ひとりぐらし

  先月から一人暮らしを始めた。
"家族"というルールすら息苦しく、地元の窮屈さからも逃げ出したかった社会生活不適合者の私にとって、正直大正解な選択だった。
  もちろん、不便さや不意な寂しさもある。生活するにあたり何が足りないだとかを買い足しに行ったり、家に帰って玄関を開けても食事の香りが漂っては来なかったり。"当たり前"を自分で作っていくことの快適さや辛さを日々味わって過ごしている今日この頃だ。
  新しい発見もあった。きっかけも何もないが、私はどうやら洗濯と床掃除が好きらしい。実家にいるうちは綺麗、整然とは縁遠い人間だったのに。謎の成長(?)である。部屋に髪の毛が落ちているのはすごく不愉快だし、洗濯が終わって干す前のそこはかとなく爽やかな感じは何度でも気持ちが良いものだ。しかし食器洗いはすこぶる嫌いだ。大して出ない洗い物を何日か放置してしまう。今後環境が整い自炊をするようになったら、台所だけなんでそんな汚いん???  とツッコまれるような気がする…。
  こんな感じで結構のんびり一人暮らしをしているが、実はまだ足りないものがいくらかある。
まずは炊飯器だ。買う気すらないので、自炊する気概のなさが伺える。次にパソコン。これはもうじき機器が揃って運用できると思う。あとはトイレブラシとブルーレットおくだけの本体。間違えて詰め替え用だけ二つ買ってきてしまい、本当の意味でブルーレットおくだけになってしまっている。最後に冬服。これはまあ…近々実家から送ってもらう手筈になっているし問題ないだろう。そろそろパーカーだけでは寒いような日も出てくるし、早めに欲しいところだ。
  近況、こんなものだろうか。社不に一人暮らしは天国なのかも知れないとぼんやり浮かれつつ、なんとか生活を漕ぎ出した。このままゆるゆると暮らし、地元に戻ることがないよう生活水準を上げていきたい。


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