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僕の人生の「いきつけ」はkula acb-この場所に17年通い続ける理由-SHOTA KINA

自己紹介

初めまして、ikitsuke(いきつけ)というサイトを制作中の喜納と申します。今回はこのnoteというコンテンツを使って様々なお店の物語を紹介する方針になりましたのでテストという意味も込めて一発目の投稿を担当させて頂きます。ikitsukeではお店を紹介する9割の内容を「お客様の声」で占めることで第三者が作った情報操作を一切無くし本当に良いお店本当に良いお店を探している人達を繋げる役割になりたいと心から願い制作を決意しました。

普通の情報サイトと決定的に何が違うのか

ikitsukeというサイトを制作している自社(株式会社PLEASHARE)の理念は自営業の方達の発展に特化した「商売を続ける人を支える」にあります。よって少なくても現段階ではお店からサイト掲載料を頂くことはありません。では運営はどこから賄うかと言うと、このサイトで情報を見たいと思ってくれた方達(ユーザー)から情報料を頂くことことでサイト運営費用に回す運びになっております。ですので2019年の6月以降は情報の大事な部分は有料化する予定になっています。わかりやすく言うと、無料公開(店名や場所・ホームページや連絡先等は見れます)と、有料公開(お客様とお店の本人にしか分からない物語やメッセージ)で分けられると言うことです。この有料情報は協力して頂いたお客様にも何かしらの形で還元できる仕組みになります。

この投稿が後の、「ikitsuke」というサイトで皆さんの大切なお店を「もっと多くの人に紹介したい」という気持ちになって欲しいのとイメージが湧くキッカケになってくれれば幸いです。



kula acb(クーラ アクビ)との出会い


始まりは多分2001年くらい、僕が沖縄から18歳で埼玉に宛ても無く状況してから約1年経たないくらい。今思えばあの頃は(2000年代)自分的にも世代的にも自己表現する方法や承認欲求を満たす術が今より少なかったので好きな洋服を着ることやお洒落をすることが欲求を満たす事であり、生活の一部でもあり、楽しく生きるには必要だったと思います。街でも、通り過ぎる人通り過ぎる人、上から下までファッションチェックしてあいつはお洒落、あいつはちょっと違うとか、そんな風にみんな思ってた(自己満の)時代だっんじゃないかな?と振り返れば思っています。笑

今みたいにスマホもないしInstagramとかもないしホームページなんかもパソコンないと使えないから情報の全ては雑誌からでしか得ることができない。毎日バイト後に本屋やコンビニを読み漁り流行を追いかけてた。今は存在しない雑誌もあるけど「BOON」「GET ON」「JACK」「メンズノンノ」「サムライ」「ポパイ」「SMART」などなど・・・数え切れない種類のファッション雑誌が並びそれ全部立ち読みしてたし気に入ってる雑誌は家にも100冊以上は溜まっていたはず。そうそう、本屋のファッション雑誌コーナー行くと絶対に誰かひとり知り合いに会うくらい皆必死だったよね本当。それと雑誌の路上スナップに載ることが男女共ステータスだった。当時のファッション流行は自分の肌感覚だとストリートブランドとアメカジ(というかキムタク)でしたね!ストリートでは今以上に「スニーカーブーム」でみんなナイキのエアフォース1やダンク、アディダスのスーパースターやフォーラム履いてたり!アメカジは木村拓哉さんが若者のカリスマで何か着れば履けばそれが売れる時代!ストリートは池袋ウエストゲートパークの流行りから窪塚洋介さんや「A BATHING APE」のNIGOさんの影響がストリートを圧巻してました。

広末さんファンだった!笑

そもそも何故洋服にハマったかというと、中学時代に一度付き合った女の子に私服がダサいからって振られたことがあって。笑 と言うのはジョーダンで靴屋さんで働いていたので人に見られるし単純にオシャレして褒められたいから。高校卒業したら自分でアルバイトしながら一人暮らしをして、家賃光熱費食費以外はほぼ全部洋服代に使っていたかもしれない。それで段々洋服の事が詳しくなり好きになり(後にアパレルの販売や卸の仕事に就く)当時はネット通販なんてないから原宿や下北沢とか吉祥寺とか渋谷とか都内の有名なお店に電車で行って毎回疲れてた覚えがあります。。そんなこんなで洋服屋さんの新規開拓をしてたある日、川越の街の少しはずれにポツンと立つお店が目に入った。それがKULAとの出会いでした。




商品構成は9割(憶測です)オーナー自らアメリカに行って買い付けたもの(無知でも明らかに他の店とは雰囲気が違うのでわかる)で新品とUSEDの洋服や靴が置いてありました。値段は何とか背伸びすればTシャツは買えそうだなあって思った記憶があります。(一番低価格ので)今見てもやっぱ違うけど当時はかなり「ここに来ないと絶対に買えないもの」というのが本当にたくさんありました。これも本当に時代です。そして何よりスタッフの方全員が格好良すぎましたね。イケメンとかという意味ではなく、皆さんのファッションと「漢」的な格好良さが雰囲気があり過ぎでした。今でも格好良いと思ってますし本当に憧れてました。




