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鹿南精工様

白山市の鹿島という地区で、金属加工を請負われている会社様。日本が誇る技術力の高い町工場です。依頼のお声がけを受け、元・工場勤務の私の血が騒ぎます。

「日本が誇る技術力の高い町工場」と書きましたが、せっかくwebを作るのだからそのイメージだけで終っちゃダメなんだよなーと思っていました。「真面目」で「技術力がある」という典型的な話に終始するなら新たにサイト作る意味ないぞと。(とはいえ本案件も「自社として初めてのweb」をご依頼いただいているので、どんなものでも作りさえすれば一定の効果は発揮するのは分かっていたんです。保有設備と技術と加工事例だけでもBtoB向けの宣伝になるんです。でもそれだけじゃね、せっかくお声がけいただいたのにね。)

いつも通り、具体的に作り出す前に社長ヒアリングに入ったのですが、まぁ・・・社長と先代社長(創業者であり、現社長のお父様)の人生で映画ができるぞというくらいの濃い内容でした。気づけばヒアリングも二時間半に突入。

創業者様は貧しい漁師の家庭に生まれ、早いうちから働きに出られたそう。その就職先でものづくりの世界の扉を開き、若くして大出世したのち志を持って独立。そこからの苦労話も色々と伺ったのですが、そういう話を聴きながら一方でなんとなく、苦労を苦労と感じすぎていない雰囲気もあって。信念を持って己を磨いていけば、何もないところからでも道は切り拓けるんだという強い意志で生きてきたような。時代的なものもあるかもしれません。

話が脱線しました。本案件では企業の「顔つき」が見えればいいなと思っていました。まぁトップ画面からど直球で社長&社員の顔を出しているんですが、そういうことだけじゃなくて、持っている設備とか可能な加工に終始せずに、姿勢なり、そこに集まってくる人の人柄なりを少し柔らかいトーンで口語も交えながら表現していきましょう、で、社員紹介コンテンツには能力のレーダーチャートなども入れましょうとか、そういうことになっていったんですね。(そこからもっと遊びの要素に展開していける可能性もあったんですが、今後に残しています。)社員様も本当に誠実で柔らかいコミュニケーションを取られる方々で、社長様が「こういういい人たちが社員になってくれて本当に嬉しんだ」としみじみおっしゃっていました。インタビューが進むにつれて私も「日本はこういう人たちが幸せに暮らせる国でなきゃいけないんだ!」と政治家みたいになっていきました。私が盛り上がりすぎ。

コピーワークは「夢」という一文字を中心に据えて形作っていきました。「夢が帰属する会社」。この会社の進化が、工業の夢を進化させていく。夢を持った人が自然と集まってくる。そんな未来に引っ張って行けたらと。TOPに使ったメインコピーも「磨く。夢が、映り込むまで。」と研磨加工の会社であることが伝わるように表現しました。(実際、こんなの磨けるの?みたいな形状の部品を、鏡みたいに顔が映るレベルで磨いていくんですよね。すごい。)

デザインの効果もあって、総じてすっきりとした見やすいサイトに仕上がったと思います。業態としてBtoBなので、まずは保有している技術や設備が分かりやすく伝わること、そして先述の「顔つき」の表現とがちゃんと両立していると思います。

南野社長、ありがとうございました。社長の胸に燃える世界でたった一つの情熱が、周囲の皆を引き連れて大きな夢へと導いていくこと、信じています!

*まとめ*

私のしたこと:ヒアリング、コンセプト策定及び書き起こし、キャッチコピー、社員紹介コンテンツの企画・取材・作成その他

上記以外の全ての仕事を谷川司さんが担っています。

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