1.8インチZIF SSDを買ってみた

私はDell Latitude D430というノートパソコンに軽量Linuxを入れて使っているのだが、それでも起動に3分半もかかってしまう。
私が使っているOSはXubuntuというもので、Windowsと比較するとかなり軽量なものとなっている。
しかし、起動するたびに3分半待たされていては我慢の限界を越してしまう。
そこで、HDDだったシステムドライブをSSDに換装してみたので、そのことを記事にすることにした。

D430は一般的な規格のSATAではなく、マニアックなZIFという規格を搭載している。
インターネットでZIF SSDを検索してみると、KingSpecというメーカーからしか出ていないようだった。
それも、128GBで1万1千円ほどするので、容量単価はかなり高い。

私はD430でブラウザしか使わないつもりだったので、少容量の64GBのSSDを購入してみた。
並行輸入品とのことで、チャイナポストから送られてきた。
2週間ほどで届いたので、チャイナポストとしては早いほうなのかもしれない。

私が購入したSMI2236 MLC SSD 64GBは、標準搭載のHDDと同じ1.8インチだ。
D430に付属のドライブを取り付けるゴムにSSDをセットして、搭載しようとしたら、なぜか金具がはまらない。
仕方がなないので、SSDの梱包に使われていた静電気対策の袋に入れて、ケーブルを出せるようにカットして無理やり搭載させた。
ドライブの温度を見られるソフトで、SSDの発熱を見てみると、40度前後だったので、このままの使用でも大丈夫だと判断した。

結果を言うと、HDDからのブートが3分半だったのに対し、SSD換装後は1分半になったので、半分以上起動が速くなっている。
しかし、SSD以前に私のD430はBIOSのロゴで1分ほど待たされるので、なんとも満足できない。
この記事はSSDがメインなので、あまり詳しくは書かないが、おそらくCMOSクリアでその問題は解決するだろう。

しかし、起動は速くなったものの、OSが立ち上がったあとの動作はHDDのときとさほど大差はなかった。
D430はCore2Duo U7600、2GB DDR2という現代では想像を絶する低スペックだ。
SSDに換装したところで、明らかに動作が速くなるということはなかった。

【まとめ】
D430をSSD換装するのはおすすめしない。
理由の1つ目として、ZIF SSDが高すぎる。
2つ目として、大きさは標準のHDDと同じでも、形状によりそのまま搭載できない。
3つ目として、わざわざ大金をかけてまで換装しても、起動時間以外はほとんどかわらない。
以上の理由により、D430にSSDは買わないほうがいいと断言できる。
はじめにも言ったが、私は軽量Linuxを使用している。
それなのに動作には不満しかない。
もはやD430をSSD換装するメリットというのはない。
正直激的な変化を期待していたので、期待はずれにもほどがありすぎる。
ZIF SSDを購入しようと思っていた人は、おとなしく別のパソコンを視野に入れるべきである。

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