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5lackを喋りたい <前編>

いきなりだけど5lackって最高だよね〜

俺が初めて5lackを聴いたのは確か大学に入りたての頃??で、そこから今に至るまで約3年間ほんとによく聴いてたし、今も聴いてる。
聴き始めの頃は「なんか独特なビートとラップだな」くらいの薄い考えだったんだけど、気付いたらリピートしてるしアルバムも沢山聴くようになって。
「この人ってもしかして超ヤバいんじゃね?」
みたいなこと考えてました。

そんな感じで5lackを聴いてきた訳ですが、彼の好きなところの1つがリリックですねー。
本人曰く、

ただのラップ遊びそのついでに歌詞がある只
                 SITT/5lack

と歌っているけど、彼女のことや、友達のこと、スケボーで街をクルージングする日常的な事から、クソな音楽シーンに対してや他人の真似事をしてメイクマネーする奴らへの辛辣な言葉まで。

これらを5lackの目線から切り込んでいくいわば「5lack節」みたいなのが俺は本当に好き。

想像で落ちるな 適当にいけよ
                                          NEXT/S.L.A.C.K.
easy easy 気付いたら明日
考えてないで笑ったらいい だなっ

              笑えれば/S.L.A.C.K.考えんのはやめて金を稼ぐ
朝から働いて夜は笑う

             熱病/Libro feat.5lack

こんな風に、誰もが抱えるネガティブな感情を包み隠さず歌い、その対処法を暖かいビートと共に優しく教えてくれる。この言葉はきっと5lack自身も「考え込んでしまう」人間だからこそ出る言葉であって決して無責任じゃ無い。

それとはまた別にこんな言葉も

ありゃビジネスだ、ありゃ死んだHIPHOP
                                      That's me/S.L.A.C.K.
てかイジるのさ、上手い事な
気をつけよう嘘が上手い大人 Fuck off

                                        都合いい奴ら/5lack
俺のrhymeをspitするアイドル、後日わかってきてドキッとするプロデューサー
才能もねぇんだから言うこと聞けよ

              あの丘の上で/5lack

すごい、言い過ぎってくらい痛烈なディス。笑
5lackは毎作しっかりと音楽業界や他のアーティストについて言及するから聴いてて楽しいって部分もあるね!!
シーンのルールには興味もない」とか「俺はシーンの中にいません」ってリリックもあるけどやっぱり5lackなりにシーンについて考えて生きてるし、音楽を作ってるんだなーとしみじみ思います。

そして何より自分が5lackを好きになった理由が
アーティストとして「真摯」なところ
これは色んな部分で言えるんだけど、まずは自分に対してのこと

東京は奪い合いさ大体、パラサイトが理由をつけて徘徊  
さよならfake friendsにバイバイ、本物ならまたどこかで会いたい
               早朝の戦士/5lack
日本の状況は腐った街 偽善者
逃げたい奴は逃げるべきTOKIO

                                        In The Day/S.L.A.C.K.

生まれ育った東京に対してこんなリリックを書いていて、いい音楽を作りたいだけなのにそれ以外の無駄なしがらみが多すぎて生きにくいと感じていたのが分かるねー。
(詳しくはこのインタビューに載ってます!長いけどめっちゃ面白い)↓↓↓

こういうのがあって、5lackは2013年に東京を離れ福岡に移住したんだよね。(上記以外にも理由はあると思うけどあまり語られてない)
音楽活動をする上では東京にいた方がやりやすいことも多いとは思うんだけど

もういいや、自分を離さないよ
自分を大切にしなけりゃいけないようだな

                世は地獄/5lack

この言葉通り自分を大切にしてるんだなー。
自分のセンスを信じて場所は変われどカッコいい音楽を常に作り続けている5lackさん。強い。


次に、5lackは音楽に対して、そしてそれを聴くリスナーに対してもとても「真摯」だと思う。

2011年3月23日には、震災2日後という早さで「But This is Way」をYouTubeにアップ

なぁまだまだいけるぜMen、ネガティブに奪われるなよお前のLife
何はともあれ、お前は生きている

          But This is Way/S.L.A.C.K.

その翌年2012年の夏にはフリーダウンロードで自身のサイトに「情」というアルバムを出してる。

「情」では景色を描きたくて、映画を作るようなイメージで作ったんです。日本人の誰もが共感できるものっていうか。
今までCDを買ってくれたり、ライブを見にきてくれたお客さんに対しての恩返しって意味もある。

             インタビューより抜粋

このアルバムは全曲が久石譲の楽曲を大胆にサンプリングしている。
聴き馴染みのあるジブリサウンドの上でどこか哀しく心境を綴る5lackはほんとに天才としか言いようがない。
これこそ日本人だから作れる音楽だと思うし、初めて聴いた時はマジで感動した。

今は「情」のリンクが削除されてるから当時ダウンロードした人以外はYouTubeかサウンドクラウドでしか聴けないけれど、、、

これはほんとに聴いてほしい!!!!!!
絶対好きになる!!!!


この他にも、2020年4月に5lackはドネーションソングとしてシングル「きみのみらいのための」
をリリース。

「少しでも何かの役に立てたら」という想いで、困難に立ち向かう子供達や人々のために作られたこの楽曲。収益は全て支援資金として寄付されるとのこと。
(やる事がどれも粋でカッコいいなぁぁぁぁぁ)



こんな感じで、どこか飄々としていて、いきなりヒュッと現れて曲を出したかと思えば何も言わずに去っていくこの感じ。もはや神様みたいなスタンスだよ。笑
でもそんな5lackのスタンスが好きな人は多いと思います!!


まだまだ書き足りないんだけど、前編(今決めた)はこれくらいにしておこうかな〜。

普段HIPHOPを聴かない人でも聴きやすいと俺は思うし、何か悩んだりとか辛い事がある時は5lackを聴こう!!答えは曲の中にあるから!!


後編は個人的に好きなアルバム、曲とかをもうちょっと深掘りして書きたいと思ってまーす

お疲れ様でしたーーー


番外編

なんとなく番外編もやってみます

5lackの好きなところとして個人的に外せないのがやっぱりファッション
服にも5lackの良さが滲み出てるんだよな

このダボっとした緩い合わせに革靴。たまらん。
普通じゃ合わせなそうな物もガンガン合わせていく5lack
そこに個性が出てる。かっこいい。
細いパンツも太いパンツも似合っちゃう
左のファッションの不審者感がまたいい。


これは2018年フジロックでの5lack
もはやトレードマーク?の坊主頭にサングラス
そしてオーダーメイドのスーツ。たまらねー。


あと、他の写真でもよく着ているけど 

5lackといえばモデルもやってるほど好きなブランドadidas


ソックスを膝下まで上げる履き方は彼から教わりました


そしてHIPHOPならではのデッけーーーブリンブリン

自主レーベル高田音楽制作事務所のロゴで作った虎のブリンブリン

このブリンブリンを見ただけでHIPHOPへの愛がしっかりと伝わってくるぜ


こんな感じで、俺が坊主にしたのもadidasばっか着るようになったのも8割くらい5lackに影響されてるわけで。(マジで単純な思考)

この天邪鬼な服装に惹かれて、ライブや新しい映像が出るたびにどんな服着てくるのかな?とか考えたりしてます。


てなわけで、以上番外編でしたーーー





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