできたのは、アースジャスティスなど2つの法律事 務所がユニセフに働きかけたから。2つの法律事務所は、世界各国で環境活動家の訴訟を代行している。
○ アースジャスティスという法律事務所は、中国に都合がよく、アメリカに都合の悪い活動をしているとの疑念があ る。沖縄の米軍辺野古移設反対運動にも関わっているらしい。環境保護を掲げていながら、ある国(中国)の利益 のために動いている疑惑があるということ。
○ 太陽光パネル生産のための多結晶シリコン生産の多くが、中国の新疆ウイグル自治区で行われている。安価な電力、 安価な労働力、低い環境基準があるから。多結晶シリコンの生産には多くの電力を使用するため、中国政府は石炭 火力発電所を相次いで建設している。太陽光パネルを作るために石炭火力発電をするという大いなる矛盾が存在す る。
○ フランスは、CO2削減の動きを睨んで、原発回帰へとシフトしている。
○ 日本は、気候変動に関して、菅義偉前総理は「2050年にCO2排出、実質ゼロ」を明言してしまった。日本は高い技
術力を世界にも発信し、世界規模でのCO2削減に貢献できるはず。小泉進次郎前環境相は石炭火力について否定し たが、日本の石炭火力は非常に燃焼効率が高い。CO2排出量も少ないので、他国に輸出すれば、CO2排出量も減ら せる。しかし、そうした動きにはなっていない。
○ 日本は1970年代に公害問題が大きな社会問題となり、それを克服するために、さまざまな技術革新を進めてきた。
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グローバリズムを考えるとき、日本は世界標準に自分たちを合わせることばかりに気を使ってきたが、日本のいい
部分を世界に知らせていくことも大事なのではないか。
○ コロラド州の菓子職人、フィリップス氏が、ゲイのウエディングケーキ作成を宗教上の理由から拒否した。これが
「差別だ」と大きな批判を受け、州の公民権委員会から厳しい指導を受けた。フィリップス氏はウエディングケー キ作成から撤退したが、「宗教上の理由で拒否したことに対して、公民権委員会がひどい弾圧したことは憲法違反」 として提訴し、連邦最高裁で勝訴した。しかし、裁判には勝訴したものの、トランスジェンダーでLGBT活動家の 弁護士から別の訴訟を起こされた。活動家たちは制度や社会の仕組みではなく、人の心に踏み込んで「心を改めろ」 と迫ってくる。「私の宗教観に則ると、あなたの注文は受けられない」と主張する自由はないというのが、左翼リ ベラル・LGBT活動家の主張。そこに多様性はあるのか?「あなたの心のありよう自体が、私に耐え難い圧迫を与 えている」とでも言っているかのよう。人の心の自由を奪っていることに気づくべき。
PART 3 外国人に参政権がないのは差別なのか?
○ 東京都武蔵野市で、外国人参政権を認める条例案が出されることになった。
○ すでに外国人に住民投票権を認めている自治体もあるが、その多くはいくつかの条件を設けている。
○ 住民投票に関しては、地域住民に関わる問題については、認められている例もある。しかし、国政に関わること、
安全保障や外交に関する問題について、外国人に投票権を認めてもいいのか。
○ 武蔵野市の松下玲子市長は、「代表者を選ぶ選挙と、投票結果に法的拘束力がなく、意見を表明するための住民投
票は、位置付けが異なる」と述べているが、条例案には「住民投票の結果を、市と議会は尊重する義務を負う」と
されている。
○ その国の政治に参加するということは、その国と運命を共にするということ。その覚悟があるのであれば、なぜ外
国人のままでいて、帰化しないのか。
○ 外国人参政権について、民主党政権の菅直人元首相は、鳩山前政権が閣議決定したものをひっくり返し、外国人参
政権付与に動こうとした。
○ 外国人参政権を主張する人は「日本人は外国人に対してずっと酷いことをしてきた」という、誤った贖罪意識・人
権意識に基づいていると言わざるを得ない。
○ 欧米の人たちが勘違いしているのは、例えば「イタリア系アメリカ人」という「アメリカ人」を見るような目で「在
日外国人」を見ている。帰化した人たちに対して参政権を与えないということではない。帰化していない外国人に
参政権を与えるのはどうなのかということ。
○ 戦時中、多くの日系アメリカ人たちがアメリカ軍人として「日本人として恥ずかしくないように」「アメリカのた
めに」命を賭して戦った。感謝を述べるアメリカ人もいたが、「ジャップか」と差別をした人も多かった。白人に
よる人種差別は今も続いている。
○ その国の舵取りに参加するからには、二世部隊と同じような覚悟があって然るべき。
○ 立憲民主党の蓮舫議員は以前「日本人になっているのは都合がいいから。日本のパスポートが便利だから。いずれ
台湾国籍に戻すだろう」と述べていた。今は考え方が変わっているかもしれないが、以前はこうした考え方だった
のも事実。
○ 参政権に区別を設けることは差別ではない。国民としての義務と権利は対のものである。この国と運命を共にする
覚悟を持っていれば、帰化することを選ぶだろう。帰化を選んだ人に対しては、母国がどこであれ、日本国民とし
て差別をしてはいけない。
○ 「多様性」「人権」「人道」の尊重といったことを善意のみで主張してくる人ばかりではないという警戒心を持つ必
要がある。
-3-

