墓じまいを簡単に終わらせる方法④


続きです。(前回からかなり空いてしまいましたが読んでいただければ幸いです。)

2週間後、弟から手紙が届きました。

私は筆不精の弟から何だろう?と思い封を開けてみると、何と委任状なるものが同封されていました。以前メールのやり取りの中で、区の行政サービスに相談するとは話していましたが、どうもそこの弁護士に依頼したようです。

内容は私道をめぐる1件に対しての調停を起こす主旨のもので全てを弟側の弁護士に委任するための内容でした。相続権が2分の1ずつになっているので私の許可が必要です。

「ここに判を押したらとんでもないことになる!」そう思い、私は弁護士を探し始めました。これがなかなか大変です。何せ弁護士は多い!

弁護士を依頼するに当たりなるべく遠方ではない近所の方が良いと思いました。相談したいときや書類を交わす時に早くできると考えたからです。

ネットで検索し「この方なら大丈夫かな?」という方を2名選びました。

両者共、自転車で数分のところです。まず一人目の男性弁護士。自宅から数分のビルです。電話でアポを取り早速内容を説明し初回は無料相談できるとのことです。

当日、ざっと流れを説明し不動産に詳しい弁護士だったのでやはり弟が思うような金額で売却するのは長期かかるとの見解でした。。

「この方でもいいかな?」そう思いましたがもう一人の方の意見も聞きたいと思い電話をしました。女性の弁護士です。腕が良いのか?多忙らしく少し先の相談になります。女性だと話しやすいかな?と思いました。

当日、スマホの地図を見ながらとある雑居ビルに女性弁護士事務所がありました。独立して一人で経営されているようです。亡き母の葬儀から弟と不仲なこと、全て話し今後の実家の売却や墓じまいの相談をしました。

感想として、やはり同性ということでとても話しやすかったです。最初に相談した男性弁護士より話しやすくこの方なら大丈夫だろう!という確信が何故かありました。第一印象はとても大事です。個人で経営するほどです。腕がよく彼女から強さを感じました。受けて頂けるかは後日連絡いただけるとのこと。

後日受けて頂けることになりホッとしました。契約書を交わし弁護士から弟に通知も出しました。今後の連絡は全て私に直接メールも電話もしないことを弟は大変驚いたようです。でも嫌いな弟と話もしなくていいいのは気持ちが楽になりました。精神的にとても楽です。自分たちでやるには解決に時間がかかり、まして私は早期の解決を望んでいるので弁護士に依頼したのは良い選択であると思いました。弟とは話すのも会うのも嫌なのです。それが正直な気持ちです。莫大な費用がかかるわけではありません。世の中「弁護士は高い!」と思う方はいると思いますが違います。

相続の額にもよりますがまあ我が家の場合は数百万の金額なので、しかも不動産はいくらになるかわかりませんでしたので。

一方弟の弁護士はベテランらしいですが私の確認もなくあんな委任状を送付してくる程度です。女性弁護士から、弟が依頼した弁護士に連絡をし、例の委任状の件を話すと少し慌てていたようです。「少し変わっている?」という印象もあったそうです。まあ弁護士も色々です。



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