簡単記憶術「チャンク化」

"この記事について"

こんにちはIKMです。

この記事では「チャンク化」と呼ばれる、簡単にできる記憶術について解説します。



"チャンク化とは"

チャンク化とは一言で説明すると、情報を分類or分割して記憶をする方法です。

対象を細かく区切り分類し覚えることで、全体をそのまま覚える以上の情報を記憶します。難しいように感じますが、実は日常生活でも無意識に行なっているのです。


例えば11桁の数字を覚える場合、そのまま覚えようとすると苦労すると思います。

しかし、僕たちは電話番号を覚えるとき、「090123456XX」などの11桁の数字を「090-1234-56XX」と言ったように分割して覚えますよね?

これによって電話番号は11桁の数字から、3桁の数字1つと4桁の数字2つに分類されるのです。


このように無意識にできているチャンク化を、電話番号以外の事柄にも意識的に行うことで、複雑な情報を綺麗に記憶することができるのです。

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"チャンク化の手順"

では実際にチャンク化をどう行うかの手順を解説します。

主な流れは以下の2段階で、

・分割
・分類

それぞれの段階にはコツがあるので紹介していきたいと思います。


チャンク化の第1ステップは対象の分割です。

分割を行う際に気をつけることは分割をしすぎないということです。情報は分ければいいというものではありません。分割しすぎた情報は段階2である分類を難しくしてしまいます。

分割は分類を意識することがとても重要です。

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例えばプレゼンや簡単なスピーチを行うことになったとしましょう。

作成した文章を1から覚えるのではなく、そのスピーチのトピックやポイントなどをざっと2〜3つくらいに分割して覚えます。具体的には


最重要ポイント
「この商品のポイントは2つ、安さ、手軽さ。」

サブポイント1
「安さの秘訣は〜を変えたから。」

サブポイント2

「手軽さを出すために〜を確立した。」

商品のポイント(安さ+手軽さ)


この3行の文章さえ覚えれば、後の内容は自分が理解していれば自然と言葉として出てくると思います。

もしも、後の内容も複雑な場合は同じように分割し分類して覚えます。


重要ポイント
「安さの秘訣は、海外輸入、市場価格の変動」

サブポイント1
「海外輸入を行うことで〜に成功しました。」

サブポイント2
「市場価格の変動によって、〜が起きました。」

安さの秘訣(海外輸入+市場価格の変動)

このようにトピックやポイントの中が複雑な場合は更に掘り下げて、ポイント内のポイントを分割することで複雑な文章を覚えることが可能になります。



"チャンク化の応用"

最後にチャンク化の応用として、チャンク化とその他の記憶術をセットで使用した覚えやすく忘れにくい記憶法を紹介します。

チャンク化は主に多くの情報をシンプルに覚えるための記憶術です。

記憶術には種類があり、思い出しやすくするための記憶術が存在します。ここでは簡単な応用法として映像記憶とチャンク化の掛け合わせ紹介します。


映像記憶とはその名の通り、目で見たような映像としての記憶です。しかし実際に目で見る必要はなく、頭の中でイメージを浮かべることでも映像記憶は使用することができます。

人は言葉で覚えるよりも、映像で覚えたほうが遥かに忘れにくいです。子供の頃に遊んだ楽しい風景などを大人になっても覚え続けているといったようなことは映像記憶に結びついているということが原因です。


映像記憶にも種類がいくつかあるのですが、ここでは「記憶の宮殿」と呼ばれる世界的にも有名な記憶術とチャンク化を組み合わせたいと思います。

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記憶の宮殿とは名前だけ聞くと少しスピリチュアルな印象を受けますが、とても簡単で合理的な記憶法です。

簡単に説明すると自分の家や仕事場など明確に思い浮かべられる場所に記憶したい情報を配置して覚えるといった記憶法です。


具体例として電話番号を覚えるとしましょう。
まずチャンク化で11桁の数字を「090」「1234」「56XX」
のように分けましょう。

次に記憶の宮殿内に情報を配置します。
まず、頭の中で自分の部屋をイメージしてみて下さい。イメージできたら机の前に行き、3枚の紙を机に置くイメージして下さい、その紙にはそれぞれ先ほどチャンク化した数字を記入します。

最後にイメージした紙を「机の上の左側」「机の上の右側」「机の下」に配置して見てください。以上です。

もちろん自分の部屋であろうが、机ではなくベットであろうが自由です。自分の映像記憶の強い場所に記憶したい情報を配置することが重要です。数字としてではなく、あくまで数字を書いた紙の映像として覚えましょう。すると自然と忘れにくく記憶を保管できるのです。


このようにチャンク化はその他の記憶術と応用することで忘れずらく、なおかつ簡単に情報を覚えることが可能です。ぜひスピーチやちょっとした暗記などにチャンク化を使用して見てください。



では最後に海外ドラマで出てきた、記憶に対してのセリフを紹介してこの記事を締めたいと思います。

「人の記憶が不確かなのは情報を入れても整理が下手くそだからだ。起きたことを端から全部でっかいクローゼットに放り込んで、何か探すときも見つかるのは目立つことだけ。欲しい情報は見つからない。けど大丈夫、必ずそこにあるから。」

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