おすすめの漫画紹介『好都合セミフレンド』

こんにちは、文章の練習も兼ねて自分が最近読んだ素晴らしい作品を紹介していこうと思います。

ダイレクトマーケティングです。
FUZの方は無料で読めるエピソードもありますよ!

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今回のテーマは千種みのり先生の『好都合セミフレンド』です。
どんな作品なのかを軽く説明していきますね。

掲載誌はまんがタイムきらら、単行本は既巻1巻。
ジャンルは高校生百合もの。
人見知りで極度のマイナス思考、拗らせてる系主人公・久留真珠海(くるますうな)イケメン罪深女子・浜薔薇輝子(はまなするか)の二人が高校の寮で同室になったところから話が始まります。
ものすごいキラキラネームで最初覚えられませんでした、そのためか物語の中で基本的には漢字ではなく「すうな」「ルカ」と呼称されます。

ここまでの説明だとなんだかストレートにキラキラしたお話が始まりそうですが、そうはいかないのがこの作品。
暮らすことになった部屋に入ったすうなはいきなりルカが女の子と抱き合っているシーンを目撃します。

そう、タイトルになっているセミフレンドというのはルカが苦し紛れに言った『人肌が恋しかったり欲求不満でいるハグしたりなんやかんやする相手』のことを指し、さらにはっきりと『セフレ』と呼称しています、大丈夫なんでしょうか。
きららは一応青年誌扱いではありますが。
ルカによれば行くところまでは行ってないそうですが真相は不明。
きららという尊い4コマ漫画雑誌(あとがき原文ママ)でそんな言葉を連呼していることは先生も思うところがあるようです。

二人で話し合った結果、少しズレたすうなの思惑がルカとマッチして二人は無事『友達(セフレ)』に、無事?
色々ツッコミどころ満載ですが二人は新生活を始めたのでした。

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本作の魅力はたくさんありますが、二つに絞って説明していきます。


千種みのり先生の描くキャラクターのかわいさ・綺麗さ

もう、大前提にありますね。
この作品を知らなくてもここ数年でSNSをやっていて、サブカルチャーに明るい方でしたら一度くらいはリツイート、リポストされた先生のイラストを見ているはず、そのくらい画力が高く人を惹きつける絵を描く方です。
絵に関しては全くの素人なので専門的なことは言えませんが、僕は特に瞳の虹彩や目そのものの描き方が二次元と三次元のいいとこ取りのようで素敵だなぁといつも思います。
結構センシティブなイラストも描かれてますが、シチュエーションから体つきや表情・姿勢に至るまで強いこだわりを感じます、やはり燃えるんでしょうか。

好都合セミフレンドでももちろんそれは発揮されており、物語のターニングポイントやハイライトの場面では大ゴマを使って大胆な構図を用いてドラマ性を高めているのが印象的です。
これまたきららという4コマ雑誌でやってしまっているのを申し訳なく思っているとか…。

関係性が好物な読者を刺してくる展開

すうなとルカの関係性はこの物語の根幹を担う部分です。
色んな意味で初心なすうなと色んな経験が豊富なルカ。
一見ルカ攻めのように見えるこの二人、実のところはすうなが無自覚攻めのような形になっています。
とっても美味しい、素敵。

もちろんルカは負けず嫌いなので触れ合いにおいて主導権を取ろうとしているのですが土壇場ですうなが頑張って反撃したりドキッとすることを言ったりして、どんどんすうなに押されていっているのが現状。
しかし普段の生活では前述の通り人見知りのすうなと社交的なルカとなっており、そういう場面とは真逆なわけです。
普段とまぐわいの時の立場・勢いが逆転している、一見大人しそうな子が攻め、活発な子が受け、というのは先生の過去作『志乃と恋』の二人と共通しています。
単行本書き下ろし漫画でもすうなとルカの前世は志乃と恋=元となったキャラだということが言及されています。

こちらも最&高なのでおすすめです。
好都合セミフレンドの二人と違いはっきり付き合っていて、イチャつきや触れ合いはより踏み込んだ描写が見られます。
致したことを示唆したり寸前まで描写したりと少々刺激的な描写も含んでいます。
圧倒的な画力で描かれた女の子同士の関係性、というテーマは同じなのでどちらかが気に入れば両方読んでいただきたいですね。

話が逸れましたが、ルカとの日々を過ごし成長していくすうなとそのすうなの無自覚攻撃に悶える日々が続くルカ。
時にぼんやり、時に鮮明で刺激的。
そんな二人の心の機微で彩られた日常を読んでいただけたら一ファンとして嬉しいです。

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