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恋せぬふたり

ドラマを見た後の第一声、出会ってしまった。でした。

このドラマのポスター等を撮影した石田真澄さんという写真家さんがいるんですけど、その方のファンでドラマを知りました。現時点で第4話まで放送されたのでそこまでの感想を残します。


恋愛しないと幸せじゃないの?


タイトルもめちゃくちゃ惹かれるんですけど、この一言ってよくある誘い文句?のように感じるんですけど惹かれますよね笑 今までのドラマだったら、この誘い文句の場合、恋愛はできるけどしてない人たちの話で、最終的には運命の人に出会っちゃって恋する話だったと思います。でも、このドラマは恋愛ができない2人、恋愛感情を抱かない2人の話なんです。だから、今後もきっと恋することはない2人の話なんです。

そして、ここで私が初めて知った言葉が『アロマンティック・アセクシュアル』です。

※アロマンティックとは、恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないこと。アセクシュアルとは、性的指向の一つで他者に性的に惹かれないこと。どちらの面でも他者に惹かれない人を、アロマンティック・アセクシュアルと呼ぶ。(HP引用)

LGBTは聞いたことがあったのですが、恋愛感情を抱かない人がいるっていうことは考えもつきませんでした。ドラマでもあるように、「いつか分かるよ」「まだ出会ってないだけだよ」の言葉に飲み込まれてて、恋はみんながするものだと思ってました。このドラマに出会って自分の見てきた世界がとってもとっても狭かったことが分かりました。そして、『知る』って大切だなと思いました。

私はまだ自分自身のこと全然分かってないんだなと思いました。アロマンティック・アセクシュアルについて完全に理解したわけでもないし、ひとくくりにできることでもないと思うから、分からないけど、咲子と共通する部分がいくつかあって、自分もそういった部分があるのかもしれないと思いました。

昔から恋バナが得意じゃないし、むしろ好きじゃないというか、なんでこんなに盛り上がるんだろ?って思いながら聞いてました。まぁそれなりに話を合わせることはできるし、こーゆー反応をしておけばいいかなってことも分かるんで、そーやってやり過ごしてきました。そーゆー雰囲気になるのとかも苦手で、友達によって一緒にいる時の楽しさが違うように、相手がいたら今とは違う楽しさがあるんだろうなとも思うけど、相手が欲しいって思ったことも一度もなくて、一緒にご飯食べたり、映画見たり、普通に話があったり、それで楽しいならそれでいいじゃんって思ってました、今も思ってます。そーゆーことを重ねて好きになるんだよとか、それってもう気になってるんじゃない?とか、一緒にいて楽しいならアリじゃん!とか、全然ピンときてなかったけど、このドラマに出会ってそれでもいいんだって思えました。

自分と重なる部分とか、気づけたことがあったのと、この2人を表す言葉が友達や家族ではなく『味方』なところがめちゃくちゃいいなと思いました。友達が味方である場合も家族が味方である場合もあると思うんですけど、何とも言い表せないけど『味方』てめちゃくちゃ強いな、大切だなと思いました。本当に1人いるだけで、世界が明るくなるし、周りのこと見えるようになるし、自分のことも好きになれるんだろうなと思いました。


本当にこのドラマに出会えてよかったです。


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