カクシンハン or ムチ? ハイレゾ広告の謎 (改定版:更に深い闇)
以前に下の広告がおかしいという記事を書いた。読み直してみると、より本質的におかしい部分があることに気が付いた。
その部分を書き直して再投稿します。
これハイレゾ推しの某メーカーの広告です。
「圧縮しない、この快感。」というのがキーメッセージのようです。
あの、、1982年から発売されているCDも圧縮していませんが。。。
もっと言えばその前のテープ時代も含め、特に日本ではオーディオの主流が「圧縮した」音源になった事は一度もありません。
そして、まさにハイレゾのダウンロード販売が始まり、容量やタグ管理のし易さなどの理由で、ハイレゾでは圧縮音源であるFLACやALACでの販売が主流になっています。
ハイレゾ時代こそ、圧縮音源が主流になった初めての時代なのです!!
可逆圧縮だから音質に変化はないという議論もあるかと思います。が、それもまた数学理論と現実を混同した話です。現実の世界では数々の物理的制約があり、リアルタイム処理で数学理論をそのまま人間の工作物(ハードウェア・ソフトウェア)で実現することは、経済的理由からも不可能なことです。
「サンプリングしていない、アナログ音源。」というのは、今再注目されていますが、「ハイレゾ」には"圧縮か非圧縮か"という区切りは存在していません。
ちなみに圧縮された音源にはAAC/MP3/FLAC/ALACなどのフォーマットが含まれます。
非圧縮の音源には、アナログ媒体/CD/WAV/AIFF/DSDなどが含まれます。
「圧縮しない、この快感。」というのは、何と比較して喜んでいるのでしょうか? これは何かハイレゾに関係したプロモーションなのでしょうか??圧縮しないと宣伝して、圧縮音源を聴く、この違和感。 理解不能です。。。。
多分、このことは某社内の一握りの人は理解しているかもしれませんが、多分多数の人はちゃんと理解していないのではないでしょうか。。 でなければ、このようなメッセージは使わないかと思います。
ちなみにこの商品を聴いてみましたが、音に厚みや余韻がない軽くて粗いシャリシャリした音で、しかも感度が低くてスマホで使うとボリューム最大でも控えめに大人しく鳴ってる始末。ハイレゾは音の密度だという事を理解していない音でしたね。
まあ、会社の体を表した商品であるという事ですね。
レベル、かなり低い感じで会社やっているのかなー??? 「あ、やばい、ゾクゾク」してきました。。。。