ウマ娘のアニメを全く見たことのない人が『新時代の扉』を見に行った話

こんにちは、最近アニメ映画が熱いですね。
つい先日『ぼっち・ざ・ろっく!』の総集編が公開されるなど盛り上がりは加速しています。

そんな中なのですが、僕はXで知り合った仲の良い方と通話をした際にとにかく熱弁を振るわれていました。

『何も予備知識なくても見に行って欲しいです!アニメ映画として傑作でした!

それが何を隠そう『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』だったのです。
今回は、この映画についての感想を書いていきたいと思います。

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まず前提条件として僕のウマ娘知識を書いていきましょうか。

テレビアニメ、ゲーム、及び他のメディアミックス作品は全く見たこと・触れたことがない。
・好きな声優さんが担当しているウマ娘は名前くらいは知っている。
・新時代の扉のキービジュアルに描かれているウマ娘でかろうじて知っているのはアグネスタキオンだけ。

本当に何も知らないも同然ですね。
しかし、僕にこの作品を薦めてきたのは何を隠そう以前書いた『イハナシの魔女』や『マルコと銀河竜』といった名作ノベルゲームを薦めてきた人物。
そして何よりその彼が僕に合うんじゃないかと言ってきていました。
そして昨日、僕は出かける場所の候補が4択くらいあったのですがその言葉を信じその中から映画館を選んだのです。

そして結論から言いますと、
スポーツを題材にしたアニメ作品として非常に優れた出来だったと思います。
本当にスポーツものの王道を突き進むストーリーは爽快で、見終わった後のスッと胸がすく感覚は何にも代えがたいものがありましたね。

とにかく最強になりたい、わかりやすい。
それでいてライバルや自分自身という壁にぶつかりそれを打ち破っていく主人公・ジャングルポケット。
マッドサイエンティストの顔を覗かせ、ウマ娘の可能性を引き出すことに終始するライバル・アグネスタキオン。
忘れ物を残したまま現役を去り、優しく後輩を支えつつも、心の火は消えていない師匠・フジキセキ。

この3人の関係性や抱えている事情が本当に熱くて、それぞれレースにかける強い想いがあるということが一致しています。
どうやらウマ娘のレースはあの世界では野球やサッカーの代表戦以上の注目度のようで、それはみんな必死になるわけだよなと納得しました。

ウマ娘が好きな方には大変申し訳ない表現になるのですが、正直なところ女の子たちが派手な服着て徒競走している(もちろん競走馬になぞらえているのは理解しています)のはちょっと異様に感じていた部分がありました。
しかし、今回映画を見てそれはもうなくなりました。
彼女たちは勝ちたいという気持ちをあの舞台で思い切り発露させて何もかもかなぐり捨てて懸命に戦っているのだということに気づかされたからです。
迫力の映像や大胆な演出がそれに拍車をかけていました。

あと気づいたのは非常にテンポが良いことでしょうか。
トレーニングのシーンや細かなシーンを必要最低限に抑えて、ドラマ性の大きいシーンやレースのシーンに多く時間を割いているように思いました。
尺の都合もあるのでしょうが、この塩梅がちょうどよく感じましたし見る側を飽きさせません。
逆にジャングルポケットが直面する自分自身との戦いにはかなり長い時間を使ってそれを打ち破るまでの様子を描いていたのはこのもう一段階の成長を描きたかったという意図が伝わりますし、カタルシスも大きなものでした。 

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怪我、引退、ライバル、敗北、努力、約束、勝利。
スポーツを題材にした作品において大きな意味を持つこれらの要素を全て盛り込み、なんとこれは概ね史実にあった出来事だということだそうで驚きました。
食わず嫌いしていたわけではありませんが、ウマ娘というコンテンツの凄さを感じ、アニメ映画として素晴らしいものを見られて良かったです。

とにもかくにも、またあんたにやられました、薦めてくれたNさん。
これからも面白いもの教えてください。
僕も教えますので。

僕のような何も知らない人間でも問題なく楽しめる作品、皆がそう言っていた理由がよくわかりました。
特典でもらったジャングルポケットのグッズはちゃんと飾ってあります。
楽しい思い出をありがとう。

読んでいただきありがとうございました。

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