資本主義

果てしのない欲求に駆り立てられ、縛られ、蝕まれ、削られて。
街を歩くとそんな気分になる。

音楽、色、デザイン。それら全てが商売のために使われているように感じてくる。

ものを見れば欲しくなる。いらなくても買いたくなる。お金を払うという快感に、甘い誘惑に足がハマる。
そんな欲求や誘惑と戦わなくてはいけない。
自分の財産を「無駄な消費」から守らなければならない。

デパートでは常に戦いだ。最近はインターネットでも戦いだ。
広告が挟まれているのか、広告に挟まれているのかわからない。

自己顕示欲を満たし、承認欲を満たした先に何があるのだろう。
街ゆく人はみな、何を思うのだろう。

お金が全てか、否か。わからない。
お金がないと生きていけない。だけど、お金のせいで苦しむこともある。

モノに溢れる世界。物欲は果てしない。
一つ手に取れば上が見える。手を伸ばすとその上がある。その横にも広がる違うモノ。
欲しくてたまらない。
買うのが楽しい。

買うための言い訳を探す。
買うことを無理矢理にでも肯定する。
なんとかして正当化する。
一目惚れだから。自分へのご褒美に。今流行りだから。あの人が持ってるから。
悪いなんて言わない。僕もそうしてきた。

でもどこかで、それでいいのかななんて考える時がある。
別にいいだろそれで。と思う時もある。

結局はいつも一時的な感情。

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