何故、他のお店には行かなくなりkulaへ通うようになっていったのか。

今でこそTシャツに1万円という認識が常識として広まっている?かもしれませんが、僕の時代はまだそんなことはコアな人達だけできっと。全然知識もない僕は欲しいTシャツに限って7000円という値札を見てはビックリしてました。つい数ヶ月前まで沖縄の高校生してて590円のTシャツ買うのに1時間迷ってた僕からしたらショッキングな価格なのは伝わりますでしょうか?笑 



それでもこのお店が好きになった理由


①「圧倒的な顧客目線での距離感」

なのだと思います。今でもたまにデパートとかふらっと寄りますが、全くやる気ない販売員か、ノルマ達成に煽られてめちゃくちゃ寄ってくる薦めてくるスタッフがほとんです。

でもこのkulaというお店はそのどちらでもないんです。初めてお店に入った時の距離感が絶妙だったのだと思います。自分のテリトリーに無理やり入ってくることなく、落ち着いた時間を過ごさせてくれましたね。

②「圧倒的な顧客目線での居心地」

今でこそスマホがあれば何でもググれますが、当時はそこまでインターネット環境というのは身近には無く、知識を仕入れる方法は人に聞くか雑誌を見るしかありませんでした。だからどの仕事でも自社自店の商品知識というのはとても大切だと思うのですが、僕の知ってるアパレル販売員って知識の押し付けをする人がすごく多い印象です。今はどうかわからないですけど当時は「それ人気ブランドですよ」とか「これは素材が◯◯ですよ、貴重ですよ」など聞いてもないのに一方的に話してくる販売員さんがすごく多かったんですよね。だからこそ、kulaに来て衝撃的だったのは無関心な感じを出さずに適切な距離感を保っていてくれることに感動をしたのを覚えています。聞きたいことがあれば聞きやすい雰囲気を作ってくれて自分が欲しい知識だけを教えてくれてましたね。そして何よりも嬉しいのは《納得するまで買う必要ないし、買わなくてもいつでも何度でもお店に遊びに来て大丈夫ですよ》というスタンスをスタッフ全員が持っていたことなんです。もしかしたら僕がただの単純野郎という可能性もあるのですがその日からkulaには服を買いに行くというより服を見に行く・話に行く・遊びに行くという感覚で週に何回もお邪魔するになるまで発展しました。つまり、とてつもなく居心地が良かったのです。

③お客さん同士の「横の繋がり」が不思議と自然に出来てしまう

これも僕の中ではkulaあるあるで、わかりやすく言うと「スナック」です。その日その場でカウンター座っているとよくおじさんが話かけてくれて仲良くなって、今度いつ来るの?なんて言ってもらって偶然またお店会ったら気兼ねなく話せる関係になってるという、お店がきっかけのお客さん同士のコミュニティですね。kulaは洋服屋さんですが、こういう事が多々起きているのです。理由は間違いなくオーナーとスタッフさん達の人間力であったのは間違いないです。洋服以外のことでも仕事やプライベートのことを相談したくなる不思議な魅力を持っていましたね。実際彼女を紹介しに行ったこともありますし。笑

僕もkulaで出会った同じお客さん同士で繋がりができてご飯行ったりしたこともあります。最初はkulaで洋服買いたいから、その次はお店の人と話したいから、最終的には誰か今日いるかな〜笑 みたいなノリでした!!その魅力は自分だけ知ってるのは勿体ない、誰か友達に紹介したくなる!まさにこの「ikitsuke」の思想の原点だと思います。


④夢や憧れを抱かせる魅力を持っている

僕の個人的な通い続けた理由の一番はこれです。「こういうお店を持ちたい」という憧れと「アメリカに行きたい」という憧れをkulaに通っていなければ抱かなかったということです。(実際それがきっかけで23の時に単身アメリカへ、帰ったらアパレル販売→アメリカ古着の卸しというキャリアを築くことになっている)今でこそ誰でもフリーランスや起業・ブログ収入や仮想通貨や投資で収入を得るいう選択肢が身近な感覚としてありますがこの頃は全然そんな気配も無く、明らかに学歴職歴社会でありそれこそがステータスの時代。サラリーマンで長年勤めて高い退職金をもらうことが成功の時代だったのです。

でもオーナー自らお店に立って話しをしてくれるこのお店にいたことで、ある感情が芽生えます。



誰でも自分でお店を持つ権利があるんだと。




だから僕はこのお店に行かなければ自分で起業や独立をしよう、何かしようという発想には全くならなかったと思います。

実際当時は有名なアパレルショップに携わっている人もお客さんとして沢山来てましたし(オーナー以外の店舗スタッフは全員独立している実績もあります)僕を含めた多くのお客様達にkulaというお店は夢や憧れを与える存在となっていたのです。「洋服を買う」ことから始まった出会いが、それがやがて夢を生み、人生の目標へと導いてくれたと今でも思っています。



以上、4000字程の少し長い文章になってしまいましたが僕がこれまでkulaを「いきつけ」にしている理由はオーナーの木村さんと人生を通して人として付き合っていきたいからです。きっとこれからもお店には洋服を買いに行くと言うよりもお店に遊びに行く感覚でいるはずです。そしてこれからもずっと通い続けると思っています。

是非、これを見た方で川越に立ち寄る機会がありましたら遊びに行って見てください!


​kulaacb web page




























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