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自分が何かになりたいなら、現状を知ることが大切

自分を知るってのは結構重要なことだと思う。


自分を知ることによって自分が目指すところとの違いを認識して、じゃあ今日何ができるか、明日から何をするかを考えていくのが一番の近道なんだろうと思う。

一流のアスリートも一流のコーチがいてこそ。
つまり我流ではなく第三者的な目で客観的に見て、自分のフォームのどこが良いのか悪いのか。じゃあここをこうして行きましょう。そんなやりとりがあってこそ一流であり、一流であり続けることができるのだと思っている。

つまり、ゴールがないとどこ行ったらいいのかわからないように、スタート位置がわかってないと、これまたどこ向いて走ればいいのかわからないのです。



話は変わるんですが、経営者と社員って結構な隔たりがあると思っている。
借金もろとも全ての責任を背負って生きている経営者と、社員。どっちが上とか下とかではなく、全く異質のものなんだなあと事ある毎に思い知らされる時がある。

あなたはどうだろうか。
経営者脳だろうか、従業員脳だろうか。

例えばこんな質問に答えてみてもらいたい。



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Q.あなたならこんな時どう決断しますか。

あなたはあるお店の経営者です。
売り出し中の

ある日、あなたの店は大忙し。
大きなオーダーが入っていて、従業員も自分もフル回転で仕事をしている。
納期は明日の朝イチ。定時には終わりそうもなく、残業して仕上げるぐらいのボリューム。店のみんなも頑張ってそのオーダーを仕上げようと一生懸命。

そんな時、とあるテレビ局のアポなし取材が入る。

全国放送のゴールデン番組で、今をときめく芸能人が来てあなたの店の紹介をしたいとのこと。
1時間ほど店内や仕事風景の撮影、従業員のインタビューなどをお願いしたいということだった。

店は大忙し。従業員にそんな余裕はもちろんない。受ければ仕事がまた後ろにずれこんでしまう。
現場のリーダーは絶対やめてくれと言う。

ただし、全国区のテレビに出てあなたの会社の商品をPRする大きなチャンスでもある。

さあこの取材を受けますかどうしますか。
交渉の余地はなく、やるか、やらないか。さあ瞬時に決断してみてください。

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受けるあなたは経営者脳、受けないあなたは従業員脳じゃないだろうか。

経営者は常に売上と利益を見ている。
従業員は仕事の段取りを見ている。

だから良いとか悪いとかではない。両者がいて会社は成り立っている。
しかし、自分がどうなりたいのか、それに当てはめて現状の自分を把握するためにはいいテストじゃないかと思う。

この決断がいい経営者の決断なのかはさておき、少なくとも経営者になりたい人が前者だとどうなんだろうか。


会社は利益追求団体であって、その利益から従業員の給料を支払っており、利益がないと給料が払えない。
だからそのリーダーである経営者は利益を追求しないといけない。ドライでシビアな判断を即決で迫られることもあるし、その決断を批判されることもザラにある。

たぶんこの取材をうけたら、従業員から大ブーイング。いや表立って言われることはないと思いますが、ものすごく嫌な顔をされるでしょう。
会社のためを思ってした決断でも、取る人の感覚によって非常識な決断だと思われます。

逆にそれを受け入れてもらえるように、日頃から環境作りするのも経営者の仕事のひとつなのだと。


はっきり言って辛く感じます。しかもその上その決断責任は経営者にあります。
その決断をしたことによって生じたこと全てに100%責任を負わなければいけません。

ふと、なんでこんなしんどいことやってんのかなー、と思うことも正直あります。
それでも、それを凌駕する楽しさややりがいがあるからこそ経営者やってられるのかなと思う。たぶん世の中の経営者の方が身ぐるみ剥がされてイチから人生やり直したとしても、たぶんまた経営者を目指すんじゃないかな。

逆にそういう情熱がないなら経営者なんてしない方がいいんじゃないだろうか。

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