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嶋聡氏著の「最高経営者の思考法」を読んだ。

衆議院議員だった島さとし氏は、ソフトバンク社長室長を経ており、政治家から大企業の経営者に転身した稀有な方である。
おおさか維新の会から次の参議院議員選挙に立候補するとのことであるが、なぜおおさか維新の会を選んだのかは本人に聞かないとわからないためさておき、
故松下幸之助氏と孫正義氏の戦術は行政の大事業にも通じるものがあるため下記に引用する。

「現状を悲観的に問題視して解決案を考え、未来を楽観的に夢抱き戦略を準備。」

孫正義は徹底的なシミュレーションをする。一つの事業計画を作成するにあたり、売上高経常利益率、売上高人件費率やリクス要因などを一万個以上挙げるようにスタッフに指示する。

これとは逆に「大丈夫、大丈夫」と変に大物ぶって楽観的に準備し、いざ実行の段になると予想外の事件に右往左往するのが、最悪のリーダーシップである。
とのこと。

正しいと確信してから事業に臨むのが市政の努めであり、市民にも説明責任が果たせなくてはいけない。

また、松下幸之助氏はこのように述べている。
「大勢の人々に公言したことでも、正しくないとわかれば、いつでも取り下げる素直さと勇気を持ちたい。」

孫正義氏も、次のように述べている。
「リスクが3割を超えたらどんなことがあっても潔く退却すること。退却は前進よりも勇気がいる。リーダーたる者、意地で戦ってはいけない。」

では、どのように行政がリスク分析をするのか。
職員が自ら多面的に分析できることに越したことはないが、人員削減の波の中では限りがある。

民間業者にリスク分析を委託した場合は透明性を確保し、議会や市民に説明が果たせることである。

警察署も巨額の資金が短期に動く事案には調査に乗り出すため、大胆に行動する前に、慎重に事を進めるべきである。

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