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アイドルは歌・ダンスよりMCを練習したほうがコスパがいい

ライブはいいのに、MCが下手なアイドルを見ると残念な気持ちになります。もちろん可愛い子が一生懸命喋っていればそれだけで許されますが、グループとなると、MCを回す必要があり、その回しが下手というのが今回のお話。

歌・ダンス・演技のレッスンをしているアイドルは一定数いるけど、MCのレッスンを受けているアイドルというのを聞いたことがありません。もしかしたら受けてるのかもしれないけど。

もちろんMCがアイドルのメインスキルではないですが、アイドルのライブが楽しいと思えるかかどうかの判断軸の一つにMCがあります。MCがつまらないと、ライブ全体がつまらなくなります。

うまくなるのに時間がかかる歌・ダンスに比べれば、MCを練習(事前準備)することはコスパがいいです。もちろんそれなりの話術には練習期間が必要ですが、大人がちょっと手を加えるわけでも、客の満足度はあがるはず。

なぜアイドルの話がつまらないかというと、メタ認知能力の問題が一つあるかなと。一般的に子どもは大人に比べてメタ認知能力が低いと言われています。いわゆる物事を俯瞰して認識する能力のことです。

MCには、その場にいる観客や雰囲気をつかみとり、流れを読みながら、場が盛り上がるような効果的な発言をタイミングよくしていくという、高度な技術が必要となります。

子ども(あえて子どもと書きますが)は思ったことを口にしてしまうため、そもそもMCができません。ハロプロのライブには台本が用意されていると言われていますが、ライブ全体を一定のクオリティに保つためには当然と言えます。

台本通りMCをすれば、突発的な面白発言は起きにくいかもしれませんが、作家が書いたMCであれば一定のクオリティは担保されるので、ライブ自体がひどくつまらなくなるというリスクを回避できます。(ハロプロのライブでは、客が台本前提で話を聞いてるからこそ、たまのメンバーの発言が効果的にボケとして機能しているような気もします)

そもそもアイドルの客はほとんどおっさんなわけで、性別も年代も違うのだから、そこらへんの女子高校生が自力で笑かすのは相当難易度が高いです。中には空気を読んで面白いMCができるアイドルもいますが少数派なので、面白いMCができないのであれば、周りの大人がなにかしらアドバイスをしてあげればいいのにと思います。

MCはメンバーの自主性に任せているといえば聞こえはいいけど、MCの下手さはっきり言って運営の怠慢。

お笑い芸人じゃないので必ずしも客を笑かす必要はありませんが、少なくとも場が白けるような発言は謹んで頂きたいものです。(こういうことを言うと喋らないアイドルが増えて、それはそれで困るのですが)

昔、島田紳助が言っていたのですが、「おもんない奴は思ったことをすぐ口に出す。俺がアドバイスしてるのは、発言する前に頭のなかで10通り回答を用意して、その中から一番面白そうなことを言え」だそうです。

偉そうなことを書きましたが、握手会におけるオタクの話の方がつまらないと思うので、アイドルってやっぱ大変だな—と思います。


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