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〈アルシア〉ソティラス 柴 メメ

名前:柴 メメ(ふし めめ)

性別:女

年齢:18

誕生日:4/7

身長:182

タロット:XV.悪魔

趣味:そこら辺の女子の耳を勝手に食む(趣味というより柴の癖。話している相手などのみ、通り魔的に食んだりはしない)

特技:嘘(変な噂を流すのは柴の十八番),授業を抜け出す

好きなもの、こと:メメ以外誰も居ない場所,

苦手なもの、こと:メメ以外の大抵の生き物,

学年:高等部三年

寮室の部屋番号:202

得意科目:特にない

苦手科目:特にない

柴は総じて出来が悪い。が、サボった授業の内容などでも教科書を軽く読めば基本は解る、なんてところからメメの地頭の良さも垣間見える。その癖テスト等は記号問題だけ適当に書き込んで即入眠。あげく終了のチャイムと同時に柴は教室から居なくなっている。

容姿

髪:本来のくすんだ焦げ茶色に、マゼンタのインナーカラーを入れた長髪を、制服の赤いリボンタイで結っている。無許可。
また、いくつかの束がまばらに黒ずんでいるが、これは柴が染めた訳ではなく、能力の影響。
前髪は所謂姫カット。後ろ髪は二段になっており、一段目はうなじが丁度隠れるくらいの長さ、二段目は尾てい骨辺りまで伸びており、前述の通りに結われている。

目:深い緑色をしている。その縁を黒がまあるく囲むような二色?の構造で、例えるならば爬虫類の瞳のよう。アイラインやらつけまつげやらでもしているのでは、と疑われる位にはまぶたの縁が豪華。だがすっぴん。意外とまつげ、長いんだな……。

体:胸を張ればそれなりに見える、走れば揺れる程度にはついている。女子の平均と比べると高身長なこともあり、ガタイは少しがっしりしている。が、女性的でない訳でもない。
肌は理想的な白さ。羨まれるような美白に、傷一つもないという何ともな好条件。
頭の前髪と後ろ髪の分れ目辺りに小悪魔のような小さなピンクの角と、尾てい骨の先辺りからよくある悪魔の尻尾が生えている。どちらも感覚神経が通っていないのか、触れようが握りつぶそうが痛みがない。ただ、生え際は普通に感覚があるので、引き千切るなどすると痛む。

制服: 夏場で暑ければ柴は誰が居ようが構わずシャツのボタンを弾いてかっぴらき、胸元を扇ぎだすし、蒸れるわーだの言いながらスカートをばさばさ上下させたりする。メメは特に周りに関心がないので、いつでもそういったふうに融通が利かせられるよう、普段からがっつり着崩している。偶に上の下着を着忘れたりするが、そういうときも柴も気にしない。

私服:柴は窮屈なのが嫌いらしく、できる限り布面積の低いものでビビットカラーのものを着る。冬場でもそれは変わらないようで、どれだけ寒かろうが服の系統は変わらないし着るとしても上にコート一枚のみである。

性格 
彼女、メメは他人との関わり合うことへの関心をシャットアウトした、虚無的な人間。
ただ、柴は他人と他人との交流や他人の生態などには興味津々で、研究心が旺盛。暇があると噂話の出回る会話に割り込んでは、適当にデマをばらまき、その対応に追われる対象を見てにやにやと笑っている。悪魔的、といえば悪魔的。
メメはがさつ、無関心、或いは柴は粘着質、愉快犯、この辺りの言葉だけで彼女の性格は完結する。それ以上の複雑な人格形成などは特になされていない。
柴は実は、気になったことは最後まで調べ通さないと気が済まない性分。調べ切る前に対象が消えると一生それ以外のことが考えられなくなるのがわかっているため、すぐ検証が終わるような事象にしか興味を持たないようにしている。

能力 悪魔化
自身の悪意や憎悪や欲望などを力へ変換し、悪魔のような姿へと変化する。変化後は、鞭で打った相手にサーカスの芸を無理矢理行わせることができるようになる(衝撃で自我が薄れた瞬間に意識に潜り込み、無意識下で芸を行うように仕向ける)。火の輪くぐりや動物曲芸など、必要な道具などもその都度生み出すことができるので半ば娯楽として行わせる。その段階が上がるごとに芸の難易度・危険度が上がっていく。
第一段階 いつもの姿、小さな角に尻尾。足場から1メートル以内の浮遊が可能。
第二段階 いつもの姿に羽がはえる。3メートル内の浮遊が可能。メメの自我が薄れる。
第三段階 角が山羊のような渦巻いた形に伸び、羽が大きくなる。白目が黒く変色するなど、見た目の変化が大きい。ほぼ自身の心の赴くままにしか行動しなくなる。10分で自動解除、その後暫く筋力が著しく低下し、何かを掴む、殴る、蹴る、歩く、このたぐいの行動が一切できず、浮くこと以外できなくなる。

