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自分自身と出会った「あと」

イヴ・サンローランの言葉に「人生で大切なことは自分自身と出会うこと」というのがある

自分の本当にやりたかったことを見つける、それはとても大切で忙しい毎日の中では見失いがちなこと

でも、見つかっただけで毎日幸せな自分がいるかというと、それだけでは長続きしない

はじめはデザイナーズハイみたいに幸せな状態かもしれないけど、続けてみると、それだけでは全然食べられないっていう事に、数ヶ月もすると気づくと思う。

〜になったら、新しい自分になれる。好きなことを仕事にすれば楽しく稼げる。そんなに単純でも無い。

日本で年間一人が楽しく暮らして行くのに、500万くらいは必要だ。美術館や飲み会だって行きたいし、服やアクセサリーも買いたい。

好きなこと、と言ってもはじめは「絵を描くのが好き」とか「アートが好き」とか、とてもぼんやりしている。絵ってどういう絵?モネみたいな印象派の絵もあれば漫画の絵もあるし、絵本のようなパステル画もある。そして、絵なの?デザインなの?という行き来もあると思う。

それを突き詰めて行く必要がある。

そして、それを実現させていくためのアスリートで言えば筋トレ、ミュージシャンで言えば音階や練習曲のような基礎力も必要だ。

それから体系的な知識も必要で、そこから得られる自分なりの理論と、基礎力を組み合わせてどう作り上げていくかを組み立てる。

自分なりにどう表現していくか、この無限の表現方法から自分が一番良いというものを見つけていく。

それを対価と交換していくことになる。

まとめると、

「好きを見つける」→「好きを突き詰める」→「本質を掘り下げる(基礎、理論)」→「実現方法を模索する」→「価値を提供する」

少なく見積もってもこれくらいのステップがある。

家具職人になりたいと分かった人が、家具が好き!って思っても、1年とかで自分の家具を作れるように…ならないですよね。何年かはかかりますよね。親方に家具作りの基本について教えてもらう必要もあります。

もちろん途中のステップでもそのステージに応じた報酬を得ることは可能です。

インターネット社会で名言や名ストーリーばかり聞いてきたから、パソコンですぐに形にできるのを目の当たりにしているから、なんとなくすぐに叶うような気持ちになってしまう。

それらの文章は、たくさんのことを省略して要所をかいつまんで書いてある。

それはPCやスマートフォンで、スクールに通って「すぐにトライできる」という意味で、それがすぐに莫大な儲けに直結するという意味では無い。半年や1年で叶ったりもしない。

本や手法もたくさん公開されている。でもそれだけでは習得できない、日々積み重ねることによってしか得られない一流の技術や理論がある。

本当は職人のように技を熟練するステップが必要で、これを重ねるうちに、少しずつ道が見えてくる。

1つステップを進めるごとに、新しい道が見えてくる。次はこの選択肢を取ろう、この選択肢は捨てよう。そうやって進めている。

トライしたから、この選択肢は違うと分かってくる。

無数のトライ&エラー。

やりたいことだからこそ、失敗が身に沁みる。なかなか立ち直れずぐるぐるすることもある。

そうやって一歩ずつ進んでいる。



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