PART 4 日本こそ世界で一番多様性のある国
○ 日本は多様性を抱えつつも「日本人とはこうだ」という姿を作ってきた。それを仏教伝来とその受容から考えてみ たい。
○ 歴史的に見て、日本の文化の特徴には、なんでも包摂してしまう奥行きがある。
○ 日本には歴史上、大きな宗教戦争はない。「島原の乱」は、キリスト教勢力の侵略に対して抗ったものであり、宗
教的な戦いとは言えない。少なくとも、西洋の一神教の国々が繰り広げた、凄惨な宗教戦争はなかった。
○ 日本人は、日本に向いていると感じたものは受け入れ、向いていないと感じたものは受け入れないということをし
てきた。日本に合う形で受け入れるというケースもあった。
○ 仏教伝来時、日本にはすでに神道があったが、仏教を積極的に受け入れた。
○ 仏教伝来時、用明天皇の御世、親仏教派・蘇我氏と反仏教派・物部氏の対立があった。受け入れた後は、神道も仏
教も両方取り入れる神仏習合となった。
○ 用明天皇の子・聖徳太子は積極的に仏教を受け入れ、神道とも共存する「和を持って尊しとなす」という考え方を
広めた。聖徳太子は原理主義的なものを推し進めようとしたわけではなかった。複数の価値が並び立つことを認め
ていた。大陸の文化を取り入れて、日本の国力を高めていこうともしていた。
○ 聖武天皇の大仏建立時、すでに本地垂迹説的な考え方があった。本地垂迹説は便宜主義とも言えるが、一神教的な
原理主義ではない、日本的な多様性、寛容性がよくわかる。
○ 明治維新は大業だったが、廃仏毀釈という政策はちょっと残念だった。
○ 歴史的にも天皇は、即位中はすべて神道行事を行うが、上皇になったら仏教に出家して法皇になることができた。
多様性を認め、なんでも包摂していたことがわかる。
○ 日本でいさかい、争いがなかったということではない。いさかいがあったとしても、その後はひとつになって和合
していこうということをやってきたのが日本。それなのに、前提の違う西洋の価値観に、なぜ日本が合わせていか
なければならないのか。
○ 日本では同性愛を刑罰の対象にした時代はほぼなかった。外国では、つい最近まで、同性愛者は罰せられる対象だ
った。そういう歴史的に異なる経緯がある。
○ 欧米のLGBT運動は「同性愛者に対してあまりにも酷いじゃないか」というところから出てきている。日本はむしろ、
同性愛に対してほぼ抵抗感がない時代が長かった。
○ 日本は「多様性を認める」などといちいち言うまでもなく、多様なまま存在できたし、寛容でもあった。
○ 今日の価値観が最上のものだと考えるのは、とんでもない傲慢。謙虚に先祖の声を聞くべき。そうしないと、社会
は崩壊する。
○ 世界で最も長い王朝を持つ日本が、欧米から見て異質なのは当然。なぜ、その日本が異質な欧米の価値観に合わせ
なければならないのか。
○ 欧米は、日本の韓国併合やアジア支配を「お前たちも俺たちと同じにように植民地で酷いことをしたんだろう」と
捉えている。そう糾弾され、日本人は贖罪意識を持つようになった。そうではないことを伝えなければならない。
○ 「多様性」を言う人は、本当の意味での「多様性」を認める気はさらさらない。一つの価値観をすべての人に押し
付けようとしている。
○ 岸田政権は、移民政策を推し進めようとしている。「人手不足だから移民が必要」という論理は間違っている。高
度経済成長期、今以上の人手不足だった。そして、移民を入れなかった。だから、高度成長できた。「人手不足」
と言うが、働ける日本人はたくさんいる。
○ 終身雇用は負の面ばかりが強調されたが、果たしてよくないことなのか。「もっと上を目指せ」という考え方が正
しいのか。定年まで一つの会社で働いて、中間層としてほどほどの幸せを享受しながら生きていくことは悪いこと
なのか。
-4-

○ 日本を守るために日本らしさを削らねばならないという苦悩・葛藤を感じているうちはまだ大丈夫。まずいのは、 この葛藤を感じなくなってしまうこと。新しい日本を作っていくためにこそ、古きものを大切にしていかなければ ならない。この感覚を皆さんと共有したい。

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