妹の話

一ヶ月前。

妹がだんなとケンカをし、だんなが出て行ったと。

10歳、9歳(障害あり)、1歳半、の3人の子どもを一人でみることになり、その時はもう病み倒していたし、大変すぎて「もうどうでもいい」と話していた。

話をつけ加えると、二人は前のだんなの子どもで、再婚し1番下の子どもをそのだんなとさずかった。ケンカしたときに、そのだんなは1番下の子どもを抱いて外に飛び出したという。妹が子どもが何されるかわからないと、玄関でだんなを落ちつかせ、「頭を冷やす」ということで出て行った。

だんないわく、実家やネットカフェ、車中泊、友達の家を転々とし、過ごしているという。

向こうの親は、自分の子ども(だんな)をかばい、かくまい、
こちらの親は、「お前が撒いた種」といい、妹は完全に孤立していた。

だんなは話し合いになかなか応じず、
なんとか話し合いになっても「うーん」とか「考えてない」とか「1回弁護士と話したい」と遅々として話が進まず。
「自分がどこまで支援できるのかを見定めたい」

…悪いが、子どもは待ってくれないが。
そして、なぜあなたにはなぜ難易度が選べることができるのか。

妹が何度もこちらに助けを求めたり、相談してきたりしたが、東京からなかなか迎えず、「相談所とかに電話をしては」と言ったが、妹の時間もなかなか裂けず、

やっと一ヶ月。
調停の話がもちあがり、それでもまた一ヶ月かかる。

妹は「なんなんこの人生」としきりに、あきらめに近い感じでつぶやいていた。

僕が、市役所に電話をし、相談所の人から話を聞き出し、調停の話を勧めた。
僕が相談所に言ったのは、
「妹の話で出てくる人の中で、誰も『子どもの立場を考えていないことが問題』だと思います。」と、言った。

大人の都合で、子どもの時間を、心を、日々を奪っているのが非常に腹立たしかった。

だんなの仕事は、保育士だ。
一ヶ月も自分の子供を放置して、仕事だからと言って子供の面倒をみているその甘ったれた姿勢、態度が非常に腹立たしい。

妹に限らず、

なぜ弱者のほうが、被害者のほうが、
選択肢が少なく、手続きも多く、振り回されるのか。
加害者のほうが、自由にふるまい、自分の時間にあわせ、職場にのうのうと迎えるのか。

調停の話を、妹がだんなにラインをしたところ、
「そういう場所ならちゃんと話し合う」とのこと。
どんな場所でも父親として、社会人として、話し合えよ。
逃げるなよ。都合のいいようにふるまうなよ。

「どうしていけばいいのか」
と、妹から毎度のように連絡がくる。

普通に、この男を裁けないのだろうか。
普通に、この男は話し合うことができないのだろうか。
普通に、行政はこの事に手を差し伸べないのだろうか。

この一ヶ月の間、大変だからと1歳半の子どもを保育園にいれる手続きをしたという。

「保育園おちた」

おかしい国だ。
おかしい人たちだ。

もしも自分がその立場だったらどうする。
どう思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?