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LUMIX DMC-GX7MK2で「シネライク」を使えるようにした(非公式)


前置き(長い)


サブカメラ兼、動画用カメラ、そしてミラーレス入門機としてGX7MK2を購入してから何だかんだで約1ヶ月が経ちました。

購入時の金額は、中古でボディ34000円、別で14-45mmの激安標準ズームレンズを買って+8000円。素晴らしいコスパ。

メインカメラがNikon D7200なので、静止画の撮影に関しては、どうしても物足りなさを感じてしまう一方
(といっても、やはり機動力とタッチパネルの操作性は◎)

動画撮影に関してだけ言えば、

・動画撮影中のAFがちゃんと効く
・フォーカスアシストがタッチパネルのおかげで使いやすい
・ピーキングが使える
・4K 100Mbpsが撮れる
・ボディ内手ブレ補正があるので、アダプタを介して別マウントのレンズを装着してもちゃんと手ブレ補正が効く

と、中古3.5万円以下のカメラとはとても思えない優秀さ
正直、D7200の動画機能と比べるとあまりの使い勝手の良さにチビる。
流石はLUMIXといった具合で、GHシリーズには及ばずともお遊びで使うには十分過ぎる完成度
(センサーサイズが小さい影響でボケ味は若干落ちるが、全然許容範囲内)


さらにLUMIX機は、G7やネオ一眼の一部機種で4K動画の時間制限を無くしてしまう裏技だとか、スマホ経由でGH4のV-Logがタダで使えてしまうバグ(今は修正済)だとか、機種によっては非公式のやり方でパワーアップ(?)が出来てしまう例があるらしく
GX7MK2も何か無いかな〜〜?と思って調べてみたら…

あった。

"GX80/GX85(海外版のGX7MK2)で、動画撮影向きのフォトスタイル「シネライクD」「シネライクV」を使えるようにする方法"

がヒットした。

という訳で早速、手持ちのGX7MK2で試してみたので、以下、その方法を記載します。
(相変わらず前置きが長い)

※オリジナルの手法でもなんでもなく、こちらの動画と同じことをやるだけです
※あくまでもメーカー非公式の方法であり、予期せぬ不具合や故障の原因になり兼ねないので、試す時は必ず自己責任で。
当方は一切の責任を負いません。
(言ってみたかった)
また、今後のファームウェアアップデートで使えなくなる可能性もあるので悪しからず。(GX7MK2のアプデ自体もうほぼ無い気がするが...)


必要なもの

・GX7MK2本体
・Wi-Fiの使えるPC
(スマホでも出来る?、PCでやった方が確実)
・CineLikeD Loader (こちらのHTMLファイルをDLしてブラウザで開いとく)


①GX7MK2のWi-FiをONにしてPCを接続

まず、GX7MK2のモードダイヤルを回して、
"クリエイティブ動画モード" に入れる。
(ビデオカメラのアイコン+Mのやつ)

次に、
MENU→セットアップ→Wi-Fi→Wi-Fi機能→新規に接続する
"スマートフォンとつないで使う"で、
"GX7MK2-XXXXXX"というWi-Fiアクセスポイントが出現。
(後半6桁は個体によって変わるはず)

そのGX7MK2のアクセスポイントにPCから接続。
(パスワードは掛かっていない)
(接続すると、GX7MK2側にスマホアプリが云々と表示されるが気にしない)


②PC側 (CineLikeD Loader) の操作

PCをGX7MK2のアクセスポイントに接続したら、CineLikeD Loaderの
"HANDSHAKE"をクリック。
ok,GX7MK2-XXXXXX,remote,encryptedと表示されればOK。

次に、
"CONNECT"をクリック。
GX7MK2側に"リモート制御中"というメッセージが出た後、自動的にライブビュー画面に戻る。

次に、
"DEPLOY CINELIKE D"をクリック。(先にVでも良いけど )
シネライクDがGX7MK2に読み込まれる。
クイックメニュー(Fn2/Q.MENUボタン)で、"フォトスタイル"が空欄になっていればOK


