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昂り

りんご時計のアップデートを思い腰上げてようやく試行したものの、こんなに時間かかったか……?ってくらい先が見えなかったので、とりあえず酒を飲みながら聖なる黒夜(単行本)を読んでたんですが、改めて……めちゃくちゃこの本面白いけど?!!!大丈夫???!!!って慌てました。

今回は好きなシーン(だいたい記憶してるが)を一文字一文字舐める様に熟読しようと決め、いざ読み進めてみたんですが、練が線路に寝た経緯について赤裸々に麻生に話す所なんか、何度読んでも胸が詰まるわけですけど、今回はちょっと尚更刺さった……
練が、どんな風に底辺にいながらもがいていたのか。を思うと筆舌に尽くし難く、だからといって彼の生き様を可哀想。なんて言葉で表現したくないわけで。
練と誠一の関係っていうのが、つい最近まで私の中で落とせそうで落としきれなかったのだけれども、ようやく二人について成就できそうな気がしてきた。誠一、凄く魅力的なキャラクターなのに、どうしてか創作意欲がなかなか出せなくて、何でかなと思うと、彼を書くまでに彼を知らないし、わからない事が多々あったからかも。今でも韮崎のすべてを把握したなんて事は全然ないのだけども、一歩理解に近づけたかもしれない。
彼は凶暴かつ悪魔の様な男だけれども、練に対して抱いてた気持ちは純粋で、ねじ曲がった愛情表現の中にある感情はやはり愛だったのかな、と。
練を愛し、同時に思い通りにならない自分の感情に対して憤りを感じて持て余していた所が人間臭くてとても好き。

読み進めていくと、やはり練は好きだなと思う。何処が好きかというと練はひとくちに言えないのだけれども、生きる事にも死ぬ事にも全力で争い続けている姿かな。
聖黒において二大推しの片割れなので(もう一人は勿論及川)本当に魅力あふれるキャラクターだと思う。ちょっとこんなキャラクターに出会った事がなかったので、及川とは別の軸で愛したい。練って、結局のところちゃんと恋愛ってしてないんだよね。強いて言えば麻生との短い数ヶ月の蜜月かもしれないけど、生涯本当に愛したのは麻生だけで、なかなかハードルが高い。

及川と麻生に関しては二次創作でアウトプットしているので、改めて書かないけれども、この令和三年に改めて聖なる黒夜に出会えた事はなんらかの予兆なのだろうか、と思う。

アーーーー😮‍💨本当に聖黒を再読してよかった…とつくづく感じます。
そして本編、実は及川より山瀬の方が登場が早かったことに少しだけ驚いた(数行だけど)

終わり