夜アニカについて後書き
ライブが終わったので後書き的な話を。
2/15(土)は#夜アニカというアニソン系のイベントでした。
seatbelts(菅野よう子氏と共にカウボーイビバップのBGMを担当したバンド)のコピーバンドAIRBAGSで出演しました。
アニソンのコピバンを演奏する時は普段より気を配ることが多いです。
まず第一に僕自身がアニメに関する圧倒的知識不足(マンガ派)
そして懐メロというジャンルに顕著な
「深い思い入れを抱いてる人が多い」
この差を埋めるのが中々大変です。
例えばJazzの世界で言うとGlenn MillerやCount Basie。
ここら辺はモノホンを聞いたことない人がサウンドを出すのがとにかく大変です。
「そんなんちゃうねん」
と、よく怒られます。
これをアニメにトレースすると、アニメを見てない人間が相手の思い出の曲に干渉するので
「俺の知ってるアニソンと違う」
となる傾向が強いです。
Jazzアレンジする時は「アレンジです」って言い切れるんですけどね(客なんて置いてけぼりさ)
なのでコピバンは僕にとって普段より気を配ることが多いです。
(これでも気を配ったりするんですよ)
そしてもう一つ
アニソンをライブでやるということ
テレビやスマホ・PCを通して思い出の曲を聴くのとライブは似て非なるものと思ってます。
一介のミュージシャンとして『やはりライブの魅力も感じて欲しいなー』『この曲、ライブでやるとこんな感じなんやで!』と伝わればいいなと思ってます。
そして今回は【夜】アニカというわけで23時オープン〜朝5時までのイベント
普通夜は寝たいやん?
それを「寝てる場合じゃねぇ」と思わせる最高な夜にするというのはある種パフォーマーとひての使命感的なのもあります(ほんのちょっとだけ)
そんな思いがあってのステージでした。
なので自分の仕事としては、アニソン知識の乏しい自分でも納得させられるような圧倒的なサウンドを提供する!
という酷く抽象的でよくわからない結論に至りました。
フロアにいる人を感動させたり、自然と踊らせたりしたいって感じです。
いや、、、
人の感動させるって、めっっっっっちゃくちゃ大変で、生半可な気持ちじゃ人の心は動かないんですよね。
人を踊らせるって、よっっっぽど良い空間が出来てないと身体は動かないんですよね。
つまりはエネルギー、熱量。
力こそパワーだ。
だからまずフロアにいる人達よりも高い熱量を持ってライブに挑みました。
で、、、
実際どうやったか、
という話ですが。
まずお客さんのノリが良い。
凄くイイ。
何スか?これ???
いや、マジありがとうございます。
最初からノっていただいてありがとうございます。
でも
『夜はまだまだこれから!無理はしないで』
とも思ったりもしたけど。
いや、違う!
アナタ達スゲェよ、一晩くらい余裕で盛り上がれるよ!!!
お客さんのノリはこんな感じだったとして、じゃあ空気感はどうなのか?
って話ですが、、、
これがまた大変です。
始まる前からフロアが沸きに沸いてます。
こんなん何やっても盛り上がるやん?
更にはDJブースの方からAirbagsへの最高のバトンタッチ。
もう演奏する前から空気が出来上がってます。
演奏はmemory、静かなキーボードのイントロから。
もうすでに演奏に酔いしれてる人もいます。
お客さん、それは早すぎですよ。
ってか普段この空気感に持ってくのにどんだけ苦労してるか、、、
大人数編成バンドというのは、要するに数の暴力でよってたかって相手を圧倒する事です(違います)
なのにフロアからの熱量が凄いのなんの!
mushroom huntingではテナーソロ中にオタクコールがバンド内から発生!
これは完全に会場の空気がバンドに伝播してます。
さて、今回の自分の仕事は何でしたっけ?
熱量は客席に圧倒され、曲が始まると各々が自然と身体が動き出す。
無理にまとまってない感じこそがよりライブ的!
本当に気持ちが動いてる証拠。
でも、それは会場の空気感がした訳であって、、、
っていうか僕はコンディションは中盤くらいまで暖まってない感じでして、、、
いやー、、、
楽な仕事でした。
今回出演された皆さんお疲れ様でした。
お互いをリスペクトし合ってる様な関係を感じられて凄く居心地の良い空気感でした。
起こしに頂いた方々ありがとうございました。
演者としてはめちゃくちゃ良い環境でした。
トランペットはうるさくなかったですか?
そこだけは我慢して下さい。
僕の技量の問題です。
やめろ!音をちゃんと当てろとか言うな!
寿司屋でトンカツ食わせろ言うようなもんやぞ!
くら寿司ならあり得るとか言うな!
まだ対応してへんねん!
少々お待ちください!
同じ演者に助けられ、お客さんに上げてもらえたライブでした。
なんかトランペットもっと上手くなりたいと思えるライブでした。
最後に
パフォーマンスとしてダンスが2グループ出演してたので、最前の方で観ました。
めっちゃカッコいいですね。
間近で見るパフォーマンスはとにかく迫力が凄くて、めっちゃ迫力あったです。