セリフ
一人称:柴,(姉々)
二人称:キミ,名字,(キョーダイ)

自己紹介「ジコショウカイ?名前知りたいなら生徒名簿でも見てくれば?……ま、他人の名前一つの為にそこまでしたかないってのは同意だがね。ザッソウの横にバッテン2つで柴〈ふし〉 メメ。学年は高等部3年、性別は女、スリーサイズは……ア?要らねえの?聞きたそうな面しといてさ。……ア、ソー」

喜「なあ、柴はさあ?これからも他人とゴチャゴチャ交わし合うようなナカになんてなる予定ねえけど、どーもキミには興味が湧いてんだ。柴が飽きるまで、キミとは多少関わるかなー。……いつかどうしても困ったなら、その場で"姉々"って言ってご覧。飽きてなけりゃ向かって助ける程度はしたげるよ」
「良い面ができんなあ、キミは!こんなチャッチイウソ一つでそんなに喚いてもらえると、柴としたって嬉しい限りさね。ま、収まるまで75日位は待てよ」

怒「タスケテの四音も言えないか、グズ。柴の気が済む前に死なれちゃあ困るんだよ、なあ……キョーダイ」
「ミドリは深い、深あい嫉妬の色。キミが今、そうやって拗らせてるソレの色……じゃあ、今キミを見てる柴の目は?…………ダイフセーカイ、はは!ひひっ、いひひ……ひゃは」

哀「アー……今日はあの柴が追っかけまわすうちに、車に轢かれて逝ってしまったどこかの迷子犬の命日だったか。嫌だ嫌だ……アンガイ思い出すと悲しいもんだ。……説明口調が気になるってか?キミがキョウミシンシンに聞いてるからだろ」
「………。………?」

楽「知ってるかあ、そこのコウハイ♡実はあのオトコ、毎日家でアーンナコトやコーンナコトしてんだぜ……柴だけが知ってるキミツジョウホウだから、“絶対にコウガイすんな”よ?」
「ヨーオ?噂あるトコに柴メメあり……ってことで、コアクマ降臨だぜ〜♡なあ、その話柴にも聞かせろよ。代わりにコッチにもトッテモオモシロイ話があっからさ」

「……………………あー」

過去 何か特別なことがあったわけではないと思う。ただ、自意識が芽生えるのが他人よりいくばくか早かったような気もしている。覚えている限りで語るなら、柴 メメの人生はメメに見向きもしないで平気そうにお互い愛を語り合う父母を前に、突っ立っていたところから始まった。
夫婦に愛がないわけではなく、ただメメに対する愛がないだけ、それを除けば普通の家庭だった。
メメも、この家庭の在り方に疑問を持ってはいなかった。ただ、何故父母が互いを愛するのに、メメや周りの人を愛さないのかは気になって、調べてみた。そこでメメは自分があることと、他人があることを知った。また、父母も他人に分類されるらしいことも知った。自分と他人とは違うから、父母はメメを愛さないということらしかった。
メメは小学校に上がった。そこで、他人と自分とでは考え方が違うことを教わった。何もしないのが好きなメメと、そうでない他人とがいた。社会では、わきまえることが必要だと教わった。めんどうだと思った。
ジブンは中学校に上がった。関わり合いに煩わしさを覚えるジブンまでもを自覚した。協調性なんてものは、自分が他人と関わりさえしないところならば必要ないのだと学んだ。そういう場所が好きになった。
柴は高校に上がった。金持ちが人気者になるなら、馬鹿になればなるほど、他人との関わりは減るのだと考えた。底辺の学校へ行ってみた。他人の数はさほど変わらなかった。ただ馬鹿になっただけだった。
柴はそのまま、救世主に選ばれた。人気者になってしまったが、他人の数は減った。
これがいいと思う。こうなったのは寧ろ好都合だと考える。他人の数が減った今、役目さえ終えればフェードアウトすることなんて簡単だ。事が過ぎたあとには、柴もジブンも捨て、他人から離れたメメは自由になるのだ。
こんな愛の副産物のためだけに頭を使って決めるのは面倒だから、と適当に名前を付けてくれた父母に、今は感謝をせねば。裏を返せば、それはメメはメメでだけあり続ければ、誰の期待も希望も負うことなく、気兼ねなく生きられるということ。まさに、ぴったりな名前だ。
でも、まだメメは柴でいないといけない。思いついたことは気ままに実行して、けらけら笑って場をかき乱して逃げなくてはならない。そしてまた、けろっと顔を出す。悪魔の柴でいなくてはならない。
……早く、終わらないだろうか。

