乗っかりのプロ

業務スーパーマニアさん!ニトリマニアさん!とか言ってテレビで商品を紹介するだけの一般人の皆さんって、みんななんだか誇らしげというか、この仕事にアイデンティティもってやってます───みたいな顔しててムカつく。
他人が一生懸命作って売ってるものを我が物顔で「これほんとよくできてて……」って紹介するだけで金をもらう仕事。企業は宣伝になるから許しているんだろうけど、本来広報の方がやる仕事なんじゃないか?それをよくも我が物顔でまあ……

と、ここまで悪口を言いましたがこれに類似する嫌いな人に「考察垢」があります。(さらに悪口が続きます。悪口コンボ!)

好きなライトノベルがあるんだけど、これがかなり長いこと、それもすごいペースで刊行されてて、本当に面白いんです。登場人物はたくさんいるんですが、ひとりひとりに人生が乗っているというか、浅いモブキャラなんて一人もいなくて、全部のキャラがその世界でその人の人生を歩んできたんだって、ひとことずつに背景が見えるところが大好きで、ずっと読んでいます。

で、すっごく人気だし面白いから、「考察垢」っていうのがいっぱいあって。
いや、好きに考察したらいいんですよ。見てると、あ、よく読んでるな~とか、そういう意味だったのか~とか、ちょっとこじつけっぽいけどそういうのがあってもおもしろいよな~とか、色々あってまあ、面白いです。
しかし内容はともかくとして、人間性というか、考察垢の人ってよく「これからも考察頑張っていきます!」とか「みんなに見て貰えてうれしいです!」みたいな仕草や言動をするんですよね。

いや、自我つよ。キモ。

他人が書いて他人が売ってる文章を読み解くことにアイデンティティ持つなよ。お前の「考察」を見て喜ぶのは作品を読み解く楽しさを赤の他人のお前に預けるようなバカしかいないぞ

まあ当たり前の話で、本当に賢くて読解力があって物語を楽しんでる人は考察垢なんてキモいもの作りませんからね。あいつらみんなで考察して真実を見つけましょう♪というスタンスではなくねえねえ見て見て俺の「考察」が一番正しいでしょ!?ほらいいねもたくさんついたよこれが読者の総意だよね!?というスタンスなんですよ。だから反論リプがついても議論ではなくキモいタイプの言い合いが始まるし、作品の人気で付いたいいねを自分の人気と勘違いしてるから〇周年企画!とか言って主催をやり、原作者にファンからのメッセージなどを自分名義で送り付けます。トークショーでは自分のユーザーネームを言ったりして原作者を困らせるし、見当違いな解釈を拡散しても平気な顔してる。キモ!勘弁してくれや。

考察垢を作らず考察してる人はきっとお友達とか掲示板とか、そういう何物でもなくても意見を交わせる場を選びますから。そもそも自分の感想や思ったこと疑問に思ったこと気付いたことを話すとき「考察」なんて大層な言葉使わないですから。学者気取りかよ。カスが。

さて、ここまでたくさん悪口を書いてまいりましたが、私がこういう輩を嫌いなのは、好きなキャラクターについて、キモい考察垢がカスみたいな解釈で垂れ流した文章がプチバズし、キモい腐女子の皆さんが沸き、キモい二次創作が溢れた時期があったからです。それもライトノベルの続きが出たところでしっかり馬鹿でも分かるように書いていただいて初めて落ち着きましたが、は~キモかったな~という気持ちをテレビのニトリマニアさん!コストコマニアさん!を見てフラッシュバックしてしまったため、書き残した次第です。

結論だけ言いますと、今回の登場人物で一番キモいのは私です。作品を楽しんでいる人たちを指して気に食わないからっては~キモいキモいと陰でこうして文章に起こしている私です。ありがとうございました。


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