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53日目 タテガミオオカミ

アルゼンチンやブラジルなどの南アメリカに生息しています。凛々しい名前と比べて、いわゆるオオカミとはちょっと違う見た目。

大きいキツネのようにも。

それもそのはず、どこかの記事で書いた気がするけど、オオカミとはイヌ科の中では、比較的系統が離れています。

そしてそして、これも書いた気がしますが、イヌ科の中で南アメリカに生息しているもので、一つの系統グループに分けることができます。(南アメリカクレード)言うなれば、新世界イヌ(南アメリカのサルを新世界サルと呼ぶことがあります。)。タテガミオオカミもこのグループに属します。

タテガミオオカミは、系統的にはヤブイヌに近い仲間になります。サイズも見た目も違うので、これぞ進化、分類の面白さというところでしょうか。

ヤブイヌ。体長60㌢前後と小型。イヌとは違う人相。

タテガミオオカミさんは、
イヌ組(イヌ科)。

お友達は、多いので先程のグループ(クレード)を使ってみます。

1.ハイイロギツネグループ
 ハイイロギツネさん(ハイイロギツネ属)ほか
2.アカギツネに似たグループ
 オオミミギツネさん(オオミミギツネ属)
 タヌキさん(タヌキ属)
 キツネさん(キツネ属)ほか
3.南アメリカグループ
 ヤブイヌさん(ヤブイヌ属)
 スジオイヌさん(スジオイヌ属)
 カニクイイヌさん(カニクイイヌ属)
 クルペオギツネさん(クルペオギツネ属)ほか
4.オオカミに似たグループ
 セグロジャッカルさん(セグロジャッカル属)
 リカオンさん(リカオン属)
 ドールさん(ドール属)
 コヨーテさん(コヨーテ属)
 オオカミさん(オオカミ属)
 イヌさん(イヌ属)

親戚(タテガミオオカミ属)はいません。

オオカミとついていますが、その食性は雑食で、あるフンを解析した研究では半分近くが、植物由来という結果が得られています。
顎の力も強くなく、獲物も主に小型の哺乳類のようです。

ますます、大きなキツネという感じですかね。
しかし、この子たちがたくさん食べるというウルフアップルという果物が気になる…RPGみたいなネーミング。

しかも、このウルフアップルがタテガミオオカミの寄生虫に効くとか、ますます…。生物の世界は面白い。