ハニカム構造 ( honeycomb structure )とは何か？

正六角柱を隙間なく並べた構造をハニカム構造と言います。蜂の巣とか蜘蛛の巣、或いは氷の結晶は、どう言う訳か六角形になっています。

蜂が最小限の努力と材料で巣を作ったら、巣は六角形になるのです。つまり巣の最高最善の形が六角形なのです。

また溶岩が冷えて固まる時も五角形か六角形になります。これを柱状節理( columnar joints )と言います。

蜂の子たちは各自自分の六角形のカプセルホテルの中ですくすくと育ちます。「六角形は嫌だ、円筒形にしてくれ」と駄々をこねたりしません。

人間も、一泊1万円のカプセルホテルで、いい夢が観られます。

さて、人間の人体は、37兆個もの体細胞から成り立っています。星の数より多いです。一つの細胞に一部屋ずつ与えられていて、「俺に二部屋よこせ」と暴れる細胞はいません。

それで人間は人間で、一人に一つずつ宇宙が割り当てられていて、各人はその自分の宇宙の中で、大人しく或いは暴れ回って一生を過ごします。一人一カプセルホテルよりは広めのスペースになっています。だから文句は無いです。「私はどうしても宇宙２個要るんです」と欲張る理由も見つかりません。

パセリの花。