備考
〈姉々〉
平仮名にすると、ねえねえ。名前も呼ばずに誰かに呼びかけているような、そんな質感が気に入って好んで使っている。メメは自分の名前に意味付けをされることを何よりも嫌う(過去参照)為、「メメさんって______ですよね!」といったように、自分の名前の後に形容詞が続くような、レッテルを貼られるような言い草もとても嫌い。
まあ、親しくならなければ先ずそう言われることはないし、言われたとしても陰口程度なので、メメは聞こえなくて済む。だが、柴が親しくならないと調べられないことが、気になってしまったら?そのときにやむを得ず相手に優しくしてしまい、「メメさんってやさしい!」なんて言われてしまったら?そんなの絶対にお断りだ。
そのときの為に、メメは予め〈姉々〉という逃げ道を用意する。姉々なんてのは、所詮は柴やジブンと同列の被り物みたいなもの。それにどんな汚い、若しくは綺麗なレッテルが貼り付けられようが、中のメメは無傷なのだ。だから、メメはいつもいつも、調査対象に〈姉々〉という呼称を強制する。そしてそう呼ばない、もしくは柴と呼ばない相手とは、関わらないと決めている。

〈メメ〉
メメの中での、所謂本当の自分。何も考える必要がなくて、何もする必要がなくて、何もしない必要だってない存在。
この彼女の中での位置付けは、名前を登録する際の、父母の「こんな赤子の名前なんかを一々考えるなんて時間の無駄だし、適当に五十音から一つ選んで名前に使おう!」という思考の、中身の無さに由来する。理由なく選ばれた、由来がない。つまりは、変な期待なんて何一つされてないということ。ああ、なんて清々しい。
因みに二文字なのは一文字だけでは世間体が悪くなるから、という理由なので、父母が世間体を気にしない意向であれば彼女の名前は〈メ〉になっていた。


自己紹介にもあるように、メメ≫✕✕≫何も無いといった連想から、またタロットの逆位置〈解放〉から現状からの解放を望む虚無的な人格になった。こんなはずじゃなかった。
メメは簡潔にまとめると、柴、ジブン、姉々の3つの仮面を使って生きている人間。それぞれにキャラクターがついていて、場面ごとに付け替えては場に躍り出ていくが、それもさっさと事を終わらせて隠居を決め込むため。柴や姉々には揶揄う相手やキョーダイが必要でも、メメとしての人生には誰も、何も要らないので、さっさと全てを終わらせたい。それを目的に、日頃から最低限の努力に勤しんでいる。

関係
とても、欲しい______


〈II.女教皇/泉妻湊悟〉
キョーダイ⇄柴センパイ

某XIX.太陽と張り合っていたらしい彼を見つけ、好奇心から柴が揶揄いに行ったのが出会い。以降、柴は態々能力を行使して脅かしたり、ベタベタ馴れ合ったり、歌の最中に周りをぐるぐる周回したりと好き勝手している。
背中側からわざと密着する形で体重をかけ、項に豊満な何とは言わないが当てて彼を翻弄することもしばしば。思春期には辛いやもしれない。
さっさと戦いを終わらせたいメメとしては、彼の能力が進化すればより早く宇宙からの生命体なんてものが倒せるかも、と漠然と思っている面もある。

「ヨオヨオ、キョーダイ?サカンでいいねえ、キミらコウハイは……ア?んなに怒ることネーじゃん、ただのスキンシップだろ♡ほら、柴薄着で寒いからさ?ちゃーんとアッタメテくれよ」

〈VI.恋人/飯縄涼香〉
キス魔のコウハイ⇄変な人

能力の影響で接吻を余儀なくされる彼女を見て、キス魔だと揶揄しては嫌がられる仲。柴は特に何も意識せずべらべら思ったことを口にするので、顔を合わせるだけでより嫌われる。
SNSで色々と愚痴を吐かれたりするくらいには仲違いが著しいが、まあ柴なので仕方がない。

「アー、ヨオコウハイ。本日はお日柄も良く、ってナ。……アーン?変?変ねえ、変、ヘン……そんな言葉がキミから出るってな、オドロキだ。ソッチのボーイフレンドを引っ提げてる子に、一般常識が備わってるたあね」