見出し画像

国家の求心力と遠心力

独裁者を殺害することでリビアは、国家の求心力を失い、長い内戦を余儀なくされた。

独裁者が暗殺されても、間髪を入れずに次の独裁者を用意するなんてのはなかなか難しい。

そう考えると、現在独裁者と思しき人物に支配されている国家は、これから大変な目に遭いそうだ。

民主国家なら仮に大統領が暗殺されても、国家は崩壊せず、次の大統領に移行できる。

さて国家とは、「求心力」と「遠心力」の力学的均衡と見なし得る。

分裂したいのか、一つになりたいのか?

政権が次々に交代しても、天皇という「統制概念」が働いた日本と言う国は、確かに「奇跡の国、唯一無二の国」と言えるでしょう。

この「統制概念」が無いと、簡単に共産主義国家に成ります。

米国もEUも「個人主義の国」なんだから、個々人が銃で自己防衛すれば良い。

西部劇の時代に逆戻りするのか?腰に拳銃ぶら下げて酒場に飲みに行く。

警察力が無いとそう成ります。やはり治安って大事、それを再認識する為に、暴動や略奪や放火が頻発する。

監視社会にすべし。と誰かが言う。人類80億人にマイナンバー即ち「囚人番号」を割り振るしか無い。

それはまるで誰かの筋書き通りじゃ無いか。人類はまんまと嵌(は)められた。

平和より戦争がしたいから、「武器をくれ、軍事費を倍増しろ。」戦争好きの民族に平和を説いても、聞く耳を持ちません。遺伝子DNAレベルで戦争が好きなんです。

国家は、ライフラインが破壊されると脆い。兵糧攻めやエネルギー遮断にも弱い。

食料を自給自足でき、エネルギー資源国でも有り、自国を自衛できる軍隊もある。そんな理想の国家は地上に存在しないのかも?

求心力より遠心力の方が勝ったら、国家は簡単に崩壊する。現在の大国は、どこも遠心力の方が大きいから、大国は「瓦解したがっている」と言えるでしょう。

さて国民は、最少限の被害で、国家の瓦解を乗り切らないといけない。

これはサバイバルアトラクションゲームなのか?やはり宇宙船で脱出するしか手は無いのか?

自国の求心力と遠心力を冷静に測定しながら、難局を乗り切るのも一興と言えるでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?