墓じまいを簡単に終わらせる方法③

続きです。

「すごくきれいだね!」

「広いね!」

そんなことを言いながら新築の家の中を走り回っていたことを思い出しました。

弟は家の整理も撤去の当日も手配をすることに何一つ関わりませんでした。

私は古書店の方が母の愛読していた本を買い取っていただいたことに感謝の気持ちと共に亡き母に対して願いを叶えることができた、供養になったという安堵の気持ちがありました。

空き家となった家を出たところに、何と弟夫妻に会いました。

「あんた何しに来たの!?」

「何もしないで全部私にやらせて何なの!?」

「はあ?こちらもやることはやりました。」

「やった」というのは恐らくゴミ屋敷と化していた家のトイレ掃除と灯油の処分だけのことを言ってるのだと思いました。

話にならないのでそのまま立ち去ろうとした時弟の嫁が

「(実家の)不動産はこちらでやるので後で連絡しますから。」

そう言って空き家となった家に入って行きました。

何しにきたのかさっぱりわからず、でもそれ以上話したいとは思いませんでした。元々不仲である弟夫妻とは会うのも話をするのも嫌だったので私はさっさと帰りました。

それから2週間後、不動産が思うような金額で売却できないのは私道の権利が問題であり、それに対して1件の方に調停を起こすという主旨のメールが弟からきました。

私は思うような価格で売却できないのは不動産業者から聞いていたのですが調停は考えておらず(恐らく応じないだろうと思っていたので)とにかくいくらでもいいので売却して相続を早く終わりにしたいと考えていました。

あるリノベーション会社が買い取ってくれるのでそれでいいと思っていました。

他にも菩提寺である墓の問題もあります。

私はこの相続を早期に解決して今の生活を大事にしたい、前に進んで生きていきたい、そう願っていました。



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