③シネライクをGX7MK2のカスタムセットに登録する

このままの状態だと、

・全モードでフォトスタイルがシネライクになってしまう
・一度でも標準搭載のフォトスタイルに戻してしまうと再度シネライクDの入れ直しが必要になる
(シネライクDとVの切り替えも同様)

と不便なので、シネライクDを"カスタムセット"に登録し、
"カスタムモードでのみ有効になるように設定"していく

②まで出来ている状態(モードはクリエイティブ動画モードのまま!)
MENU→カスタム→"カスタムセット登録"→C1
(C2でもC3でも問題はない)
これで、"シネライクDが有効になっている状態の動画モード"がカスタムセットの1つに登録されたということ。

シネライクDの登録が済んだら、今度はシネライクV。

PC上のCineLikeD Loaderで、
"DEPLOY CINELIKE V"をクリック。
シネライクVがGX7MK2に読み込まれるので、今度はC2に登録。
(こちらもどの番号に登録しても問題ないが、当然シネライクDを登録したのとは別の番号にすること)

これで、カスタムセットの2つにシネライクD/Vが登録された。
3つ目のカスタムセットはご自由に。

GX7MK2のモードダイヤルをカスタムモード("C")に入れてみましょう。
シネライクを登録したカスタムセットを選択し、動画モードのアイコンが出てライブビューの色味が変われば、多分登録成功です。
フォトスタイルのアイコンが出なくなったり、シネライクDの場合はより浅い色になるのでそれでも見分けられます。

これで、いつでもシネライクの適用された動画モードを呼び出すことが出来ます。


④GX7MK2のフォトスタイルを元に戻す

シネライクをカスタムセットに登録出来たはいいが、このままだと他のモードでもシネライクが有効になったまま

(MENU内のフォトスタイル設定では空欄のまま操作不可)
になってしまうので、

PC上のCineLikeD Loaderで、
"RESTORE"をクリック。
これで各モードに"スタンダード"が適用される。

※RESTOREをしてもカスタムセットに登録したシネライクは健在です

これにより、
他のモードは通常通り。
カスタムモードに入れた時のみ、"シネライク"が適用された動画モードを呼び出す"ことが出来るようになった。

せっかくなので、撮り比べをしてみた。
(分かりにくい)(被写体を間違えた)

・MG 1/100 ∀ガンダムとNikon D7200
・D7200アップ
の2パターンを用意。

2パターンとも、上から、シネライクD、シネライクV、スタンダード
露出設定やホワイトバランスは固定。
カメラ本体やストラップの黒に注目すると、分かりやすいかも。

ちなみに、
シネライクDは編集向けにコントラストを落としダイナミックレンジ優先
シネライクVはコントラスト重視

ということらしい。

はじめまして!一眼レフカメラの世界へようこそ!のポーズ(適当)

正直、大きな画面で見てもシネライクVとスタンダードは大差が無いように感じられる (シネライクVの方が若干彩度が低い?)
一方、
シネライクDだけ明らかにコントラストが下がり、本来黒潰れしてしまうような箇所も、ある程度ディティールが保たれていることが分かる。(多分)

結論としては、
撮影後グレーディングをする可能性があるなら、シネライクDを使うのがベスト。
ただし、通常のフォトスタイルでも極端に白飛びや黒潰れを起こすようなことは無い(*)ので、グレーディングをしないのなら、無理にシネライクを使う必要は無い。

*D7200と比較した印象。D7200は"スタンダード"で撮ると、黒潰れ・白飛びのオンパレード。

と言う訳で、以上、GX7MK2でシネライクを使う方法でした。

見た感じ、GX7MK2に本来存在しないシネライクを無理矢理追加している、というよりは
GX7MK2の中に元から入ってはいるが、(他機種との差別化の為?)使えないようになっているシネライクを裏ワザで呼び出している、と言ったところか…

何にしても、安い割にやたらとポテンシャルの高いカメラですね、オススメですよ、GX7MK2!!!

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