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豊かさと貧しさ、「失われた30年」

豊かさを国別対抗で競うのは、愚かしいしもうそういう時代でも無い。

人間は国別にメダル数を競ったり、兎に角競ってばかりでした。

豊かさをGDPで測ったら世界で何番目だとか、あんたの国経済成長してないでしょうとか、兎に角的外れな考えで生きて来ました。

経済成長したら良い国になれたのか?追いつき追い越せで生きたら、幸せになれたのか?

経済的繁栄というのは、まあ長続きしません。かつての大英帝国も今では大人しくなっています。

先進各国の繁栄とは、単に植民地政策でした。つまり「搾取」で成り立っていた。

今このやり方が綻(ほころ)びかけています。
ニジェールでクーデターが起きたり、フランスで暴動が起きたりしています。

つまり「搾取」以外のやり方を、人類は未だ知らないのです。

中国は急速に経済成長しましたが、それは「世界の工場」を日本から中国に移したからで、安い労働力をこき使ったに過ぎません。

つまり「搾取」出来なくなったら、使い捨てでポイされるだけなのです。

ポイされたら日本みたいに「失われた30年」になるだけの話です。つまり30年で無いにしろ一旦長いトンネルを潜るしか有りません。

だからこの一人負け的大不況にお付き合いして、共倒れ的に不況に陥る国は大変です。

世界の中心が大英帝国から米国に移ったように、世界は今次の主役を模索します。

そしてこの次の主役をグローバリストたちは、国家では無く「世界政府」を夢見ている訳です。

と言う事は、何処かの国が次の主役と言う単なるバトンタッチでは無くて、舞台全体をそっくり入れ替えるので、より大きな激震になります。

だから米国の次はBRICKSと言った小手先の変化では済まないのです。

1929年に株が大暴落して、世界恐慌になり、GDPは大きく落ち込みました。つまり大激震です。およそ百年近く前の話です。その後世界は第二次世界大戦へと向かいました。

時々刻々移り変わる世界情勢に一喜一憂したり、嘘の戦況報告に振り回される事無く、全体を俯瞰して見れば、「大国の没落」は不可避かつ必然なのです。

軍事力に国力を消費する事で、庶民や国民は物価高や食料不足やエネルギー不足、つまりガソリン代や電気代や小麦やコーヒー豆の値上がりをボヤきまくります。

或いは経済制裁で音楽配信を停められたり、兎に角もう国家は、国民の面倒を見てくれなく成る可能性が有ります。

つまり「国家を当てにしない。」そもそもそれが人間本来の生き方なのです。

と言うか、国家は、今後国民にとって「迷惑存在」として機能するのです。

「ちょっと戦場に行ってくれ」とか言い出すのです。絶望的に高い失業率がそれを後押しするのです。

韓国だって呑気にKpopとか言ってるけど、今は単に休戦中であって、何時戦争が再開されても文句は言えないのです。

世界各国の首脳たちを見渡しても、半ボケ老人や身内主義者にグローバリストと不安定要因しか有りません。

だからグレートリセットのタイミングなのです。と言う事は、日本も多少治安の悪化は避けられないが、夜道を独りで歩かなきゃいいだけの話です。

エネルギー不足や食料不足や電力供給不安や水不足や米不足と言う現状は、生活防衛を最優先にすれば良いだけの話で、不安がったり怖がったする心理状態が一番良くない。

何故なら「不安や恐れが、ネガティブ現実を引き寄せる。」からです。

此れから「各国の国家と国民は」、その自らのネガティブ感情の度合いを試され、より悲惨な若しくはハッピーな現実を体験させられるのです。

それは例えば、ドイツがロシアや中国に入れ込み過ぎたと言った表面的な事象では無くて、EUは何処に向かうのかと言うより大きな枠組みで見ていく必要があるのです。

経済成長すればいいって訳でも無い。また大卒の初任給が何十年も変わらない、それも悪い話では無い。

初任給の右肩上がりは、物価高と連動しているから、給料上がったから生活が楽になる訳では有りません。

要するに、「お金の配分」の問題なのです。

働いてお金を稼ぐ。その何割かを国が税金として徴収するが、重税感が有るから嫌になる訳です。

その徴収した税金を世界中に投資と称してばら撒くから、日本国民は豊かさを実感出来ません。

日本の対外純資産は世界一位なのに、日本人が金持ちに成ったと言う話は聞きません。

つまり「税金として集めたカネの分配方法が間違っている」のです。「政治家と官僚」が国民を蔑(ないがし)ろにしている訳です。

そして「企業は利益を社員に還元せず」、「主に株主様にだけ還元」しています。

つまりこれも「形を変えた搾取の一形態」なのです。

人類が「搾取からの卒業」を実現するには、あと少しの年月が必要なのでしょう。

言ってみれば、「大国の瓦解」待ちなのです。だって搾取しているのは、小国じゃ無くて大国なのだから。別の言い方をするなら、世界中が「大国の国家滅亡」を今か今かと待ち望んでいるのです。

だって例えばスリランカなんて借金で首が回らず、もはや大国の滅亡だけが、「希望の光」なのです。

大国の衰退と群雄割拠の中で、エネルギーや食料を自給自足出来ない国はキツい。

世界的大不況や治安悪化に耐えて、ライフラインを何とか確保して、水不足や食料不足も乗り切れる国は限られています。

食料自給率の低さを自慢してる場合じゃ無い。

国家に搾取され、企業に搾取されるから、国民は豊かに成れません。

被害者である為には、必ず加害者の存在が必要です。それと同様に、搾取される人々が居るから、搾取する国家や企業はウハウハなのです。

つまり「奴隷やメイドや下働き」で居続ける人たちが、搾取の構造を下支えして来たのです。それで移民はいつ市民に成れますか?

「搾取からの卒業」がテーマだとしたら、世界120ヵ国どの国も問題を抱えています。つまり各国は、此れから「搾取からの卒業レース」を競い出すのです。将軍様や独裁者や大統領に搾取され、国会議員やNPO法人に搾取され、宗教団体やパチンコ業界にカネを毟(むし)り取られて、庶民や国民に生気が有りません。

利益が一般国民に広く還元される夢のような国家は、果たしてこの地上に実現可能でしょうか?

「搾取されている」と言う被害者意識は、勿論イリュージョンですが、80億人の大半はこのイリュージョンから抜け出すことも無く、今世を終えて行く事に成りそうです。

洗脳を自ら解いた人たちは、一体何割くらいになりそう?




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