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スタートアップ営業組織作りの教科書

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企業向け研修サービスを提供する「アルー株式会社」の創業から東証マザーズ上場までの15年間の法人営業組織づくりについてご紹介していきます。
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2021年8月の記事一覧

スタートアップ営業組織作りの教科書 ~はじめに~

アルー株式会社の池田と申します。 当社は、2003年に創業後、試行錯誤を経て、現在の主力事業としては企業向け研修サービスを提供しております。 顧客のメインターゲットは大手企業様、その中の人事人材育成部門に営業活動を行い、お客様の抱える人材育成の課題解決策のコンサルティングを行い、最適なソリューションを提供する事業を展開し成長して参りました。 特に当社が得意とするのは、大企業の新入社員研修分野になります。年間2万人以上の大企業の新入社員の育成をご支援しており、国内の企業向け

目次(スタートアップ営業組織作りの教科書)

はじめに スタートアップ営業組織作りの教科書 シード期全体像 (1)知り合いづてにとにかく営業活動を実施する(シード期) (2)最初期は自社ドメインと関係がなくとも、得意分野でマネタイズをする(シード期) (3)自社ドメインのベンダーの下請けで開発案件を受託する(シード期) (4)初期顧客案件でプロダクトをいったん完成させ、実績を作る(シード期) アーリー期全体像 (5)初期のキャッシュ稼ぎ案件から撤退し自社プロダクトの立ち上げに集中する(アーリー期) (6)

シード期全体像

アルー株式会社の池田です。「スタートアップ営業組織づくりノウハウまとめ」に関する本編最初の記事になります。 本連載は、企業向け研修サービスを提供する当社の創業から東証マザーズ上場までの15年間を事業ステージ毎に「シード期」「アーリー期」「ミドル期」「レーター期」「プレIPO期」と5つに分け、それぞれの段階で起きた当社の出来事と、課題、それに対する対応策や私自身の学びを紹介していきます。 各事業ステージ毎の構成は、最初に「期」の全体像を解説し、次の記事から各期で起きた出来事

(1)知り合いづてにとにかく営業活動を実施する(シード期)

スタートアップ「シード期」の最初の記事です。 ※シード期:一般的には「アイデアがあるが起業前」または「アイデアはあるが具体的な製品サービスがない段階」を意味します。 今回の記事は、課題(1)「知り合いづてにとにかく営業活動を実施する」です。 ①とにかく人に会う2003年に当社創業後、まず最初に行ったことは「たくさんの人に会う」ということでした。 創業直後の株式会社エデュ・ファクトリー(アルー創業時の社名)は、事業内容が固まっておらず、具体的なプロダクト(商品・サービス)も