わたしの周りのステキな人 その1. おばあちゃん

ということで、早速、わたしの周りにいるステキな人、おばあちゃんのことを。

なんで第1号がおばあちゃんかって、前置きしておく。

昔からおばあちゃんっ子で、おばあちゃんとの絆は深くて記念すべき第1号はぜひおばあちゃんで…っていう感動秘話では全くなく。

むしろその逆、がっかりしちゃうくらい逆なんだけど、私とおばあちゃん(父方)はびっくりするぐらい仲が悪い、というか、相性が悪い。

人間性の良し悪しではなくて、これは相性の問題だと思うけど。

それで、1週間くらい前かな、喧嘩をしました。盛大に。喧嘩…っていうか、私がひとつのきっかけから今まで溜めに溜めてきた不満や怒りが爆発してしまったのだけれども。

そしてそこから1週間、全く口聞いてません。悲しいことに。

私も残念ながらまだまだ大人になりきれず、だから今は時間の流れに身を任せている現状で。

そんな、"合わない"私とおばあちゃんではあるんだけど、私なりに頑張って"合わせよう"としていた時期もあって。

だから、その時期に見つけたおばあちゃんのステキな部分、良いところを、あえて今このタイミングで書いてみようかなって。

自分の幼稚さに引きづられないためにも。

と、前置きが長くなったけど、わたしの周りのステキな人 その1. おばあちゃんについて。

おばあちゃんは、とても一途な人。おばあちゃんは、四十数年前におじいちゃんを亡くしている。

おじいちゃんは単身赴任をしていて、日課だった朝のジョギング中に心臓発作で突然亡くなってしまったらしい。
突然、最愛の人を失って、悲しみに暮れる間も無く、女手一つで子どもたちを育て上げた。

それでなんでおばあちゃんが一途なのかっていったら、ずっと左手の薬指に結婚指輪をしているから。
そしておじいちゃんのことを語る時は、すごく笑顔だから。

私が生まれる前におじいちゃんは亡くなっていて、仏間に飾ってある写真しか見たことはないんだけど、おばあちゃんがおじいちゃんの話をたくさんするから、私は会ったことのないおじいちゃんの事もよく知っている。

論語読みの先生と呼ばれるくらい論語が好きで、子どもたちとお風呂に入りながらみんなで論語を暗唱していた事、外ではとても厳しい人だったけど、家の中では優しいお父さんだった事、カレーが大好物で3食カレーでも良いくらいの人で牛肉より豚肉派だった事、面倒見の良い人で休みになると部下の人をたくさん連れて家でご飯をご馳走していた事、気の強いおばあちゃんに、「俺のことを外で悪く言うってことは、天に向かって唾を吐くのと一緒だぞ」と言ったこと…

下手したら、わたしのお父さんや親戚でも知らない話まで知っている気もするけど、よかった事も悪かったことも、楽しそうに話すおばあちゃんを見て、いつも決して指輪を外さないおばあちゃんを見て、すごく一途な人なんだなあと思う。

そして、おばあちゃんはとても物を大事にする人。戦争を経験していることもあって、物がない時代で、物がないことの辛さや苦しさを身をもって知っているからこそ、どんなものでも大切に扱う。

私なんかは、有り難い事に平和な時代に生まれて、安くて便利なものを苦労せずに手に入れられることが、"当たり前"だと思える環境にいるから、物を大切にする事よりも捨てることの方が得意かもしれない。

だから、おばあちゃんを見ていると物を大切にすることの大切さ、を教えてもらっている気がする。

そんな一途で、物を大切にするおばあちゃんが私の周りにいるステキな人、第1号。

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