「人は変われる」を教えてくれた名作
「今の現状を変えたい」
「この環境からぬけだしたい」
「もっと違う自分になりたい」
こう思ったことはありませんか?
痩せたい。頭がよくなりたい。幸せになりたい。
人は色々な「変わりたい」をもっていると思います。
私もそうでしたし、今も想い続けています。
この想いがあるからこそ、ここでの更新をはじめました。
今回は、そんな皆さんに読んでほしい「この1冊」をご紹介します。
【童話物語との出逢い】
最初にこの本を知ったのは、元司書のお友達にすすめられた時です。
お友達から「この本、感動するから読んでみて」と渡されました。
この子は自他共に認める読書家で司書という仕事を教えてくれたのもこの子でした。
そんな読書家のお友達がすすめてくれた本が面白くないわけがない、と読み進めているとかなり細かな字でみっちり書かれているにも関わらずその世界観にどっぷりとはまりました。
ファンタジーなのにどこか現実の世界とリンクするところがある本です。
まじめにやっていても頑張っていても報われないことがあるところに、より惹かれました。
【読んだ感想と影響を受けたこと】
この本では、主人公らしからぬ優しさや思いやりにかける主人公が登場します。
正直、主人公を好きになれずに読書がすすまないこともあります。
しかし、めげずに読んでみてください。
あらゆる困難に自分なりに向き合い、立ち向かい、周りの人の優しさや思いやりにふれて少しずつ心を開いていく少女。忘れていた優しい気持ちを思い出し、成長していく彼女の姿をいつの間にか応援したくなっていると思います。
また、彼女の成長を見て周りの人たちも後悔し、心を改め新しい自分を探しに行きます。
どんなにつらい状況でも環境でも、自分が変わっていくことで環境や状況を変えることが出来ます。それは小さな変化であっても、続けていくことで少しずつ変わっていきます。
時には誰かの力を借りないと変わらないこともあるけれど、自分が行動することで誰かの力を借りることができるようになります。
挫折することもあるし、もう何もできないと諦めることもあるし、つらくて泣くこともあります。人間だから落ち込むことはたくさんあります。
毎日上を向いて歩けないこともあります。
ただ、この本に出逢ってから、下を向いたら今度は上を向いて何ができるか考えられるようになりました。
世界のどこかの誰かが自分と同じように悩んで苦しんで、でも前を向こうと「今なにができるか」を考えて行動している、と思えるようになりました。
【人生のバイブル】
こうしてこの本は、私の人生のバイブルになりました。
悩んだ時、疲れた時、しんどくなった時、この本を読んで原点に立ち返るようにしています。
荒みきっていた心を解きほぐしてくれた温かい人たちに出逢え、変われた主人公のように、自分もまだまだやれるぞと勇気づけられます。
時にはそれは音楽で得られたり、人との会話の中で得られたり、環境の変化から得られたり、本から得られたり。色々な形できっかけが訪れます。そのきっかけをスルーするか気づいてチャンスとするかはその人しだいです。
あなたの人生のバイブルはなんですか?
<参考文献>
・『童話物語 上』(著:向山 貴彦/絵:宮山 香里/幻冬舎/2001.7)
・『童話物語 下』(著:向山 貴彦/絵:宮山 香里/幻冬舎/2001.7)
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